Kamis, 08 Oktober 2020

ゲーム性能でIntel超え!?AMD、Zen 3ベースの「Ryzen 5000」シリーズを11月5日に発売すると発表! - ASCII.jp

4K対応のGPU「Radeon RX 6000」シリーズの詳細を10月28日に発表と予告

 AMDは、現地時間2020年10月8日(日本時間10月9日午前1時)に、次世代アーキテクチャー「Zen 3」ベースの第4世代Ryzen CPU「Ryzen 5000」シリーズを11月5日に全世界で発売することを発表した。

本記事はオンライン生放送のスクリーンショットにて作成しています

「Ryzen 9 5900X」を披露するリサ・スーCEO

 AMDのリサ・スー氏は、冒頭で来月11月に発売されるソニー・インタラクティブエンタテインメントの「PlayStation 5」、マイクロソフトの「Xbox Series X」&「Xbox Series S」にもAMDのRyzen CPU、Radeon GPUが搭載されている。PCのみならず、コンシューマーゲーム機、クラウドゲーミング、モバイルとあらゆる分野でAMDのプロセッサーが活用されているとアピールした。

「PlayStation 5」と「Xbox Series X」&「Xbox Series S」についても言及

 そのうえで、新たにシングルスレッドの性能を大幅に強化した12コア/24スレッドの第4世代Ryzen CPU「Ryzen 9 5900X」を発表した。

12コア/24スレッド、最大クロックが4.8GHzになる「Ryzen 9 5900X」

 Zen 3はクロック当たりの命令実行数(IPC)がZen 2よりも19%向上。Zen 2では4コアごとに16MBのL3キャッシュが割り当てられていたところ、Zen 3では8コアすべてが32MBのL3キャッシュに直接アクセスできる構成へと変わった。これによりコア間の通信が高速化し、ゲームがより快適になるとしている。

IPCが19%向上

Zen 3では32MBのL3キャッシュを8コアが共有する構成になる。当然、Zen 2ではダイの中央にあったI/Oチップレットの位置は移動している

また、Zen 3のRyzen 9は第1世代のRyzen 7 1800Xよりもワットパフォーマンスが2.4倍効率化しており、競合であるIntelの「Core i9-10900K」よりも2.8倍効率的であるとしている

 また、ビデオカードは不明だが、スクウェア・エニックスの「Shadow of the Tomb Raider」を使ったフレームレート計測も披露。解像度が1920×1080ドットのフルHDで、最高設定にした場合のフレームレートが、第3世代の「Ryzen 9 3900XT」では141fpsだったところ、「Ryzen 9 5900X」では181fpsと28%も向上したという。

「Shadow of the Tomb Raider」を使ったフレームレート計測結果

そのほかのゲームのフレームレート計測比較結果。いずれもフルHD+最高設定プリセットでの結果。左が「Ryzen 9 3900XT」、右が「Ryzen 9 5900X」で、「Leagu of Legends」では50%と最も差が付いている

 さらに、競合であるIntelの第10世代Coreプロセッサー「Core i9-10900K」とCINEBENCH R20のシングルスレッドのベンチデモで比較。「Core i9-10900K」のスコアーが544のところ、「Ryzen 9 5900X」は631と勝っているとアピールした。

CINEBENCH R20の結果比較

ゲームのフレームレート計測結果での比較でも、ほぼ勝っていたとのこと

「Ryzen 9 5900X」の他にも8コア/16スレッドの「Ryzen 7 5800X」、6コア/12スレッドでTDP 65Wの「Ryzen 5 5600X」といったラインアップも紹介。それに加えて16コア/32スレッドの「Ryzen 9 5950X」も発表。既存の16コア/32スレッドの「Ryzen 9 3950X」よりも、さらに性能が向上したと紹介した。

Ryzen 7とRyzen 5の新製品も登場

価格は「Ryzen 9 5900X」が549ドル(約5万8190円)、「Ryzen 7 5800X」が449ドル(約4万7590円)、「Ryzen 5 5600X」が299ドル(約3万1690円)

16コア/32スレッドの「Ryzen 9 5950X」。価格は799ドル(約8万4690円)

「Ryzen 9 3950X」と「Ryzen 9 5950X」のパフォーマンス比較

 さらに、BigNaviで知られるRDNA2アーキテクチャーの次世代GPU「Radeon RX 6000」シリーズもチラ見せ。「Radeon RX 6000」シリーズは、4Kの高解像度でゲームが快適にプレイできるとし、2K Gamesの「BORDERLANDS 3」が4K解像度でも60fpsを超えでプレイできたという。

「Radeon RX 6000」シリーズのリファレンスモデルを手に持って紹介したリサ・スー氏

4K解像度でいずれのゲームも60fpsを超えるとしている。価格と発売日が気になるところだ

「Radeon RX 6000」シリーズの詳細は10月28日に発表されるとのこと。どういったラインアップが登場し、新たなアップデート情報があるのかに期待したい。

●関連サイト

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2020-10-08 18:30:00Z
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