もっともっとゲームしよ!
最近のゲーム系ハードは、レビュー見ているだけで楽しくなりますね。業界全体の勢いを肌で感じます。てことで、少々前の端末ではありますが、お家時間激増中なので今買えるオススメを1つ。Asusのゲーム用モニター「ROG Swift PG27UQ」の米Gizmodoレビューです。
ゲーム用ハードに投資するなら、モニターをリストにいれないでどうする! だって、考えてみてくださいよ。何十万も最先端グラフィックカードにお金注ぎ込んで、CPUも奮発して、ストレージだってメモリだってたっぷりさせたところで、最終的にゲームが映し出される画面がそこら辺で安売りしてた21.5インチモニターじゃ話になりませんから。中間どころのモニターを使っているという人も少なくないとは思いますが、今回、AsusのROG Swift PG27UQを2週間レビューで使ってみて、普通のモニターでは満足できなくなりました。電源をONにするたびに見惚れてしまうほど美しいんですから。
Asus ROG Swift PG27UQ
これは何?:Asusのゲーム用ハイエンドモニター、27インチの4K UHD、量子ドットIPS
価格:1,200ドル(国内参考価格 20万3800円)から
いいところ:美しいHDRディスプレイ、色とコントラストの素晴らしさ、安定感があり生物工学に基づいたスタンド
残念なところ:高い、馬力あるPCと組ませる必要がある(つまりシステム全体がもっと高くなる)、HDMI 2.1非対応
ROG Swift PG27UQは1,000ドル超え(ショッピングサイトを見ると1,200〜1,500ドルほどで売られていることが多い)のモニターなので、もちろん価格帯高めに位置しています。もしかしたら手持ちのパソコンより高いという場合もあるでしょう。でもね、その価格分の美しさがあるんです。
1,200ドルでもあり!と説得するのは容易ではないと思いますが、まずは聞いてください。がっしりしつつ艶感もある27インチのディスプレイは、4K UHDの量子ドットIPS。NvidiaのG-Sync HDR技術対応。AsusのAura Sync対応なので、モニターのライティングを他の対応ハードにシンクロさせることもできます。
そもそもこれ数年前のモニターだしなぁという人、ちょっとお待ちください。たしかにリリースは2018年6月でした。たしかに2年以上前からあるモニターです。しかし注目すべきは、いつ出たかではなく、今どうなのかということ。2年もの間ライバルたちと凌ぎを削り、現在のスタンダードにも対応しているわけで、十分現役といっていいと思います。ただ、現役ではあるが陰りは見えてきたというのが正直な意見。昨年の次世代ゲーム機リリースがその理由です。
PG27UQにはメインのポートが2つ、DisplayPort 1.4とHDMI 2.0。(その他、下り用USB 3.0が2つ、上り用USB 3.0が1つ、3.5mmイヤフォンジャックあり。ポートはすべて取り外し可能な背後のプラスティック板裏にあります)。問題は次世代ゲーム機のXbox XもPlayStation 5もHFMI 2.1ポートだということ。
昨今、デジタル入出力ならDisplayPortかHDMI。今はDisplayPort 2.0とHDMI 2.1が新しいスタンダードに。PG27UQの4K UHD画質をフル活用(オーバークロックでリフレッシュレート144Hz)で楽しもうと思えば、HDMI 2.0以上の帯域が欲しいところ。HDMI 2.0なら最大14.4Gbpsですが、HDMI 2.1なら42.6Gbps出ます。この差は大きい。ちなみにDisplayPort 1.4は25.92Gbps。
もしPCゲームのみに使うという人ならば、それでもいいかなとは思います。リフレッシュレート144Hzにプッシュしても、DisplayPort 1.4なら大きな問題はないかと。一方でコンソール派、とくに次世代コンソール派は大問題。XboxもPS5もプレイすることはできますが、高リフレッシュレートでフル画質を楽しめないのならば、このモニターをこの値段で今から買うのはもったいない。つまり、今まで数年の間は間違いなく買いなベストモニターだった、今も現役ではあるものの、今から買うにはユーザーの状況次第でベストとは言い難いということ。
一旦デジタル出力の問題を忘れると、間違いなくゴージャスなモニターです。アスペクト比16:9、解像度3,840×2,160、27インチ。ちょうどいいという言葉がぴったりのモニターです。Win 10のインターフェースなら125%スケールアップするので、ゲームはもちろんですが、お仕事用にもよし。
フルアレイバックライトなので、スクリーンがそもそもとても明るい(1,000nits)。iPhone 12 Proの最大明るさが800nitsなことからも、その明るさは想像つくと思います。しかもスマホって外で太陽光の下で使うこともありますが、モニターはおうちの中なので1,000nitsは十分すぎるほど。フルアレイバックライトは、HDR画面のコントラストにも影響しています。PG27UQには384のLEDゾーンがあり、それぞれ独立して調整可能。つまり画像の暗いところから明るいところまで、画質を損なうことなく深いコントラストを実現できます。これは暗めのグラフィックのHDR対応ゲーム(『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』とか)や、明るいグラフィックのゲーム(『ノーマンズスカイ』)をプレイするときに生きてきます。もちろんHDR非対応のゲームでも、美画面には変わりありませんけれど。
デフォルトの状態で十分なんですけど、キャリブレーションすることも簡単にできます。背面の右下に4つのボタンとミニジョイスティックあり。これで、ブルーライトフィルターとか、キャリブレーションとか、オーバークロックとかのメニューを操作します。モニターのライティング(Aura Sync含む)もここ。また、プリセットで、風景やシネマ、RPG、FPSなど複数のモードもあるので設定が簡単です。
外観デザインは、がっしりしつつも洗練されています。我が家のテレビ(32インチなので小さめですが)より大きな箱で届いた時はちょっとびっくり。中にはモニターとスタンド、ケーブル類、ロゴライトのレンズ、マニュアルが入っています。個人的には、三脚スタイルのスタンドが好き。脚が裾が広がるブレードぽいデザインに、ROGロゴが下からデスクの上に、後から壁に照射されるの最高です。ロゴ照射とはいえやりすぎ感はなくて、ロゴ照射OFFにすれば普通に仕事用でもOK。安定感があり、作りもよく、生物工学的な印象。また、高さや回転、ティルトのアジャストもしやすく、縦配置も可能。
スタンドデザインは好きなのですが、通常のものよりもちょっと場所は取ります。モニターが厚めだし、ファン・冷却システムも付いているので、スタンドがごついのも納得なのです。モニターとスタンド合わせて20ポンド強(約9キロ)、これは私が持っている27インチの別モニターの約2倍なのでやはり重いですね。
モニター自体のデザインは、クラシックなクリーンさと、ゲーム端末らしいアグレッシブさのどちらも兼ね備えています。前から見ると、マットブラックのベゼルにアンチグレアコーティングされた27インチスクリーンというスタンダードな見た目。後から見ると、光るROGロゴがありゲームぽさが出てますが、他のROGプロダクトほどは強めでもなく。まぁ、せっかくのゲーム用モニターだし、光るロゴは使ってなんぼですよね。
PG27UQには、少なくともNvidia GTX 1080 Tiのグラフィックカードが必要。モニターはNvidiaのG-Sync HDR対応ですが、FreeSyncは非対応なのでAMDユーザーは要注意。また、HDMIだとリフレッシュレートは60Hzまでしか出ないので、DisplayPortを使うべきということもお忘れなく。
Asus ROG Swift PG27UQは、リリースから数年たった今も間違いなく美しく素晴らしいモニターです。ただ、1,200ドルの価値はあるかと問われると、今は場合によると言わざるをえず。Nvidia好きのPCゲームユーザーならばYES。次世代コンソール派のゲーマーならばNO。今までは最高だったけれど、今からはスタンダード落ちしていくのは明らかですから。
まとめ
・間違いなく美しい
・間違いなく高い
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2021-01-21 10:00:00Z
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