Minggu, 22 Januari 2023

アップルの第3世代「Apple TV 4K」は性能が向上し、独自機能で利便性も高まった:製品レビュー - WIRED.jp

第2世代の「Apple TV 4K」は気に入っているが、アップルの熱狂的な支持者以外にすすめたことはほとんどない。確かにリモコンは優れているが、グーグルやアマゾン、Rokuといった競合のストリーミング機器と比べると高価だ。性能も格段に優れているわけでもなかった。

これに対して2022年にアップデートされた第3世代モデルの「Apple TV 4K」は、まだほかの製品より高価とはいえ、競合よりも選ぶべき十分な理由がようやくできたと言っていい。

まず、アップル独自の「A15 Bionic」チップを搭載し、リモコンにはUSB Type-Cのポートが備わった。そしてゲームに十分に対応できる性能により、どんなリビングルームに置くにもふさわしい製品となったのである。すでにもっているスマートテレビのOSよりも長く使える製品になっている。

競合より使い勝手に優れるリモコン

Apple TV 4Kの外観は、新しい世代のモデルでもあまり変わらない。ところが手に持ってみると、前モデルのほうが新しいモデルよりわずかに大きく、重いことがわかる。この重量の変化は劇的で、次の世代は小さな黒い箱ではなくアダプターやテレビに差し込むタイプのストリーミング機器になるのではないかと思わせるほどだ。

箱型の本体は、ほんの少し場所があればどこにでも置けるほど小型である。また端末の底にはゴムが付いているので、滑りやすい場所でも動くことはない。

背面にはHDMI 2.1のポート、電源ケーブルの差し込み口とEthernetのポートがある。Ethernetのポートはストレージ容量が128GBでEthernetに対応した上位モデルに備わっており、標準モデルより20ドル(日本では4,000円)高い。Wi-Fiのみのモデルは129ドル(日本では19,800円)で、ストレージの容量は半分の64GBとなる。

アップルの第3世代「Apple TV 4K」は性能が向上し、独自機能で利便性も高まった:製品レビュー
PHOTOGRAPH: APPLE

Apple TV 4Kは同梱のリモコンで操作できるが、このリモコンのつくりは業界内で最も優れている。かつてのiPod nanoのように、アルミニウムの板から削り出されたようなつくりだ。柔らかい素材のボタンが配置され、中央のドラッグで操作するパッドはノートPCのトラックパッドと同じようにメニュー画面を滑らかに動かせる。

リモコンの見た目は旧モデルと同じだが、今回はアップル独自のLightningケーブルの代わりに、より汎用的な充電用のUSB Type-Cポートが備わっている。散らかってしまったり、端末を充電するためにさまざまなケーブルを用意したりすることが嫌いな人にとっては、勝利と呼べる変更だ。

最も変わった部分はApple TV 4Kの中身である。 iPhone 13と同じ「A15 Bionic」チップを搭載したことで、性能が大幅に向上した。これによりHDRの規格である「HDR10+」に対応している(前モデルの対応は「HDR10」まで)。つまり、対応するコンテンツの色彩が向上し、映像がより明るく高画質になった場合でも対応できるということだ。

また、メニュー画面で動きが滞ったり、遅延することはほとんどない。これは低価格なスティック型のストリーミング端末との大きな違いである。

ストレージ容量が128GBあることも個人的には気に入っている。モバイルゲームが今後どれほど大容量になるかは誰にもわからないが、Apple Arcade(Apple TV 4Kを購入すると3カ月間無料で利用できる)から時間つぶしのゲームをインストールする余裕がある点は心強い。「Chromecast with Google TV」のような製品と比べると、はるかにストレージ容量が多いのだ。

アップルの第3世代「Apple TV 4K」は性能が向上し、独自機能で利便性も高まった:製品レビュー
PHOTOGRAPH: APPLE

優れた独自機能が満載

新しいA15チップのおかげで、画質はこれまで以上に向上した。それ以外の点では、これまで何年にもわたって人々が楽しんできたアップルのストリーミング端末の変わらぬユーザー体験を得られる。つまり、あらゆるアプリケーション、簡単なメニュー操作、アップルのキーチェーンに保存されたパスワードですべてのストリーミングサービスにログインする機能などだ。

同種のストリーミング端末である「Fire TV」が、アマゾンのコンテンツを前面に押し出したり、Rokuがホームページでミュージシャンであるアル・ヤンコビックの伝記映画を宣伝したりすることと同じように、Apple TVではApple TV+のコンテンツをおすすめしている。しかし、アップルのコンテンツしか利用できないと思わせるような設計にはなっていない。この点は上品だ。

HBO Max、Netflix、Plex、Amazonプライム・ビデオ、Paramount+などの動画配信サービスの動画を再生したが、どれも問題なく視聴できた。無線通信が遅い場合は、有線のEthernetに対応した上位モデルを選べば高速で通信できる。とはいえ、Wi-Fi経由でコンテンツを読み込むことに問題はなかった。

個人的にはあまり使わないが、アップル特有の機能を便利に感じる人もいるだろう。テレビの色が正確ではないことが心配なら、iPhoneを使ってディスプレイの色を調整する機能がある。

さらに、リモコンのマイクでSiriを呼び出し、すべてのアプリとサービスを横断した音声検索ができる。探しているものが見つからず困っているときに便利な機能だ。とはいえ、個人的にはそれよりも、Siriがポップアップで表示されることのほうが不便に感じた。

SharePlay」は気に入っている便利な機能のひとつだ。これは「FaceTime」で友人や家族と一緒にApple TVを視聴できる機能である。特に年末年始、全米各地に家族や友人がいる人にとってはありがたい機能だ。それに、動画を視聴中も互いの顔を見ることができるので、昔のように映画『トップガン』(ネタバレ注意)でグースが死んでしまうところで友達の前で泣いて恥ずかしい思いもできる。

Bluetoothの設定が優秀な点も忘れてはならない。どのAirPodsもApple TV 4Kにペアリングして、動画を静かに視聴できる。また、オーディオ共有機能を使うと、2組のAirPodsで同じ番組や映画を視聴可能だ。子どもたちが寝静まったあとに動画を観たい親にとっては最適な機能である。

さらに、ソニーのワイヤレスコントローラ「DualSense」とペアリングしてApple Arcadeのゲームをプレイしたり、メニューを操作したりすることもできた。こうした端末を利用しやすくする設定は歓迎で、見過ごされることはない。標準のリモコンでうまく操作できない人もいるはずだ。だから音声で操作したり、コントローラーをBluetoothでペアリングして使える機能は役に立つ。

従来のホームシアターシステム全体をハンズフリーで操作できるアマゾンの「Fire TV Cube」を除くと、アップル特有の機能はすべてApple TV 4K を高価格帯における最高のストリーミング端末としての立ち位置を築くうえで貢献している。

◎「WIRED」な点
設定が簡単。インターフェイスの反応がいい。リモコンが優秀。ほぼすべての動画配信サービスに対応。2組のAirPodsとペアリングして動画を静かに視聴できる。

△「TIRED」な点
競合製品より価格が高い。アップル製品を利用していない場合は、それほど優れた製品ではない。

WIRED US/Translation by Nozomi Okuma)

※『WIRED』によるApple TV の関連記事はこちらアップルの関連記事はこちら


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2023-01-22 09:00:50Z
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