いまのゲーム業界を席巻しているのは「フォートナイト」だと思っている人が多いかもしれない。だが、いまも「マインクラフト」は一大現象であり続けている。
【動画・記事の全画像】「Minecraft Earth」開発の舞台裏
最初の「Java Edition」公開から10年間の累計販売本数は1億7,600万本に上り、年々伸び続けている月間プレイヤー数は現在9,000万人を超えている。近年では中国から200万人のユーザーが加わり、その数はぐっと増えた。
マインクラフトは、PC、ゲーム機、携帯端末、VRデヴァイスなど、20種類のプラットフォームで購入可能だ。明確な終わりのないサンドボックスゲームで、YouTube上の実況動画は、いまだ年間数百億回以上の再生数を誇っている。
マインクラフトがつくる2層構造の世界
開発元のモヤン(Mojang)がマイクロソフトに買収された2012年以降、同作にはほぼ毎年大きなアップデートが行われている。だが、マインクラフトの完全な新作が発表されたことは一度もない(ポイントアンドクリック・タイトルである「マインクラフト:ストーリーモード」もあったし、2020年春にはPC版にダンジョン探索ゲームの「Minecraft: Dungeons」が控えている。ただ、どちらもゲームの特徴である「作品をつくる」体験を真にもたらすものではない)。
では、いったいどうすれば世界中の人が遊べるような新しいゲームを提供できるだろうか? その答えは、ゲームを現実世界にもち出すことにあった。
マイクロソフトが5月に発表した「Minecraft Earth」は、地球を丸ごとブロックで埋め尽くしてしまうような拡張現実(AR)モバイルゲームだ。すでにクローズドベータの事前登録が始まっており、ユーザーたちはもうじきテーブルからソファー、床まで、どこでも好きなところで作品制作を始められるようになるだろう。しかも、フレンドを招待して手伝ってもらうことも可能だ。
できあがった作品は実物大のサイズに変えて、中を歩き回ったりもできる。外の世界に出て、公園など何かしら人の集まる場所に行けば、自分ひとりあるいはエリアにいるほかの誰かと一緒にちょっとした冒険をすることもできる。アイテムを使えば、キャラクターのレヴェルを上げたり、作品をさらに魅力的にしたりすることも可能だ。
これは、マインクラフトの世界に地球全体を取り込んでしまおうという途方もないプロジェクトだ。そして同時に、大勢によって共有され永続する、デジタルとリアルが重なった2層構造の世界の構築に向けた大きな一歩でもある。
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2019-07-15 05:10:00Z
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