2023年12月26日13時31分
東京大などの研究チームは26日までに、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を使った観測で、ビッグバンによる誕生から3~4億年後の初期宇宙では、理論予測よりも速いペースで次々と星が誕生していたことが分かったと発表した。論文は米科学誌アストロフィジカル・ジャーナル(電子版)に掲載された。
東大宇宙線研究所の播金優一助教らは、JWSTで観測した約134億光年先にある二つの銀河のデータを精査し、距離を正確に測定した。同時期の銀河としては、JWSTの観測で既に三つの銀河が確認されていたが、今回確認された二つは約5倍も明るく、星が極めて活発に形成されていることが分かった。そのペースは従来の理論予測と比べ、4倍以上だった。
播金助教は「予想以上に活発な星の誕生が見つかった。宇宙の初期には、星を活発に誕生させる何らかのメカニズムがあるのではないか」と指摘。星の誕生にブレーキをかける効果が、宇宙初期では弱かった可能性なども考えられるという。
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2023-12-26 04:31:00Z
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