『ポケットモンスター ソード・シールド』で、ゲーム内のボックスに預けられるポケモンの数は最大で960匹。ランクバトルに打ち込んだり色違いのポケモンを集めようとするプレイヤーはもとより、マックスレイドバトルに参加したりポケモン図鑑のコンプリートを目指しているだけでも、自然とボックスは埋まっていくもの。
とはいえ、ボックスを空けるために、せっかく仲間になったポケモンたちを逃がすのはなんとなく抵抗がある人も多いだろう。だが、もうそんな悩みとはおさらばだ。2020年2月中にサービス開始予定の、ニンテンドースイッチ・スマートフォン(iOS/Android)向けクラウドサービス『ポケモン ホーム』には、最大で6000匹ものポケモンを預けられる。
『ポケモン ホーム』のすごいところはそれだけではない。『ポケムーバー』や『ポケモンバンク』と併用することで、これまでのシリーズ作品で仲間にしたポケモンたちも『ポケモン ホーム』に連れてくることができる。さらに、『ポケモン ホーム』では世界中のプレイヤーたちとポケモン交換をすることも可能! なんとスマートフォンひとつで、いつでもどこでもポケモン交換ができるのだ。
そんな『ポケモンホーム』のメディア向け試遊会が催されたので、本記事では実際の操作手順や遊んでみた感想をお伝えする。
なお、『ポケモン ホーム』の基本的な情報、ニンテンドースイッチ版とスマートフォン版の違いなどについては以下の記事にまとめられているので、まずはこちらを確認してほしい。
『ポケモン ホーム』へポケモンたちを連れていこう!
ニンテンドー3DSでは『ポケモンバンク』を利用することで最大で3000匹のポケモンたちを預けられた。『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』を始め、これまでのシリーズ作品をプレイしているユーザーなら、まずはこの『ポケモンバンク』に集めたポケモンたちを『ポケモン ホーム』へと連れていきたいところ。その手順は以下のとおり。
(1)ニンテンドー3DSで『ポケモンバンク』を起動し、新たに追加される“『Pokemon HOME』へのひっこし”を選択
(2)連れていきたいポケモンをボックス単位で選択
(3)ニンテンドースイッチorスマートフォン版『ポケモン ホーム』を起動し、“ひっこしをはじめる”を選択し、ひっこしパスワードを『ポケモン ホーム』で表示
(4) ニンテンドー3DS『ポケモンバンク』側で先ほど設定したパスワードを入力
(5)ひっこし完了
※『ポケモンバンク』から『ポケモン ホーム』へのひっこしには、プレミアムプラン(有料)への加入が必要となります。
『ポケモン ホーム』のサービス開始から1か月のあいだは『ポケモンバンク』および『ポケムーバー』が無料で利用できるキャンペーンが行われるので、ひっこしは早めに終わらせておくことをおすすめする。
その際、『ポケモン ウルトラサン・ウルトラムーン』などゲーム内のボックスにいるポケモンも忘れずに『ポケモンバンク』へ移してからひっこしをするように気を付けよう。
また、ニンテンドー3DSが手元にない場合でも、ニンテンドー3DSで利用しているニンテンドーネットワークIDと『ポケモン ホーム』で利用しているニンテンドーアカウントを連携させることで、『ポケモン ホーム』のみを使用して、ひっこしが可能になる。この場合は、ポケモンをボックス単位で選択することはできず、『ポケモンバンク』内にいるすべてのポケモンがひっこしの対象となる。
ニンテンドーネットワークIDとニンテンドーアカウントの連携方法については、任天堂公式サイトのQ&Aを参考にしてほしい。
『ポケモン ホーム』へのひっこしを終えたら、そこから、ガラル地方に登録されているポケモンをはじめとした、一部のポケモンは『ポケモン ソード・シールド』へと連れていくことができる。
ニンテンドースイッチ版『ポケモン ホーム』と、『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』や、『ポケモン ソード・シールド』との連携は非常に簡単。
ニンテンドースイッチの自分のアカウントで遊べるソフトに『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』や、『ポケモン ソード・シールド』のセーブデータがあれば、アカウントとソフトを選択するだけで、連携が開始できる。
ちなみに、ニンテンドースイッチには1台に最大8人のユーザーを登録できるが、『ポケモン ホーム』ではそのすべてのユーザーのデータにアクセスできる。そのため、ニンテンドースイッチ1台を家族や兄弟で共有してプレイしている場合は、誰かが『ポケモン ホーム』を利用していれば、お互いのポケモンを『ポケモン ホーム』を介してそれぞれのソフトに連れて行ったり、共通のボックスに預けたりできるようになる。
また、『ポケモン ホーム』を利用すると、交換などの行動の履歴が100件残るようになっている。勝手に大事なポケモンを自分のソフトに……なんてことは考えないように。
ひとつ、注意点としては、『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』から『ポケモン ホーム』に送ったポケモンを、一度『ポケモン ソード・シールド』に送ると、『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』に戻すことはできなくなってしまう。この点は、ゲーム内でも注意画面が出るが、改めて確認をするといいだろう。
可能なポケモンの移動
●『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』⇒『ポケモン ホーム』⇒『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』
●『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』⇒『ポケモン ホーム』⇒『ポケモン ソード・シールド』
●『ポケモン ソード・シールド』⇒『ポケモン ホーム』⇒『ポケモン ソード・シールド』
不可能なポケモンの移動
●『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』⇒『ポケモン ホーム』⇒『ポケモン ソード・シールド』⇒『ポケモン ホーム』⇒『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』
手元に“ポケモン図鑑”。気分はまさにポケモントレーナー!
『ポケモン ホーム』には全国図鑑機能が搭載されており、ガラル地方に登場するポケモンも含めたすべてのポケモンたちの情報を閲覧できる。
検索機能も付いており、『ポケモン ホーム』にいる自分のポケモンたちを、名前や大きさなどはもちろん、スマートフォン版では、とくせいやそのポケモンが“覚えている技”で検索することもできる。さらに、ラベルで分類わけすることもでき、バトルの用途別や、お気に入りのポケモンなどを簡単に探し出せるようになっている。
また、『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』や、『ポケモン ソード・シールド』の発売当初、新たに発見されたポケモンたちはもちろん、これまでに発見されていたポケモンたちもハードスペックの向上によって、より美しく、より格好よく、よりかわいく表現されていることにテンションが上がった人も多いだろう。
『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』や『ポケモン ソード・シールド』では出会えないポケモンであっても、『ポケモン ホーム』なら、その姿をニンテンドースイッチやスマートフォンの画面で見られるのだ。
さて、この全国図鑑ではポケモンたちのすがたはもちろんなきごえや各タイトルごとの図鑑説明文、メガシンカやキョダイマックス、フォルムチェンジなどによって変化したすがたも、確認できる。
さらには色違いのすがたやオス・メスのすがたも登録可能。ただし、これらは色やすがたが異なる“対象のポケモン”を一度『ポケモン ホーム』に移動させる必要があるため、全国図鑑を完全にコンプリートするのは途方もない道のりになりそうだ……。
スマートフォンで楽々ポケモン交換!
スマートフォン版の『ポケモン ホーム』には、ほかのプレイヤーとポケモンを交換する機能が4種類備わっている。
あらかじめポケモンを預けておくことで世界中のプレイヤーと自動でポケモン交換を行ってくれる“ミラクルボックス”、あらかじめ設定しておいた条件が合った相手と、ポケモン交換ができる“GTS”、最大20人のグループを作って一同にポケモン交換ができる“グループ交換”、そして『ポケモン ホーム』内のフレンドが近くにいる際に行える“フレンド交換”だ。
これらの機能を使えば、よりスムーズにポケモン図鑑を完成させられるのはもちろんのこと、ニンテンドースイッチおよび『ポケモン ソード・シールド』を持っていない人でもガラル地方で登場するポケモンを手に入れることができるのだ。また、反対に『ポケモン ソード・シールド』から初めてシリーズ作品をプレイしたという人でも、これまでに発見されているすべてのポケモンを手に入れられる。
これらの交換機能はニンテンドースイッチ版では使えず、スマートフォン版の『ポケモン ホーム』のみで使用可能で、操作は非常にシンプルで分かりやすい。おかげで簡単にポケモン交換ができることもそうだが、試遊会で話題となったのはポケモンの総交換数という表示だ。
世界中でポケモン交換が行われた回数をカウントしていくものだが、驚くべきはその桁数。試遊会で確認したときは、なんと最大で99京9999兆9999億9999万9999回までカウントできるようだった。その桁数を知ったときは思わず笑ってしまった。
とはいえ、スマートフォンの操作だけでポケモン交換ができてしまうというのは、『ポケモン ホーム』の機能の中でもっとも画期的だと筆者個人は考えている。
“ミラクルボックス”や“GTS”のような機能はこれまでもゲーム内に存在していた。しかし、たとえば筆者の場合『ポケモン ウルトラサン・ウルトラムーン』を起動したらまずはGTSを開いて交換が成立しているかを確認していたものの、その後はレーティングバトルに集中していたので、交換成立は1日に1回するかしないかくらいだった。
それが『ポケモン ホーム』なら、たとえば、1戦が終わるごとにスマートフォンを見るだけで交換が成立したかを確認できるし、そもそも同時に預けられるポケモンの数も増えている。さらには外出中でもふとしたときにスマートフォンを開いて確認できるとあれば、もしかするとこのとんでもない桁数のカウンターがストップする日もやってくるのかもしれない。
サービス開始後も便利機能を追加実装予定
『ポケモンGO』との連携や、これまでPGL(ポケモングローバルリンク)で表示されていたようなバトルデータの確認機能など、サービス開始以降に順次実装される予定の機能もある。
また、『ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンションパス』が配信されれば、全国図鑑などはその都度アップデートされていくはずだ。
『ポケモン ホーム』が今後のシリーズ作品にどのような影響を与えていくのか、いまから楽しみだ。そんな『ポケモン ホーム』のサービス開始は、本当にもう間もなくのはずだ。後ほんの少しだけ、楽しみに待っておこう。
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2020-02-09 22:30:00Z
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