Jumat, 07 Februari 2020

ウォズ氏へのアップル週給、積立と税引後は約50ドル。「ジョブズとお金」にも言及 - Engadget 日本版

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アップルの共同創業者の1人スティーブ・ウォズニアック氏(愛称ウォズ)は、創業者でありながら、今も現役アップル社員であることが知られています。

そんなウォズ氏の「給料」は一体いくらなのかという話は、長年のアップルファン間では興味深い話題でした。今回本人の口から、ついにこの問題についてのコメントが出されました。その額は、積立金や税金を差し引いた後の額は週当たり約50ドルという意外な数字であることが語られています。ウォズは元アップルの有名エヴァンジェリスト(主に90年代後半に活躍)であるガイ・カワサキ氏のPodcast番組に出演し、給料やお金についての話を述べています。

この発言は同番組中に語られたもの。同氏いわく、自分はアップルが創業して以来、毎週会社から給料を受け取っている唯一の人物であるとのこと。それでも積立金や税金を差し引いた後、銀行口座には週当たり約50ドルしか振り込まれていないと述べています。

もちろんアップルが実際にはウォズに数百万ドルを支払い、その大部分をある種の積立金に回している可能性もあります。が、ウォズは改めて「少ない」と強調もしていることから、実際はそうでもないことを示唆しているのかもしれません。

ともあれ、ウォズは「それは少額ですが、忠誠心とは関係ありません。それ(アップルの社員であること)は、私の人生でなにより重要だからです」「誰も私を解雇するつもりはありません。そして私は、本当にアップルに対して常に強い感情を持ち続けています」と述べており、給料アップを求める意志はないこともほのめかしています。

さらにこの番組では、ウォズは自分はお金を気にかけたことはないとしつつ、もう1人の共同創業者スティーブ・ジョブズ氏はお金を増やすことにこだわっていた、とも振り返っています。

とはいえ、ウォズによればこれは守銭奴という意味合いではなく「スティーブは大物になりたかったのですが、彼にはお金がありませんでした」「彼は常に次に金儲けができる小さな手がかりを探していました、そして、彼は生涯をかけて大物になりたかったのです。そして、これ(アップルの創業)は彼にとって大きなチャンスでした。なぜなら、彼は今や大金を稼げる会社の創設者になったからです」とのこと。

いわば名誉欲と金銭欲が不可分であり、それがアップル創設者の座に結実したということでしょう。

そしてアップル創業後、ジョブズの性格は変わったとも語っています。彼はいたずらをしたり冗談を言わなくなり、代わりにビジネスについて話したがったとのことです。「彼はちょっと気難しくなりました」とウォズ氏は振り返っています。

しかし、それはウォズに取って驚くことではありませんでした。なぜなら出会った日からジョブズは常に、世界を変えたシェークスピアのような重要人物について話していたからです。

「彼はいつもそうした大物について話していたので、自分もその1人になりたかったし、その資質があるとも思っていた」「彼にはやる気があったし、時には何かを望むことが実際のスキルを持っていることよりずっと大事なことがあるんです」と、ジョブズの強烈な大物志向が最大の原動力になったという感想を述べています。

さて、ウォズとジョブズのお金に関するエピソードといえば、アップルを創業する前にジョブズがアーケードゲーム「ブレイクアウト」の回路基板の必要部品を減らす作業をウォズに依頼し(結局、これはウォズの単独作業に)、その報酬が700ドルだったとして350ドルを折半。ところが実際はジョブズは5000ドルのボーナスをもらっていた――という、ファンの間では有名な話が思い起こされます。

そうした逸話を念頭に置くと、今回のウォズが語った「実際のスキルがなくても何かを望むことがずっと大事」という言葉は、味わい深く噛みしめられそうです。

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2020-02-07 08:34:45Z
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