Jumat, 20 Desember 2019

Steamおすすめゲーム「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」ADV史に残る傑作のフルリメイク - ASCII.jp

発見!Steamおすすめのゲーム ― 第107回

故・菅野ひろゆき氏の代表作

 90年代後半、2000年代はPCゲームにおいては日本のADVの歴史において転換期ともいえる年といえる。ADV作品では256色以上のノベル作品が登場し、果てには有名作品は大作小説にも匹敵する文字量が至極当たり前となる時代の直前である。以前「VA-11 Hall-A」でも紹介した国民機でもある「PC-98」の最後期と言われる1997年~98年末期にはそんな98DOSの傑作揃いの年でもある。

 第107回はADVの歴史や後のクリエイターにまで大きな影響を及ぼした傑作のフルリメイク「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」を紹介する。

本作品は日本語字幕、日本語音声全てを完備している。詳しい操作は後述するが操作はコントローラーかキーボードとマウスどちらでも操作可能だ。

父親を追い、複雑に絡み合う並列世界を渡れ

 有名な歴史学者である“有馬広大”を親に持つ主人公“たくや”は、数ヶ月前の落盤事故により父広大が行方不明となってしまう。その影響により荒れた生活を送っていたが、ある時行方不明となった父親から荷物が届く。手紙には謎の物体と共に手紙が有り「10個の宝玉がはまっていることを確認し、夜10:00に剣ノ岬に待つ人物に渡せ。」と書かれていた。

 果たして、向かった先には目の前で消えてしまった謎の女性と、かつての父親の共同研究者である龍蔵寺が銃を持ち、たくやに父から届いた物を渡せと迫る。しかし、突然起きた地震により意識を失い、気づくと岬のふもとで目を覚ますのであった。

 端折った部分もあるが上記が導入となっている。父親から託されたのは母親の形見である鏡と謎のオブジェクトである「リフレクターデバイス」という物で、端的に言えば存在しうる並列世界を行き来するための機器である。このデバイスを用いて、本来あるはずである残りの宝玉を探しながら、手紙にあった本来の要求を果たすのが目的となっている。

 それぞれのルートでは元恋人である美月、謎の転校生神奈、父親の再婚相手の亜由美などの魅力的な女性キャラクターとバックグラウンドや関わりを深めていくことで真相へと近づいていく。

 会話時以外はマップを隅々まで探索でき、移動も自由だ。気になる部分を徹底的に調べるといいだろう。ほぼ全ての調べられる部分にはたとえ関係がなくともメッセージが用意されており、意味が無くとも調べる楽しみもある。

 調べるのがしんどいと思った場合でも、オプションのヒント機能をオンにすればイベントの発生場所や使用可能なアイテムも分かるようになっているので、何をすればいいか分からなくなった場合は使用すると良い。

時には全く関係のないルートで必要なアイテムを見つける場合もある。悩んだ時は別のルートを探してみよう。
手持ちのアイテムは左下メニューのITEMから開くことで確認と使用ができる。使用する場合は該当のアイテムを選択し、使う部分をクリックすればOKだ。

 また、探索において重要なのが”A.D.M.S.”(アダムス)とよばれるデバイスの機能で、存在する並列世界の分岐や存在する宝玉の位置などが確認できる。メニュー左下のA.D.M.S.、もしくはDELキーを押すことで特定の場合を除きいつでも確認できる。

 本作品での一番重要な要素としてシステムセーブとA.D.M.S.での宝玉セーブの2タイプのセーブ方法があり、用途が大きく違う。システムセーブでは現在の全体状況を記録し、その場か最初から始めるためのセーブとなるが、宝玉セーブはセーブを行った地点へ「現在持っているアイテム」を持って並列世界を行き来するための方法となる。宝玉セーブはデバイスにはまっている宝玉の回数しか行えず、全て使用してしまった場合はマップを開けなくなり、セーブした地点に移動ができなくなるデメリットもある。また、分岐の直前では鈴のような音が鳴りデバイス中央の宝石が光ってプレイヤーに示唆も行う。

宝玉がある並列世界での時間軸のヒントはマップにはあるが、場所までは明記されていない。ポイントにたどり着いたら怪しい場所を探してみよう。

 展開によっては詰みポイントもあり、その場合は最初からやり直す必要がある。宝玉セーブは慎重に行おう。宝玉を使い切ってしまった場合でもセーブしたポイントに戻ることができれば自動的に回収されるので安心だ。

オリジナルに忠実な良リメイク

 リメイクで変わった要素として、ヒント機能が追加されたことやUIなどが大きく改善されたことで非常にプレイしやすくなっている以外にもキャラクターデザインが変更されたことやアニメムービーなども追加されている。

 当時のテキストもほぼ、そのまま再現されており2019年の現在ではやや古さを感じる部分も残っているが、あえて変更されていない要素でもあり忠実にリメイクを行おうとするスタッフの心意気も感じられる。

 また、キャラクターデザインも大きく変わってフルボイスにもなってはいるが、イベントのスチルグラフィックは当時のイベントCGの構図でほぼ全て再現されているためオリジナル版のプレイヤーには既視感と新鮮さも感じられるだろう。

 だが、本作品が傑作といわれる所以は故「官野ひろゆき」氏の練り込まれた設定とシナリオにあるといっても過言ではない。本作品には倫理的な問題を孕む表現が存在している。直接的に「何が」かは明記しないが、官野ひろゆき氏は「表現することは自由であり、その責任は表現者が取るべきである。」と当時のインタビューで答えている。本作品もCEROのレーティング基準に沿いながらもオリジナルの表現を守っているのはリメイクスタッフによる決意ともいえる。

本編中の並列世界の移動の説明には追加OPでも写っている架空の論文を用いているが、この論文は実際にしっかりと書き込まれた資料として存在している。

 そんなことを知ってか知らずか、ジュブナイルSFでもある本作品は主人公でもある有馬たくやの成長や変化をプレイヤーとシンクロさせていく物でもある。プレイヤーも彼と同じように歩を進めていくことで見失った何かを思い出すかもしれない。

 親は子に託し、子は親を追いかける。20時間に及ぶ本作品の並列世界の流れを辿りきったとき、本作品がADVの歴史に残した意味をあなたは知るだろう。

・記事内の資料引用元

『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO パーフェクトガイドブック』辰巳出版,1997年,pp.188-189

「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」
●MAGES. Inc.
●5480円(2019年10月2日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル アドベンチャー、性的表現、ヌード、アニメ、物語、SF
©MAGES. Licensed to and Published by Spike Chunsoft Co., Ltd.

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2019-12-20 09:00:00Z
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