【ワシントン=船越翔】米航空宇宙局(NASA)は23日、小惑星ベンヌへの着地に成功した探査機オシリス・レックスが、小惑星から砂や石などを採取できたことを確認したと発表した。NASAは目標としていた60グラムを大きく超える試料を確保できたとみている。
日本の探査機はやぶさの「米国版」とも呼ばれるオシリス・レックスは20日、地球から3億キロ・メートル以上離れたベンヌの地表に着地。窒素ガスを地表に噴射し、舞い上がった砂や石の採取に挑んでいた。
NASAがこの日公開した機体の映像では、試料を回収する円盤状の専用装置の周辺に、石や砂が漂う様子が確認された。NASAの研究チームはオンライン記者会見で、「採取できた試料は数百グラムを超える可能性があり、装置の内部からあふれた石や砂が外に出ているかもしれない」と説明した。
NASAは今後、機体の内部に試料を密閉する作業を進める。2023年9月に地球に持ち帰る計画だ。
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2020-10-24 09:50:00Z
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