Minggu, 30 April 2023

Steamだけじゃ物足りない。これから始めるEpic Gamesストア。無料ゲームを毎週配信中 - 4Gamer.net

 PCゲームのデジタル配信サービスの三巨頭といえば,ValveのSteam,Epic GamesのEpic Gamesストア,そしてCD ProjektのGOG.comになるだろう。ほかにもいろいろあるが,話の都合上,そういうことにしておいてほしい。
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 2003年にスタートしたSteamは,今年でサービス開始20周年を迎える老舗だ。最初はゲーム販売のみだったが,コミュニティサポートやMODに対応した「Steamワークショップ」,ストリーミングなど,新たな機能を次々に追加し,現在では,PCゲームのプラットフォームそのものに成長している。問題があるとすれば,多機能すぎてビギナーにとって使いこなすのが難しいということが挙げられそうだが,ゲームを買ってライブラリに積み上げるだけなら(もちろん,プレイしてもいい),簡単にできる。いっとき,大手パブリッシャが独自のデジタル配信を開始してSteamから撤退する動きを見せたことがあったが,UbisoftやElectronic Artsなどは,Steamでの販売を再開しつつある。
 ご存じのように,PCゲームの情報サイトだった過去を持つ4GamerはSteamのことが好きで,いろいろな解説記事を掲載しているほか,連載記事まで掲載している。
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 GOG.comは,「ウィッチャー」シリーズや「サイバーパンク2077」で知られるポーランドのゲームメーカーCD Projektが2008年に開始したサービスだ(現在は,子会社であるGOG Limitedが運営)。
 GOGとは“Good Old Games”のことで,サービス開始の頃はレトロゲームの販売サイトだったが,やがて新作のほか,映像なども販売するようになった。パッケージをやめて必要経費を抑え,さらに,面倒なDRM(デジタル著作権管理を目的としたソフトウェアやシステムのこと)をフリーとすることで,ユーザーにアピールしている。実際,GOG.comは反DRM運動の急先鋒であり,買ったらもう,煮るなり焼くなり好きにしろという雰囲気だ。海賊版対策とは無関係にオンライン接続を必要とするタイトルもあるが,その点がGOG.comのポリシーに合わないとユーザーに指摘されたため,結局,販売を休止したタイトルもあるほどだ。
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 強みはやはり,傘下のCD PROJEKT REDがいくつものヒットタイトルを抱えていることだろう。「ウィッチャー3 ワイルドハント」の場合,GOG.comでの収益は,Steamや,そのほかの配信サイトの合計を上回ったと伝えられている。

Epic Gamesストアとはどんなサービスなのか


 さて,本題となるEpic Gamesストアだが,サービス開始は,「フォートナイト」が大成功を収めつつあった2018年と,いちばん新しい。同年12月4日,Epic Gamesの創立者の1人で,CEOを務めるティム・スウィーニー(Tim Sweeney)氏が,「Unreal Engine」の公式ブログで運営開始を発表したのだが,掲げられた最大の特徴は,ゲームデベロッパやパブリッシャに対する還元率の高さだ。SteamやGOG.comなどが30%の手数料を徴収していたのに対して,Epic Gamesストアは12%で,「Unreal Engine」を使用したゲームの場合,エンジンのロイヤリティが免除されるという(関連記事)。
 手作業によるキュレーションも強調されており,「来るもの拒まず」式でやっている(ように見える)ほかのサービスに比較して,厳選されたタイトルしかライブラリに入れないというのだ。
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 Epic Gamesストアのポリシーは(当然のように)開発者たちからは歓迎されたものの,エンドユーザーである我々にはあまり関係のない話でもあり,Epic Gamesストアと聞いて,「うーん……」と思う人は,おそらく,独占タイトルが次々に発表されたことに良い印象を抱いていないからだろう。

 当初はインディーゲームを中心に独占タイトルとしていたEpic Gamesストアだが,やがて中堅パブリッシャ/デベロッパとも契約を結ぶようになり,開発資金を提供する代わりに,Epic Gamesストアの独占とすることを求めるようになった(関連記事)。
 そのため,Steamでの販売が予定されていたタイトルが突然,Epic Gamesストア独占になってしまったり,クラウドファンディングキャンペーンで,「出資者にSteam版を配布」という記述のあったタイトルが途中で独占になったため,バッカーが払い戻し要求をしたりなど,少なからぬ混乱が見られた。金にモノを言わせた強引な手法で,PCプラットフォーム戦争に勝とうとしている,ととられたようで,メディアの論評もかなり手厳しかった(外部リンク)。
 独占なら,Epic Gamesストアで買えばいいのではないかという気もするが,トラスト規制が厳しい欧米ではとくにユーザーの反発を招いてしまったようだ。ただし,独占といってもほとんどが時限独占で,1年ほどでSteamなどでも売られるようになる。

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Access Accepted第611回:欧米ゲーマーの評判が良くないEpic Games Store

 2018年12月にスタートしたPC向けのオンライン配信サービス「Epic Games Store」時限独占タイトルを次々に発表し,最大のライバルであるSteamに迫る勢いを見せているが,欧米ゲーマーの中には,なぜか反感を持つ人達もいるようだ。今週は,そんなEpic Games Storeの過去と現状を追ってみよう。

[2019/05/20 12:00]

 そんなEpic Gamesストアも,サービス開始から5年が経過し,最近はそういう話もあまり聞かなくなってきた。人手によるタイトルの厳選をアピールしていたEpic Gamesだが,開発者への門戸を広げつつもあり,今年3月にはセルフパブリッシングツールを公開している(外部リンク)。
 これは,煩瑣な手続きを経ることなく,誰でもEpic Gamesストアでゲームの販売ができるツールで,自分のゲームタイトルのストアページが作れるほか,レーティングの取得やストアページのローカライズに対する支援が受けられるという。ただし,審査を原則的に撤廃したSteamに比べて,ゲームの審査は求めている。
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Epic Gamesストアを使ってみよう


 Epic Gamesストアは成功したPCプラットフォームと見なされており,市場シェアなども気になるところだが,Valveと同じく,Epic Gamesも非上場企業で,収益など詳しいことは発表されていない。そこで,Epic Gamesが3月9日に公開した「2022年 Epic Games Storeの総括」を見ると,2022年のEpic GamesストアのPCユーザー数は2億3000万人を超え,前年に比べて3600万人の増加。月間アクティブPCユーザー数は6800万人だったと書かれている。クロスプラットフォームでEpic Gamesのアカウント総数は7億2300万に達するという。

 一方のSteamは,2022年3月9日に発表した「Steam−2021年を振り返って」で,月間アクティブユーザー数として1億3200万人を挙げており,また2023年2月17日に発表した「Steam−2022年を振り返って」では,同時接続者数(Steamにアクセスしている人)が3300万人を超えたと述べている。登録ユーザー数は最近,明らかにしていないようだ。小学生並みの感想で恐縮だが,どっちもすごいとしか言えない。

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 というわけで,ザックリしすぎのような気がするが,以上でEpic Gamesストアの説明を終え,次は,実際に使ってみようという流れだ。とはいえ,これはどう考えても難しくない。
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 Epic GameストアはSteamと同じく,専用クライアント「Epic Games Launcher」をダウンロードする仕組みになっている。それは知っていたが,最も悩んだのは「どこからダウンロードすればいいのか」ということだ。もしかしたら悩んだのは筆者だけかもしれないが,正解は画面の右上の「ダウンロード」で,もうちょっと分かりやすく書いてくれてもいいんじゃないかと思う。「クライアントをダウンロード」とかね。なお,言うまでもない気がするがダウンロードは無料だ。

必要なことを登録すれば,あとはゲームを遊ぶだけ


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 「Epic Games Launcher」をダウンロード&インストールしたら,そこでサインアップを行い,メールアドレスやパスワードなどを入力する。ここでまた悩んだのが,画面に表示される「ディスプレイネーム」で,何かカッコいいものをと打ち込んだところ,何度も「入力されたディスプレイネームは既に使用されています」と返ってくる。そりゃまあ,2億人もユーザーがいれば,いいものはあらかた使われていると思って間違いないだろう。仕方なく,手元にあったトイレットペーパーの商品名を入れたところ受け付けてもらえた。

 準備が整えば,クライアントが起動できるようになる。なお,サインアップは,適当なゲームを選んで「今すぐ購入」をクリックすることでも行える。クライアントのダウンロードでつまづいた筆者は,そのようにした。
 ちょっと先走るが,ゲーム購入代金の支払いは,クレジットカードやPayPalのほかAmazon Payやコンビニ決済にも対応しているので,不便はなさそうだ。もっとも,海外サイトにクレジットカードを登録することについて躊躇する人もいるかもしれない。Epic Gamesは2016年,「Unreal Engine」「Unreal Tournament」などのフォーラムで使用していたソフトウェアの脆弱性を悪用され,80万件を超えるユーザーのアカウントが外部に流出したことを明らかにした。ただ,パスワードは別の場所に保存されていたため難を逃れたとのこと。このへん,自己防衛が求められるのはEpic Gamesストアに限った話ではない。支払方法について詳しくは,Epic GamesストアのFAQページをチェックしてほしい。

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 お次はゲームを購入してみよう。「Epic Games Launcher」のストアページは比較的シンプルで,左のカラムには「ストア」「ライブラリ」「Unreal Engine」の3項目が並んでいるだけ。検索機能については,やはりSteamに一日の長があるような気がするが,上記「2022年 Epic Games Storeの総括」によれば,登録ゲーム数の合計は1548本で,5万本以上のゲーム(DLCを含めると約8万本)を販売しているSteamほどには高い検索性は求められないのかもしれない。
 どうでもいいことだが,Steamでは,2万5000本以上のゲームを購入してライブラリに並べるとクライアントがクラッシュする可能性があり,2021年4月頃のアップデートでその問題を修正したことが発表された。そんなに買うゲーマーはいないだろうという気がするが,クラッシュしたユーザーが何人かいたらしい。
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 さまざまな設定は,Launcher画面右上のアイコンをクリックすることで行える。ここで「アカウント」をクリックすればブラウザの設定画面が開くので,「支払管理」でクレジットカードを登録したり,メールの設定を管理したり,パスワードを変えたりできる。「アカウント」の下の「設定」をクリックすれば,PCの起動時にLauncherが立ち上がらないようにしたり,デスクトップの通知をオフにしたりすることが可能だ。

 さて,お目当てのゲームを購入すればライブラリに登録されるので,あとはインストールしてゲームを楽しむだけとなる。

Epic Gamesストアならではのお楽しみ


 最後に,Epic Gamesストアのお楽しみを少々。まずは,(事の是非はともかくとして)独占タイトルの存在が挙げられるだろう。PC版「フォートナイト」をはじめ,Riot Gamesの「VALORANT」,Psyonixの「ロケットリーグ」,Mediatonicの「Fall Guys」など,いくつものPCタイトルが独占配信されているので,遊び放題だ。もっとも,基本プレイ料金無料のタイトルが多く,公式サイトなどから直接ダウンロードできるゲームもいくつかあるような気がするし,時限独占タイトルなら,時間がたてばほかのダウンロードサイトでも購入できる。
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 また,毎週金曜日に入れ替わる無料ゲームの配信も魅力だ。一度ダウンロードしてライブラリに登録しておけば,配布期間が終了してもずっとプレイし続けることができるので,良さげなものがあれば,もらっておこう。やはりインディーゲームが多いが,ときには超大作が無料で配布されることもあるので,見逃せない。ちなみに,北米メディアのThe Vergeが2021年4月に掲載した記事によれば,無料配布ソフトがもし定価で販売されていれば,175億ドル(約2兆3320億円)の売上になっていたはずだと試算されている。すごっ。もっとも,無料だからダウンロードされたということもあるはずで,そこはなんとも言えないのだが,なんにせよ,太っ腹な話だ。
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 そしてもちろん,みんな大好きなセールも年中やっている。ハロウィンには「ハロウィンセール」,年末には「ホリデーセール」,夏には「夏のセール」で,「冬の終わりセール」が終われば「春のセール」が始まるといったアンバイで,値引き率も大きい。詳しくは説明しないが,「無限クーポン」の存在も忘れてはいけないだろう。
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 そんなわけで,最後は駆け足になってしまったが,もう1つの選択肢として存在感を増しつつあることは間違いないEpic Gamesストア。PCゲーマーなら,ぜひ試してほしい。

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