Jumat, 22 April 2022

【PR】LEVEL∞のゲームPC「LEVEL-R769-LC127K-UAX」は,高スペックなCPU&GPUの搭載と使い勝手の良い新型PCケースが見どころだ - 4Gamer.net

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 ユニットコムが展開しているゲーマー向けPCブランド「LEVEL∞」は,ミドルタワークラスのデスクトップPC「R-Class」を刷新し(関連記事),独自の新型PCケースを採用した。

 今回紹介する「LEVEL-R769-LC127K-UAX [Windows 11 Home]」(以下,LEVEL-R769)は,新R-Classの中でも高スペック寄りのモデルで,第12世代CoreプロセッサとAmpere世代のGeForce RTX 30シリーズGPUを搭載するかなり高性能なマシンに仕上がっている。


 LEVEL-R769が,一体どのような魅力を持つPCなのかを紹介しつつ,実際にゲームをプレイし,そのポテンシャルに迫ってみたい。

i7-12700Kに簡易液冷クーラーを採用

GPUにはRTX 3070 Tiを搭載


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 まずは,LEVEL-R769のスペックから紹介していこう。
 LEVEL-R769は,CPUに第12世代Coreプロセッサの「Core i7-12700K」(以下,i7-12700K)を採用する。i7-12700Kは,高性能CPUコアであるP-Coreを8基,省電力なE-Coreを4基持つ12コア20スレッドタイプのCPUだ。P-Coreの最大動作クロックは5GHzで,ゲームはもちろん,それ以外のPC用途でも高い性能が期待できる。
 なお,プロセッサナンバー末尾の「K」からも分かるとおり,クロック倍率ロックがないオーバークロックに適したモデルだ。
CPU-ZでLEVEL-R769におけるCore i7-12700Kのスペックを確認してみた
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 ただ,i7-12700KのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は125Wで,高スペックではあるものの消費電力と発熱も高い。そこでLEVEL-R769は,CPUクーラーに簡易液冷タイプを採用している。ラジエータは360mmサイズで,冷却性能は申し分ない。大型ラジエータによって,高負荷時の発熱量が大きな第12世代Coreプロセッサも安定して冷やせるので,ゲーマーにとってもうれしいポイントではないだろうか。
LEVEL-R769では,CPU冷却に簡易液冷クーラーを採用する。ラジエータは,フロントパネル側に搭載されている
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GPU-ZでLEVEL-R769におけるRTX 3070 Tiのスペックを確認してみた。ブーストクロックは1770MHzだ
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 一方,グラフィックスカードには「GeForce RTX 3070 Ti」(以下,RTX 3070 Ti)搭載カードを採用している。試用機のグラフィックスカードには,「ZOTAC GAMING」のロゴがあるので,ZOTAC Technology製品を採用しているようだ(※ZOTAC製以外を搭載する構成もあり得る)。
 このグラフィックスカードは,ブーストクロックこそリファレンスと変わらないものの,「IceStorm 2.0」と呼ばれるオリジナルクーラーの高い冷却性能が特徴だ。カードサイズは約317.6mmと長めだが,その分,しっかりとGPUコアやメモリチップ,そしてカード上の電源部を冷却できるというわけだ。
ステーに支えられたGeForce RTX 3070 Ti搭載カード
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 マザーボードには,Intel Z690チップセットを採用したATXサイズのものを搭載していた。マザーボード上に,M.2スロットが2つ用意されているほか,PCI Express(以下,PCIe) x16形状のスロットも,グラフィックスカードで使っているもの以外にもう1つあり,PCIe x1スロットも2つ用意しているなど,拡張性はかなり高い。
 また,マザーボードの電源部は,14フェーズ構成となかなか豪華な仕様で,i7-12700Kを安定して動作させることができる。ユーザーの自己責任にはなるものの,オーバークロックを試すときに大きな強みになることは間違いない。
 そのほかに,オンボードの有線LAN機能が,2.5GBASE-Tに対応している点もトピックとして挙げられよう。
CrystalDiskInfoでLEVEL-R769におけるSSDのスペックを確認してみた
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 ストレージは,M.2タイプでPCIe 3.0接続,容量1TBのSSDを搭載していた。記憶容量とアクセス性能のどちらもゲーム用途に十分対応できる。メインメモリは,容量8GBのDDR4-3200メモリを2枚搭載しており,容量,速度ともにゲーム用途で不足はまったくない。

 CPUやGPUを始めとして,消費電力が高いパーツをいくつか組み込んだLEVEL-R769だが,それらを支えるため,電源ユニットには,定格出力800Wのものを採用している。変換効率が90%以上を実現する「80PLUS GOLD」認証を取得した高品質な電源ユニットを搭載しているので,電力損失が少ないだけでなく,発熱量の低下も期待できる。

電源ユニットは底面に搭載している。出力800WとハイエンドのGPUやCPUにも対応できる。なお,試用機は80PLUS PLATINUM対応の電源ユニットを装備していたが,製品版は80PLUS GOLD対応である
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表 LEVEL-R769-LC127K-UAXの主なスペック
CPU Core i7-12700K(12C20T,定格クロック3.6GHz,最大クロック5GHz,共有キャッシュ容量25MB)
メインメモリ DDR4-3200 SDRAM 16GB(8GB×2)
チップセット Intel Z690
グラフィックス GeForce RTX 3070 Ti(グラフィックスメモリ容量 8GB)
ストレージ SSD 容量1TB(M.2/PCIe 4.0接続)×1
無線LAN 非搭載
Bluetooth 非搭載
有線LAN 2.5GBASE-T
前面インタフェース USB 3.0 Type-A×2,3.5mmミニピンヘッドフォン出力×1,3.5mmミニピンマイク入力×1
背面インタフェース USB 3.2 Type-C×1USB 3.0 Type-A×4USB 2.0 Type-A×2,DisplayPort 1.4出力×3,HDMI 2.1 Type-A出力×1,RJ-45(2.5GBASE-T)×1,光デジタルサウンド出力×1,7.1ch サウンド入出力
電源ユニット 定格出力800W(※80PLUS GOLD認証)
公称本体サイズ 約220(W)×493(D)×465(H)mm
公称本体重量 未公開
OS 64bit版Windows 11 Home
価格 29万4980円(税込,2022年4月22日現在)

※掲載情報は発表時点のものとなります。予告なく仕様、価格を変更する場合や販売終了となることがあります。

内部のエアフローに注力した新型PCケース

シンプルなデザインだが質感は上々


 それでは,新PCケースとなったLEVEL-R769の外観をチェックしていこう。
 まず全体は,黒をベースにした落ち着いた雰囲気で,フロントパネルの左右に施された2本の赤い縦ラインがいいアクセントとなっている。
 基本的にはシンプルなデザインだが,フロントパネルにあるLEVEL∞のロゴがかなり映えると言っていい。また,フロントパネルはマットテクスチャーが施されており,実際に触ってみた質感はなかなか良好だ。
ケース全体が黒で統一された落ち着いた雰囲気である
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 フロントパネルの最上部に,薄型の光学ドライブ用トレイを装備している点も見逃せないポイントであろう(※光学ドライブはオプション)。

 なお,本製品はカラーLEDイルミネーションを備えていない筐体を採用しているが,LEVEL∞のR-Classには,同じPCケースでフロントパネルや各部にカラーLEDイルミネーションを組み込んだ製品も存在する。イルミネーション付きPCケースについては,別記事で詳しく紹介しているので,興味のある人はチェックしてほしい。

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[2022/02/21 12:00]

フロントパネルもシンプルなデザイン。正面からだとやや見えにくいが,左右端近くにある2本の赤い縦ラインとLEVEL∞のロゴが印象的だ
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天板手前右側に用意された各種インタフェース。USBはType-Aが2つある
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 天板は,ほとんどの部分がメッシュの防塵フィルタで覆われており,直下にある2基のファンから排気する構造だ。フロントパネル寄りには,2つのUSB 3.0 Type-Aポートと,2つのサウンド入出力端子が並んでいる。PCを机の下などに置く場合,座っている体勢なら天板にインタフェースがあると扱いやすいことは言うまでもないだろう。

 排気孔の防塵フィルタは,磁石で固定されているだけなので,簡単に取り外して掃除できる。なお,PCの天板に物を置く人も多いと思うが,天板は排気孔になっているので,孔をふさがないように注意してほしい。

天板の防塵フィルタは,簡単に取り外せる(左)。天板側に2基の120mm径ファンを装着していて,内部の熱い空気を上から排気する仕組みだ
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 さらに,LEVEL-R769の筐体は,底面にも防塵フィルタを装備している。こちらも簡単に取り外せるので,メンテナンス性は良好だ。長期の使用では,内部にホコリが入ってしまうことは多々あるが,それを極力減らすよう配慮がなされているというわけだ。
底面に取り付けられた防塵フィルタ。横にスライドするだけで簡単に取り外せる
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左側面。サイドパネルは,内部が見えない金属板だ
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 左側面のサイドパネルは,内部が見えないスチール製だ。ガラスパネルと比べて,こちらのほうが若干ではあるものの,内部の動作音が漏れ難くなるため,静音性は向上するだろう。
 サイドパネルを外して内部を確認してみると,内部空間はかなり広めに確保されており,メンテナンスなどの作業はかなり行いやすい。
内部の様子。フロントパネル側に大きく空間が確保されており,内部の作業はしやすい
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内部を別の角度から。背が高めの簡易液冷クーラーが印象的だ
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 CPUクーラーのラジエータは,フロントパネル側に装着されており,前面から取り入れたエアが背面の120mm径ファンおよび天板にある2基の120mm径ファンそれぞれへ,空気がしっかりと流れる構造だ。CPUに簡易液冷クーラーを採用すると,CPU周辺にあるデバイスや電源回路の冷却が問題になるが,LEVEL-R769のエアフロー設計は,そのあたりも抜かりがないというわけだ。
グラフィックスカードのステー。しっかりとネジ留めされているので,スロットがカードの重量で損傷する心配はない
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 グラフィックスカードを支えるステー(ホルダー)が取り付けられている点も目を惹く。先述したように,本機が採用しているグラフィックスカードは長いうえ,重量も軽くはない。そこで,LEVEL-R769では,このカードステーを用意することで,購入してから手元に届くまでの輸送事故や,長期間の使用におけるPCIe x16スロットへの重量による負荷を軽減できる点は,ユーザーにとって大きなメリットと言えよう。

 電源ユニットはケース底部にシュラウドに覆われた形で組み込まれており,ケース内部のエアフローと分離されている点は評価できよう。先の強力なエアフローを含め,新型PCケースは,かなりケース内の冷却に気を配ったモデルと見受けられる。

 一方,右側面のサイドパネルを外すと,底部のフロントパネル側に2基の3.5/2.5インチ兼用シャドウベイが,マザーボードベースの裏面には2基の2.5インチシャドウベイがあった。拡張性は申し分ないうえ,サイドパネルを外すだけでストレージに簡単にアクセスできる点は,この新型PCケースのアドバンテージとも言える。

LEVEL-R769の右側面(左)。右写真は右側面のサイドパネルを外した状態。ケーブル類は比較的きれいにまとまっている
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3.5/2.5インチ兼用シャドウベイ(左)と2.5インチシャドウベイ(右)を2つずつ用意。右側面のサイドパネルを外すだけでアクセス可能だ
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 背面のインタフェースにも触れておこう。
 LEVEL-R769では,USB 3.0 Type-Aを4系統,USB 2.0 Type-Aを2系統,そしてUSB 3.2 Type-Cを1系統と,計7系統のUSBポートを備えている。天板の2ポートも含めると,USBポートが足りなくなる状況は考えにくい。ちなみに,マザーボード側の映像出力端子は,「使用禁止」のシールでふさがれており,グラフィックスカード側のものしか使用できない。ゲーマー向けデスクトップPCを買ったのに,マザーボード側の映像出力端子を使ってしまうユーザーは意外に多い――当然ながらグラフィックス性能は大幅に低くなる――ようなので,分かりやすい配慮がなされている点は好感が持てる。
背面の様子。マザーボード側の映像出力端子には使用禁止のシールが貼られている
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LEVEL-R769の性能をチェック

オーバークロックでのテストも実施


 それでは,LEVEL-R769のテストについて話を移そう。LEVEL-R769は,「K」型番のi7-12700Kと,360mmクラスのラジエータを備える簡易液冷クーラーを採用したことがポイントなので,ユーザーの自己責任になってしまうが,オーバークロック性能も確かめてみたい。そこで,Intel純正のオーバークロックツール「Intel Extreme Tuning Utility」(Version 7.7.0.12)の「Speed Optimizer」を使って,すべてのP-Coreが4.8GHz以上で動作する状況でもテストを実施した。
 なお,ユニットコムでは安定性を重視して,CPU消費電力の基準値である「PL1」(Power Limit 1)と「PL2」(Power Limit 2)を,それぞれIntel標準の125W,190Wに設定しているとのこと。そして,今回のオーバークロックでは,PLの値を変更しないで行っている。そのため,PLを消費電力が高くなるように変更したオーバークロックよりも,性能の向上幅は当然小さくなる。

 以下では,文とグラフ中ともに,工場出荷時設定の初期状態を「Default」,Intel Extreme Tuning Utilityを使ったオーバークロックを「Overclock」と表記する。

Intel Extreme Tuning Utilityで,全コア4.8GHzのオーバークロックを設定している様子
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 グラフィックスドライバには,「GeForce 512.15 Driver」を使用。これはテスト時に最新バージョンとなるものだ。テスト内容は,4Gamerのベンチマークレギュレーション25に準拠。テスト解像度は,GPUのRTX 3070 Tiがハイエンド市場向けということを考慮して,3840×2160ドット,2560×1440ドット,1920×1080ドットの3つを選択している。
 さらに,LEVEL-R769のゲーム用途以外における性能も確認するために,「PCMark 10」(Version 2.1.2525),「FFmpeg」(AUto-Build 2022-04-08 12:32),「CINEBENCH R23」でのテストも実施した。それぞれの具体的なテスト方法については,該当部分で説明する。

2560×1440ドットで快適なゲームプレイを実現

CPUのオーバークロックは一部のゲームで効果大


 それでは,3DMarkの結果から順に見ていこう。
 「Fire Strike」の総合スコアをまとめたものがグラフ1となる。
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 LEVEL-R769は,Defaultでも比較的高いスコアを発揮しており,とくにテスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraで,スコアが1万に迫る勢いを見せている点は特筆に値しよう。
 一方,Overclockでは,Defaultから最大で約9%ほどスコアが上昇した。とくに1920×1080ドットで,スコアが3万を超えている点は目を見張るものがあり,CPUのオーバークロックが奏功しているわけだ。ただ,描画負荷が大きいFire Strike Ultraでは差が1%にも達しておらず,CPUオーバークロックの効果はあまり見られない。

 グラフ2は,総合スコアから「Graphics score」を抜き出したものだ。

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 ここでは,DefaultのスコアがFire Strikeで3万8000弱にも達しており,RTX 3070 Tiが有する能力の高さがうかがえる。Fire Strike Ultraでも9000台のスコアを発揮しているので,LEVEL-R769は,高解像度でも快適なゲームプレイが実現できそうだ。なお,今回はCPUのオーバークロックしか試していないため,スコアにCPU性能が影響しないGraphics scoreでは,DefaultとOverclockでスコアは横並びとなる。

 続いてグラフ3は,ソフトウェアベースの物理演算テスト結果を「CPU score」として抜き出したものだ。

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 CPUをオーバークロックしているので,Overclockのスコアは,Defaultから4〜6%程度向上しているのがはっきりと確認できる。また,テスト解像度が高まるにつれて,それぞれの差が広がっている点も興味深い。

 グラフ4はGPUとCPU両方の性能が効いてくる「Combined test」の結果をまとめたものだ。

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 このテストでは,CPU性能がスコアに加味されるため,Fire Strike“無印”でOverclockのスコアが1万2000台と,Defaultから約34%も上昇している。テスト解像度が高まるにつれてそれぞれの差が縮んでいるのは,総合スコアと似た傾向だ。やはり,描画負荷が高い状況では,CPUのオーバークロックによる性能向上は目立たなくなる。

 続いては,DirectX 12世代のテストである「Time Spy」の結果を見ていこう。まずは総合スコアをまとめたグラフ5からだ。

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 Time Spyでも,LEVEL-R769は,Time Spy“無印”がDefaultで1万5000弱,Time Spy Extremeでも7000台となり,スコアは良好だ。DirectX 12を採用したタイトルでも,十分快適なゲームプレイが見込めるだろう。なお,Overclockは,Defaultから1%もスコアが伸びておらず,描画負荷が高めなTime Spyでも,CPUのオーバークロックはあまり影響がないように見える。

 次のグラフ6は,Time SpyのGPUテスト結果,グラフ7はCPUテストの結果をそれぞれまとめたものだ。

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 まずGPUのテスト結果からだが,Defaultのスコアは,総合スコアを踏襲したもので,Time Spy Extremeで7000台のスコアを出している点は立派の一言。一方,Fire Strikeと同様に,スコアにCPU性能が影響しないため,OverclockとDefaultのスコアは横並びだ。
 一方,CPUのテスト結果では,Time Spy“無印”で差が付かなかったが,テスト解像度が高いTime Spy Extremeになると,それぞれの差は約4%まで広がった。このあたりはFire Strikeと似た傾向だ。

 この結果を踏まえたうえで,実際のゲームにおける性能を確認していこう。グラフ8〜10のFar Cry 6の結果をまとめたものだ。


 LEVEL-R769は,Defaultでも1920×1080ドットで平均フレームレート90fps以上,事実上の最小である1パーセンタイルフレームレートは80fps弱と高い結果を残しており,十分に快適なプレイを実現している。2560×1440ドットでも,1パーセンタイルフレームレートは75fpsほどであり,プレイにまったく支障はない。
 なお,Overclockは,1920×1080ドットの平均フレームレートでDefaultから約4%向上したものの,それ以外ではほとんどフレームレートは伸びていない。とくに,1パーセンタイルフレームレートがDefaultから変わっていないため,オーバークロックしてもゲームの体感に差が出ることはない。

 続いて,「バイオハザード ヴィレッジ」の結果がグラフ11〜13となる。


 LEVEL-R769は,Defaultでも3840×2160ドットで常時80fps近いフレームレートを記録した。LEVEL-R769であれば,バイオハザード ヴィレッジは,限界突破プリセットの4K解像度で快適にプレイできる点はかなり魅力的だ。また,1920×1080ドットでは,OverclockがDefaultよりも平均フレームレートが約7%ほど高く,1パーセンタイルフレームレートでは約18%も向上している。Far Cry 6とは逆に,1920×1080ドットであればオーバークロックの効果がはっきりと確認できるわけだ。

 3840×2160ドットでも良好な結果を残したのは,グラフ14〜16の「Call of Duty: Warzone」でも同じである。


 LEVEL-R769は,Defaultの場合で3840×2160ドットの1パーセンタイルフレームレートが90fps弱にも達しており,1920×1080ドットであれば,ほぼ常時140fps以上の性能を得られている。LEVEL-R769なら,本作を快適にプレイできることが誰の目にも明らかだ。また,2560×1440ドット以下の解像度であれば,Overclockは,Defaultと比べて1パーセンタイルフレームレートが10〜12%程度向上しており,体感レベルでその差をはっきりと認識できるほどだった。

 次に「Fortnite」の結果をグラフ17〜19に示す。


 レギュレーション25では,高リフレッシュレートのディスプレイを生かせる性能を考慮して,平均135fps以上を合格点としているが,LEVEL-R769は,1920×1080ドットであれば,Defaultで基準を満たす性能を発揮した。Overclockになると,そこから平均で約4%,1パーセンタイルでも約2%ほど向上しており,快適さがさらに増している点は言うまでもない。
 さすがに3840×2160ドットでのプレイは,荷が重過ぎるようだが,2560×1440ドットであれば,十分快適なプレイが可能だ。

 グラフ20〜22は,「Borderlands 3」の結果をまとめたものだ。


 レギュレーションでは合格点を平均60fps以上としているが,LEVEL-R769は,2560×1440ドット以下であれば,Defaultでも基準を満たす結果を残している。Overclockでは,1920×1080ドットであれば,さらに平均フレームレートを約6%,1パーセンタイルフレームレートは約10%も向上している点は評価できよう。

 グラフ23は「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」(以下,FFXIV暁月のフィナーレ ベンチ)の総合スコアをまとめたものだ。

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 スクウェア・エニックスが示す指標では,スコア1万5000以上が最高評価となっており,LEVEL-R769は,Defaultでも2560×1440ドットで基準を満たす性能を叩き出している。Overclockでも,Defaultから3〜4%程度スコアを伸ばしているので,オーバークロックの効果がしっかりと結果に結びついている。

 そんなFFXIV暁月のフィナーレ ベンチにおける平均フレームレートと最小フレームレートをまとめたものが,グラフ24〜26だ。


 平均フレームレートは,総合スコアを踏襲したものだが,最小フレームレートはDefaultとOverclockで変わらない結果となった。平均フレームレートがしっかりと伸びていることを踏まえると,CPUのオーバークロックは,全体的なフレームレートの底上げに貢献していると言ってよさそうだ。

 グラフ27〜29には,「Project CARS 3」の結果をまとめた。


 Project CARS 3のテストでは,描画負荷をかなり高めに設定している。それゆえ,LEVEL-R769でもフレームレートは全体的に低めなのだが,それでも1920×1080ドットであれば,レギュレーションで合格点としている平均50fpsをしっかりと上回っている。
 ただ,OverclockはDefaultからフレームレートがほとんど伸びておらず,CPUのオーバークロックはあまり効果がないようだ。

コンテンツ制作で期待できる性能

動画のトランスコードでも高性能を発揮


 それでは,LEVEL-R769のゲーム以外における性能もチェックしていこう。
 まず,システム全体の性能を推し量ることができる定番ベンチマークのPCMark 10からだ。ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”を実行しているが,その結果をまとめたものだがグラフ30だ。
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 Defaultの総合スコアは「8246」と良好で,詳細を見ると,とくにDigital Content Creationで1万3000台という高いスコアを記録した。Digital Content Creationは,動画編集やフォトレタッチなどのコンテンツ制作に関わる性能を見るテストグループであり,LEVEL-R769であれば,こうした用途でも活躍できることは間違いない。Webブラウジングなどの基本性能を見るEssentialsや,オフィスアプリケーションの性能を見るProductivityでも,LEVEL-R769は1万を超えるスコアを記録しており,どの用途でも高性能が期待できそうだ。
 また,Overclockになると,総合スコアは約5%ほど伸びており,とくにProductivityでは,約11%もの向上を見せた。つまり,CPUのオーバークロックはオフィスアプリケーションの性能に効果大と言っていいだろう。

 続いて,CINEBENCH R23でシングルコアとマルチコアのテストをそれぞれ実行したスコアをまとめたものがグラフ31だ。

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 まず,シングルコアの結果に着目すると,OverclockはDefaultから約3%ほどスコアが向上した。さらにマルチコアでは,OverclockがDefaultから約10%近くスコアを高めており,P-Coreすべてが4.8GHz以上で動作するように設定したことが功を奏したようだ。

 グラフ32には,FFMpegの結果をまとめた。テストでは,FFXIV暁月のフィナーレをプレイした解像度1920×1080ドットでMotionJPEG形式,7分弱の動画を用意して,これをFFMpegによりH.264とH.265形式へトランスコードするのに要する時間を測定した。

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 その結果だが,LEVEL-R769は,DefaultでもH.264が8分弱,H.265で20分弱と,優れた性能を発揮した。とくにOverclockでは,前者が40秒,後者が96秒もの時間短縮を実現しており,オーバークロックはかなり有効だ。

消費電力は全体で450W強といったあたり

簡易液冷クーラーの冷却性能は優秀


 LEVEL-R769は,高性能なCPUとGPUを採用しているだけあって,消費電力がどの程度なのかは気になるところだ。
 そこで,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,PC全体の最大消費電力を計測した結果を見てみよう。各アプリケーションベンチマークを実行したときに,最も高い消費電力値を記録した時点をタイトルごとの実行時,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」としている。
 その結果は,グラフ33のとおり。
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 Defaultでの消費電力は,ゲームアプリケーション実行時でおおむね460〜470Wといったところ。電源ユニットの定格出力は800Wなので,十分問題ないレベルに収まっている。なお,Overclockでの消費電力は,Defaultから2〜50W程度増えた。とくにゲーム以外の用途では,CPUを酷使する場面が増えるため,OverclockはDefaultから131Wも消費電力が増えてしまった結果もある。オーバークロックは,性能向上が得られる場合もある半面,消費電力が増大してしまうことは留意しておきたい。

 CPUとGPUの温度も調べてみよう。温度約24℃の室内で,LEVEL-R769を机上に設置。その状態から,3DMarkの30分間連続実行時を「高負荷時」として,アイドル時ともども,CPU温度は「Core Temp」(Version 1.17.1)で,GPU温度はGPU-Zで計測した。
 その結果がグラフ34となる。

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 まずはCPU温度だが,LEVEL-R769は,Defaultの高負荷時でも70℃台前半と,比較的抑えめだ。Overclock状態でも80℃には達しておらず,簡易液冷クーラーが冷却性能を如何なく発揮した結果と言えよう。一方のGPU温度も,高負荷時で75℃に収まっており,十分問題ないレベルだ。

 最後に,LEVEL-R769の動作音について,筆者の主観になることを断りつつ触れておきたい。まず,Defaultでは,高負荷時にこそそれなりにファンの動作音が聞こえるものの,ヘッドセットを装着してゲームをプレイしていると,まったく聞こえない程度だ。一方,Overclockにすると,動作音はかなり大きくなってしまった。このあたりも,オーバークロックのデメリットであることは覚えておきたい。

ゲームにもゲーム以外にもマルチに活躍できるLEVEL-R769


 テスト結果から明らかなように,LEVEL-R769の性能は,かなり高い。2560×1440ドットであれば,多くのゲームが快適にプレイでき,1920×1080ドットになるとTPSやFPSでは常時120fpsを超える性能を発揮するなど,コアゲーマーでも納得のいく性能だ。また,CPU性能を生かせる簡易液冷クーラーを採用している点は,消費電力が高い第12世代Coreプロセッサの上位モデルでも,温度を気にせず使用できる点は大きなメリットだ。
 ゲーマー向けPCと言えば,派手な印象を持つ人も多いと思うが,LEVEL-R769は落ち着いたデザインで,どこに置いても悪目立ちしない点は評価できる。

 LEVEL-R769の標準構成価格は29万4980円(税込)と,スペックから考えればリーズナブルだ。これからゲームを始めたいが性能に妥協したくない人や,性能不足な古いPCから,快適にゲームをプレイできるPCへと買い換えたい人にとって,価格対性能比に優れたLEVEL-R769は,魅力的な1台であることは間違いない。

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※掲載情報は発表時点のものとなります。予告なく仕様、価格を変更する場合や販売終了となることがあります。

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2022-04-22 03:00:00Z
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