本稿では,ASUSが発表会場で披露していた新製品の中から,とくに注目の製品を紹介したい。
2画面搭載ノートPCなど会場で見た注目製品
まずは,比較的軽めのノートPC「ROG Zephyrus」シリーズの2023年モデルから見ていこう。性能と持ち運びしやすいサイズを両立したのに加えて,落ち着いたデザインを採用しており,ゲームだけでなくビジネス用として利用する人も多いという。
なかでも14インチ級「ROG Zephyrus G14」は,重量約1.72kgと比較的軽いことで人気のある製品だ(関連記事)。また,最も安価なモデルで税込18万9800円と手に取りやすい価格を実現しているのもポイントと言えるだろう。ASUSは「現在のASUS製ゲーマー向けノートPCの顔」と表現している。
見どころのモデルは,ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズを搭載する製品だ。また,ディスプレイとして,アスペクト比16:10と,一般的なアスペクト比16:9よりも縦に少し広い14インチ液晶パネルを採用するところもポイントだ。
ただ,「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」(以下,Laptop GPUは省略)搭載モデルで,メーカー想定売価が32万9800円と,30万円を超えてしまうのはハードルかもしれない。
ゲーマー向けノートPCのなかではコンパクトな部類に入る |
天板に搭載したLEDイルミネーション「AniMe Matrix」は,LEDの数が増えてより細かなドット絵が表現できるようになった |
薄型モデルでは,「ROG Zephyrus M16」(関連記事)も見どころのある製品だ。上位モデルはGPUに「GeForce RTX 4090 Laptop GPU」,CPUに「Core i9-13900H」を採用する高いスペックを備えつつ,本体の厚さを22.9mmに押さえているのが特徴だ。公称本体重量は約2.3kgと,日常的に持ち運ぶのは少し厳しいが,クリエイターなどデスクワークが中心の人から高い支持を得ているという。
また,会場でひときわ注目を集めていたのが,「ROG Zephyrus Duo 16」(関連記事)だ。本製品は,通常のディスプレイに加えて,キーボード奥側に横長のタッチ対応サブディスプレイ「ROG ScreenPad Plus」を搭載しており,一見しただけでその特徴がすぐに分かる。
主なスペックを挙げておくと,メインのディスプレイは16インチサイズで,解像度2560×1600ドット,最大リフレッシュレート240Hz,バックライトにMini LEDを採用した液晶パネルを採用する。搭載GPUは「GeForce RTX 4090」で,CPUはRyzen 9 7945HXと,スペックも高い。
メインディスプレイでゲームをしながら,サブディスプレイに配信用ソフトを配置したり,SNSやDiscordの画面を表示したりといった用途に使えるだろうか。2つの画面を生かせるゲームが出てくると面白いのだが。
eスポーツゲーマー向けを謳う「ROG Strix」2023年モデル(関連記事)では,18インチ級の「ROG Strix SCAR 18」と「ROG Strix SCAR 16」を展示していた。
いずれも3基の冷却ファンと大型ヒートシンク,7本のヒートパイプを組み合わせた冷却機構により,高性能なCPUとGPUの性能を引き出すという。また,ASUSが定める基準を満たした「ROG Nebula Display」を採用したのも見どころと言えよう。
ROG Strix SCAR 18が搭載するディスプレイは,こちらもアスペクト比16:10の解像度2560×1600ドットで,最大リフレッシュレート240Hzの液晶パネルとなっている。
GPUは,GeForce RTX 4090またはGeForce RTX 4080で,CPUにはノートPC向け第13世代Coreプロセッサの「Core i9-13980HX」だ。
ROG Strix SCAR 16のスペックも簡単に触れておくと,搭載GPUは,ノートPC向けのGeForce RTX 4090または「GeForce RTX 4070」で,搭載CPUは「Core i9-13900H」である。
解像度2560×1600ドット
アスペクト比16:10の液晶パネルが主流に
ここまでに触れた2023年モデルは,いずれもアスペクト比16:10の液晶パネルを採用している。
一般的なノートPCのアスペクト比である16:9のパネルを採用しているのは,「ROG Strix SCAR 17」や「ROG Strix G17」(関連記事)など一部の製品に留まる。
なお,ROG Strix SCAR 17がアスペクト比16:9の液晶パネルを採用するのは,従来モデルと筐体が共通で,プロセッサのみの更新となるからだそうだ。
ディスプレイの狭ベゼル化が進み,同じ筐体サイズでより大きなパネルを搭載できるようになっているのが,アスペクト比16:10パネルの採用が増えた理由のひとつだろう。ビジネスノートPCでは,狭ベゼルになった分,筐体サイズを小さくする方向に進むのに対して,ゲーマー向けノートPCの場合は,大型の冷却機構が必要なことから,筐体の小型化にも限界がある。こうしたことから,ゲーマー向けノートPCでは,大きくせずに画面を少し広くする方向へ進んだわけだ。
これまでは,ゲーマー向けノートPCは15.6インチと17.3インチのラインナップが中心だったが,今後は16インチと18インチが中心になっていくのかもしれない。
ゲームによっては,16:10のアスペクト比を選べないこともあるので(※その場合,上下にわずかな黒帯ができる),現状ではあまりメリットはない。ただ,わずかとはいえ,縦方向に長くなったことで表示領域が増えると,Webサイトや電子書籍といったコンテンツの表示領域が少し広がるので,多少は見やすくなるだろう。
各社から一斉に対応ノートPCが増えたので,今後はゲーム側でもアスペクト比16:10を踏まえたものが多くなるかもしれない。
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2023-03-14 05:39:37Z
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