Concept UFOは,あくまでもコンセプトモデルであり,このまま商品化が決まったわけではないし,発売されずに終わる可能性も否定できない。当然ながら,詳細なスペックも明らかになってはいない。とはいえ,ゲームPCとしては異形な見た目と,Dellという大手PCメーカーが取り組む小型ゲームPCという点に,心を惹かれるゲーマーは少なくないだろう。
本稿では,そんなConcept UFOを豊富な写真で紹介してみたい。
意外に軽い携帯モード
まずは,Concept UFOの基本形とも言える,本体にゲームパッドを合体させた状態――本稿では,Switchにならって携帯モードと呼ぶ――から見ていこう。
8インチ級の液晶ディスプレイの左右に,ゲームパッドを左右2つに割ったものを取り付けたConcept UFOの外観は,巨大なSwitch以外の何ものでもない。ゲームパッド機能は,左側が左アナログスティックとD-Pad,右側が[A/B/X/Y]ボタンと右アナログスティックという構成になっていた。
正確な重量は明らかになっていないが,持った状態でも重いという印象はなかった。とはいえ,手に持って長時間プレイするのは,それなりに疲れそうでもある。
背面は中央が白いパネルに覆われているが,これは開閉可能なキックスタンドとなっていて,机に置く場合はスタンド代わりに使える。背面の右側には六角形の孔が3つ開いており,ALIENWAREブランドのゲームPCとデザイン的な共通性を持たせているようだ。
本体部分背面の孔から覗くと,内部に空冷ファンがあるのも見てとれる。
HDMI出力付きのスタンドを使ったテーブルモードもあり
展示会場には,携帯モードのConcept UFOだけでなく,Switchで言うところのテーブルモード風のConcept UFOも展示してあった。こちらは,左右のゲームパッドを本体から外したうえで,HDMI出力や電源コネクタを備えたスタンドに取り付けたものだ。
筆者が携帯していたiPad mini(第5世代モデル)と並べてみたところ,ディスプレイ部分のサイズはほぼ同じで,ベゼルの分だけiPad miniのほうがやや大きく見えた。当然ながら,Switchやスマートフォンよりはかなり大きな画面サイズである。
外したゲームパッド同士は,アダプターを介して合体させることで,単体のワイヤレスゲームパッドとして機能する。
アダプター部分の背面にあるボタンには,Bluetoothのマークが描かれていたので,ワイヤレス接続にはBluetoothを用いているようだ。もちろん,製品化されてもこのままの仕様になると決まったわけではない。
さて,Concept UFOでゲームを少しだけ触った印象としては,意外に快適に動くなというものだった。Dellが公開したブログによるとディスプレイの解像度は1900×1200ドットとなっている。単体GPUを搭載しておらず,CPUの統合型グラフィックス機能を使っているとのことなので,その割には性能と描画品質は高いと感じた。
CESに先立ってIntelは,次世代CoreプロセッサとなるTiger Lakeを搭載したノートPCで,PS4で発売されていたゲームが快適に動作することをデモしていた。となると,このConcept UFOもTiger Lake搭載であれば「PS4並みのゲームをハンドヘルドで」といった期待が高まってしまっても無理はないだろう。
ただ,ゲーマー向けを謳う超小型PCを触ったことのある人なら分かるだろうが,消費電力と放熱機構の制約が大きな小型PCで,PS4世代のAAAゲームをPS4と同等の描画品質で動かすのは,なかなか難しい。Concept UFOが想定しているCPUが何かは分からないものの,1〜2年以内に携帯できる小型ゲームPCでPS4並みのAAAゲームが動くようになるかと問われれば,正直,難しいのではないかと筆者は考えている。
願わくばConcept UFOには,無事に製品化を実現したうえで,筆者の予想をくつがえすような高性能を発揮してもらいたいものである。
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiNWh0dHBzOi8vd3d3LjRnYW1lci5uZXQvZ2FtZXMvMDkyL0cwMDkyMzgvMjAyMDAxMDgwNzcv0gEA?oc=5
2020-01-08 11:26:06Z
52782151783834
Tidak ada komentar:
Posting Komentar