Rabu, 01 Maret 2023

探査機による火星での生命痕跡発見は困難 スペイン宇宙生物学センターらの研究 - 財経新聞

 現在米国や欧州各国が連携して、火星に探査機を送り込み、本格的な生命探索活動を展開中だ。だがスペイン宇宙生物学センターの科学者らを中心とする国際研究チームは、パーシビアランスなどの火星探査機による生命痕跡の発見は、極めて難しいとする研究結果を発表した。

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 今回の研究は、火星で生命が誕生したかもしれないと考えられている環境と非常に類似した、チリ北部アタカマ砂漠のピエドラ・ロハと呼ばれる古代の川床で実施。バイオシグネチャー(生命の痕跡を示す物質)の検出を試みたところ、パーシビアランスに搭載されたレベルの探査装置では、実際に物質を特定するのは極めて難しいことが判明したという。

 ピエドラ・ロハでは、様々な微生物が存在しているが、それが具体的にどんな生物なのかまだ特定はできていない。微生物の痕跡があることが間違いないとされる環境において、その物質を特定することは極めて困難であるとの見解だ。その理由は、バイオシグネチャーの含有濃度が極めて希薄で、鉱物材料の10億分の1未満であっても検出できる能力を要求されるためだ。

 このような探査能力を、火星に持ち込んだ探査装置に求めるのは困難で、地球での研究施設にある高精度の機器でしかバイオシグネチャーの検出はできないと、研究では結論付けている。つまり、火星での生命痕跡発見は火星からのサンプルリターンが実現できる日までお預けになるということだ。

 今回の研究は、火星で生命が誕生した可能性を否定したものではないが、近日中にパーシビアランスなどの火星探査機が、生命誕生の痕跡を見いだせる可能性が低いことを科学的に検証して見せた。

 火星で採取したサンプルが地球に持ち帰られるのは、早くても今から10年後の2033年だ。しかも、そこからサンプルの分析が時間をかけて丁寧に行われることを考えると、火星で生命が誕生していたかどうかが判明するのは2035年あたりにずれ込みそうだ。

 なお研究の成果は、「ネイチャーコミュニケーションズ」に掲載されている。(記事:cedar3・記事一覧を見る

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2023-03-01 23:11:50Z
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