2022年07月21日14時33分
【ワシントンAFP=時事】ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた画像に写っている銀河は、135億年前のものかもしれない──。米航空宇宙局(NASA)が一連の画像を公開して1週間後の19日、データを分析した研究者がAFPに明らかにした。(写真はジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した、最も遠いところにある銀河「GLASS-z13」とみられる画像)
ハーバード大学天体物理学センターのローハン・ナイドゥ氏はAFPに、「GLASS-z13と呼ばれる銀河は、ビッグバンから3億年後のもので、これまでに確認されている銀河よりおよそ1億年古いとみられる」と話した。
「私たちが目にしているのは、人類が見た中で最も遠いところから届いた星々の光である可能性がある」
GLASS-z13は宇宙誕生の初期に存在したが、正確なことは分かっていない。138億年前のビッグバンの後、3億年ほどの間に形成された可能性があるとされる。現在観測できる最も初期の宇宙は、ビッグバンから約3億3000万年後のもの。
GLASS-z13は、ウェッブ宇宙望遠鏡に搭載されている赤外線観測機能「NIRcam」で観測された。赤外線を可視スペクトルに変換すると、「ディープフィールド」と呼ばれる深宇宙領域を捉えた画像の一部に赤い固まりがあり、中央部分が白く写っていた。
ナイドゥ氏が加わっている世界中の天文学者25人から成る研究チームは、今回の調査結果を査読前論文として科学雑誌に投稿。すでに世界中の天文学界で話題になっている。
ナイドゥ氏は、別の天文学者チームも同じデータから同様の結論に至っているとして、「今回の発見に自信を持っている」と話した。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕
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2022-07-21 05:33:00Z
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