Rabu, 08 Maret 2023

ソノスは新型スピーカー2機種で、“新たな時代”を切り拓く - WIRED.jp

ソノスが文字通り、そして比喩的にも同社の新時代の幕開けを示す2機種の新しいワイヤレススピーカーを、2023年3月7日(米国時間)に発表した。このところソノスは、企業努力をサウンドバー製品に集中的に注いできた(正直なところ、「Sonos Arc」「Sonos Beam(Gen 2)」「Sonos Ray」は、いずれも同種の製品で最高レベルのサウンドバーである)。

ところが、新たなスピーカー「Sonos Era 100」と「Sonos Era 300」の発表により、ソノスはその関心を再び音楽へと向けることになった。そして最先端の技術と長い実績をもつ技術の両方を初めて採用している。これは残念なことだが、極めて明快で簡潔なネーミングのルールを捨て、ほかのルールに変更した。

Sonos Era 300 speaker on a credenza

Sonos Era 300

Photograph: Sonos

砂時計をイメージしたデザイン

ふたつの新製品のうち、449ドル(日本では69,800円)のEra 300のほうがサイズが大きく、仕様が豪華で、価格も高い。その形状をソノスは砂時計に例えている。

目を細めて見ればそんな気もするが、もう少し有機的なもののようにも見える。節のある昆虫の体の一部分や、H.R.ギーガーが想像するようなワイヤレススピーカーを思い浮かべてほしい。毒舌な人であれば、300のことを「お尻みたい」とさえ言うかもしれない。

Era 300は、空間オーディオのサウンドを提供することを目的につくられている。現時点で対応しているのは、Wi-Fi経由で「Amazon Music Unlimited」からストリーミングされたDolby Atmosのコンテンツだけだ。

これは「Apple Music」や「TIDAL」のDolby Atmosコンテンツを楽しみたい人たちにとっては、悪いニュースだろう。また、ソニーの360 Reality Audioを優れた空間オーディオフォーマットだと感じている人たちにとっては、あまり役に立たないとさえ言える。しかし、これまでの例を考えれば、いずれほかのサービスやフォーマットにも対応するだろう。

Era 300には合計6つのスピーカードライバーが搭載されており、それぞれが個別ブロックのクラスDアンプによって動作する。ソノスらしく、具体的な出力も、ドライバーのサイズや構成も公開されていない。

だが、わかっていることがいくつかある。ミッド/トレブルドライバーが前方を向き、さらにふたつのミッド/トレブルドライバーがキャビネットの両側面に配置され、ステレオ幅をつくり出す。また、ホーン搭載ツイーターを上方に向けることで、Dolby Atmosオーディオには欠かせない音の高さを出そうとしている。

左右にはそれぞれ低周波ウーファーが配置され、サウンドに不可欠な力強さとパンチを与える。6つのドライバーはすべて、入念に設計された導波管の後方に配置されており、音をできるだけ広く拡散させ、点音源のような印象を軽減しようとしている。

Sonos Era 300 speaker

Era 300

Photograph: Sonos

ようやくBluetooth接続にも対応

ソノスはようやく、屋内用の接続方式の選択肢にBluetoothを加えた。ポータブルスピーカー「Sonos Move」や「Sonos Roam」ではBluetoothに対応してきたソノスが、なぜ「屋内」で使うモデルへの展開にこれほど抵抗してきたのかは謎である。それでも、ついに対応したことに感謝すべきなのかもしれない。

ところが、Bluetoothの規格や対応するコーデックについては公開されておらず、その点では実にソノスらしい。またEra 300は、「Sonos Five」以外のソノス製スピーカーで唯一、アナログライン入力を搭載している。ただし、ソノス専用のライン入力アダプターが必要であり、別途購入しなければならない。

ソノスは新たなスピーカーのために、物理的なユーザーインターフェイスを一新した。スピーカーキャビネットには再生/一時停止とリピートのコントロールに加え、ボリュームスライダーが追加された。内蔵マイクをミュートするためのコントロールもある(Era300はアマゾン「Alexa」の音声コントロールと同社独自のSonos Voice Controlに対応している)。

また、ソノスの称賛すべきキャリブレーションソフトウェア「Trueplay」はiOSユーザーにしか提供されてこなかったが、ついにAndroidユーザーも使えるようになった。

Era 300は単体でも使えるが、2台を組み合わせることでソノス製品中心のホームシアターシステムのリアスピーカーにすることもできる。サウンドバー「Sonos Arc」と組み合わせて使えば7.1.4chオーディオの出力が可能になり、「Sonos Beam(Gen 2)」を使えば5.1.4chを実現できる。

Era 100は人気モデルの「リマスター」

これに対して、249ドル(日本では39,800円)のSonos Era 100も、ホームシアターシステムのリアスピーカー(単体または2台)として使用できる。ソノスは単体のステレオスピーカーとして使うことを推奨しているが、2台を組み合わせることでより大きなサウンドを楽しめる。

しかし、Era 100は、Era 300で紹介した進化のいくつか(Bluetooth接続、Androidユーザー向けTrueplay)が導入されているものの、基本的には大きな成功を収めた「Sonos One」のアップデート版である。ソノスはこれを「リマスター」と表現している。

Era 100には、音の到達範囲を広げる角度の付いたふたつのツイーターと、Sonos Oneのものより25%大型のミッド/バスドライバーが搭載されている。つまり、もちろん3ブロックのクラスDアンプを搭載していることになる。ただ、もし詳しい技術情報を期待しているならあいにくだが、これ以上の情報は公開されていない。

ほかのソノス製スピーカーと同様に、Era 100とEra 300はブラックとホワイトが用意されている。どちらも発売は3月28日(日本では3月29日)だ。このふたつのスピーカーのレビューは追って予定しているので、期待していてほしい。

WIRED US/Edit by Daisuke Takimoto)

※『WIRED』によるソノスの関連記事はこちらスピーカーの関連記事はこちら


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