デベロッパーのCrystal Dynamicsは1月21日、アクションゲーム『Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)』について、今年9月30日に公式サポートの提供を終了し、販売も終了すると発表した。なお同日以降も、当面はマルチプレイを含め本作をプレイすることが可能とのこと。
本作は、アメコミ・映画「Avengers(アベンジャーズ)」をもとにしたアクションゲームだ。キャプテン・アメリカやアイアンマン、ハルク、ブラック・ウィドウ、カマラ・カーンなどマーベルのキャラクターが多数登場。AIMと呼ばれる勢力が暗躍するなか、ヒーローたちが再結集しAIMの暴走を阻止するオリジナルの物語が描かれる。ヒーローは、プレイスタイルに合わせて自由にカスタマイズ可能。最大4人での協力プレイにも対応し、キャンペーンモードのほか、マルチプレイでミッションに挑戦するゲームモードなどが用意されている。
今回、今年9月30日をもって『Marvel’s Avengers』の公式サポートの提供が終了されることが発表された。本作の販売も同日に終了し、小売店で販売されるパッケージ版は在庫限りとなる。サポートの提供終了とは、すなわちコンテンツの開発やカスタマーサポート対応が終了するということ。理由については明らかにされなかったが、関係各社間でこのタイミングが最善だと判断したという。
一方で、本作のユーザーは9月30日以降もプレイを続けられることも案内された。オンラインマルチプレイも、初回のみインターネット接続が必要なシングルプレイモードもプレイできる。ゲームの再ダウンロードも可能だ。ただし、バグなど何か問題が発生した場合に対応できるかどうかは約束できないとのこと。
Crystal Dynamicsは、本作を今後もより長くプレイしてもらうためとして、3月31日に最後のアップデートを配信することも発表。同アップデート2.8によって、ゲーム内ストアで販売されていた各種コスメティックアイテムやチャレンジカードなどは、すべてのプレイヤーに無料開放される。出荷品システムも終了。また、クレジットの販売も終了され、保有クレジットは各種リソースへと変換される。保有クレジット量ごとの変換レートは以下の表のとおりだ。
本作は、『トゥームレイダー』シリーズなどで知られるCrystal Dynamicsが開発を担当し、2020年に発売。人気作品のゲーム化とあって大きな期待を集めてのローンチとなったが、バグの多さやバランス調整不足などにより評価もプレイヤー数も伸び悩むことに。その結果、販売を担当したスクウェア・エニックスの代表取締役社長・松田洋祐氏は2021年3月期のアニュアルレポート(年次報告書 )にて、本作についてGaaS(Games as a Service)に挑戦した野心作であったとしつつ、「十分な成果を出すことができませんでした」「厳しい結果となった」などとコメントした。ちなみに、同社は昨年12月28日に本作の取り扱いを終了している。
一方開発元Crystal Dynamicsとしては、本作の改善を重ねながら、運営型タイトルとして新たなヒーローなどのコンテンツを追加。直近では昨年11月に、新ヒーローとしてウィンター・ソルジャーが登場し、またモードックが登場するエンドゲームチャレンジなどが追加された。ただ、3月31日配信予定のアップデート2.8をもって開発終了することとなる。
『Marvel’s Avengers』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに販売中。そして9月30日に販売終了となる。なお、本作はPS Plusプレミアム/エクストラやXbox Game Passに提供されているが、9月30日以降も両サブスクリプションサービスでの配信が継続されるかどうかは不明。変更があれば各社から発表されるだろうとのことだ。
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2023-01-20 22:30:49Z
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