年末に次世代ゲーム機Xbox Series XとPlayStation 5の激突を控えているなか、シェア争いを左右する要因とみられている1つが後方互換性、すなわち「過去の歴代ハードのゲームがどれだけ遊べるか」です。この点につき、マイクロソフトのゲーム部門責任者フィル・スペンサー氏が、発売初日からすべてのXbox Oneゲーム(ただしKinect対応ゲームを除く)に対応するよう作業を進めていると発言しました。
公式ブログXbox Wire記事でスペンサー氏は16日(現地時間)、後方互換性のくだりで「Xbox Series X本体の発売時に、Kinectを必要としない全てのXbox Oneゲームをプレイできるようにしたい」と述べています。それと合わせて「1日目に4世代のゲームをプレイできます」として、先代のXbox 360や初代Xbox向けを含めて何千ものゲームが立ち上げ時すぐに遊べると強調しています。
Xbox Series Xはアーキテクチャ的にXbox One世代の発展継承のため、Oneで対応したタイトルは足しも引きもしないと見られていましたが、それでも同一ハードではない以上はタイトルごとに互換性を検証する必要はあるはず。ゆえに初日から「Kinect対応以外は」すべて動くようにすると発言したことは、それなりの重みがあります。
裏返せば「Xbox Series XはKinect非対応」が明言されたかっこうです。もともと公開されたSeries Xの本体画像や技術仕様にはKinectポートがないと指摘されており、2016年発売のXbox One Sや2017年のXbox One Xでも削除されていたので、特に驚くべきことではなさそうです。
ひるがえってPS5の後方互換性と言えば、当初は「人気PSゲーム上位100本のほとんど」とされ、後に「いずれはPS4ゲーム4000本以上の大多数は動くことになる」と補足されています。PS5もPS4のアーキテクチャを発展継承した設計のため条件はXbox Series Xとそう変りないと思われますが、より控えめな姿勢に留まっています。
両社のスタンスの違いはおそらく、マイクロソフトが各種メディアに「Xbox One XとXbox One S All Digital Editionの生産を中止する予定」と発表したことと関係あると思われます。なおXbox One Sは、今後もグローバルに製造・販売される予定とのことです。
MSいわく、この決定は「Xbox Series Xとの未来を目指す」にあたり自然な一歩とされています。あえて先代ハードの生産を止める(売り場からすぐ消えるわけではありませんが)とともにソフトウェア資産を完全に継承することで、逃げ場をなくす背水の陣を敷いて新ハードの売上げを最大化する狙いとも推測できます。
それに対してPS5が今なおPS4タイトルの完全互換をめざすと明言しないのは、しばらくはPS4を継続して生産・販売する意図が背景にあるのかもしれません。
Source:Xbox Wire
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2020-07-17 22:00:51Z
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