『サイバーパンク2077』はコンソール版の品質や多発するバグなど、さまざまな問題を抱えているが、ローンチからわずか10日で売上本数が1300万本を超え、PC版は絶賛されている。その絶大な人気に惹かれて、ゲーミングPCも次世代コンソールも持っていないが、手軽にモバイルで遊べたら良いのにと考える人もいるだろう。最近、そんな贅沢な夢を叶えてくれそうなアプリが登場したが、それは触れてはいけない悪魔だったのだ。人気者に悪い虫が付くのは、どの時代でも変わらない真実である。
『サイバーパンク2077』に見せ掛けたランサムウェアがAndroidのデバイスに出回っている。それは“モバイル向けのベータ版”として、ちゃんと“公式サイト”も用意されている。そのサイトのデザインはGoogle Playと瓜二つで、騙されないよう注意が必要だ。サイトでは「Cyberpunk 2077 Mobile」のリリース日が本物のゲームと同じ12月10日となっており、アプリはすでに1000人によってダウンロード済み、ユーザーレビューの内容もスコアも中の上という感じで、リアルさを醸し出している。
しかし、実際にダウンロードすると、アプリのサイズはサイトが主張している3.4GBではなく、わずか3MBしかない。初めて起動した際にデバイスの写真やファイル、その他メディアへのアクセスを求められるが、ここで許可を押したら最後、ランサムウェアの術中にはまる。
アプリからメディアへのアクセスを許すと、ゲームではなく不正に暗号化されたデータの身代金を要求する文面が表示される。短時間に500ドルの価値があるビットコインを支払わないとすべてのデータを完全に削除するという脅迫状である。
ここで焦って身代金を払ってはいけない。コンピューターセキュリティ会社のカスペルスキーはビットコインを支払ったところで復旧してもらえる保証はないと警告する。また、ランサムウェアが宣言する時限は全くの嘘で、実はファイルを削除する機能が備わっていないという。ランサムウェアが利用しているのは「RC4の対称的暗号化アルゴリズム」という比較的に単純なもので、適切な暗号解読ツールを使えば自力で復旧できるとカスペルスキーは話す。それでもやり方が分からない人はたくさんいるかもしれないが、時限が実質的にない以上、セキュリティ専門家にアドバイスを求めたりして、有用なツールにアクセスできるまで落ち着いて待つことはできるだろう。
ひと言にまとめると、信頼できるソースからしかアプリをダウンロードしない、そして信頼できるアプリしかインストールしないのは、ランサムウェアをはじめとするマルウェアから身を守る最良の方法だ。デベロッパーのCD PROJEKT REDがベータ版の「Cyberpunk 2077 Mobile」をアナウンスしていない以上――発表された対応プラットフォームはPC、PS4、Xbox One、PS5、Xbox Series X/S、Google Stadiaの6つしかない――たとえGoogle Playに似せた怪しい“公式サイト”を偶然訪れても、即座に立ち去るに限るのだ。
ランサムウェアのサイトが消えたわけではないので、いまもカスペルスキーはこの巧妙な罠に陥らないよう呼びかけている。しかし、この記事を読んだ人ならば、まず「Cyberpunk 2077 Mobile」に騙されることはないだろう。
『サイバーパンク2077』については、PCでプレイした10点のレビューと、現世代コンソール版をプレイしたレビューをチェックしてほしい。正しいプラットフォームで、快適なゲーマー人生を送ろう。
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2020-12-28 10:07:07Z
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