アップルが将来のMacBookシリーズやデスクトップ向けに、各キートップの表示を変更できる小さな画面を備えたキーボードを検討していると思しき特許を取得しました。
アップルの特許に詳しいPatently Appleが発見した特許出願は「干渉可能なファイバー束を備えた電子機器(Electronic Devices having keys with coherent fiber bundles)」と題されており、米特許商標庁により2020年最後の特許付与日に承認されています。
本特許はキーボード上の各キーが「干渉可能なファイバー束」を介して「キーボード内の制御回路」に接続された「関連するキー・ディスプレイ」を備えられると説明。そして各キーが「第1および第2の表面に対する」「光ファイバープレートから形成される」ことを提案しています。
こう書くと直感的に意味が分かりかねますが、要するに各キーが二重重ねの構造になっており、それぞれの層が別々に制御回路に繋がっていて信号を送受信できる仕組みです。
さらに特許では各キーにラベル表示用の小さなディスプレイが必須とされていますが、筆頭に挙げられている技術が(iPhoneやApple Watchでお馴染みの)有機ELパネルです。キー素材としてはガラス、セラミック、金属ポリマーやサファイアなどが想定されています。
このシステムの肝は、キーボード全体を必要に応じて変更可能なラベルで「再構成」ができるということです。実用例としては「異なる言語に対応させたり、一時的に標準キーボードをゲーム内の特定のアクションに対応するキーのあるゲーミングキーボードに変換したり、特定キーに関連づけられた動作を変更したり」できると強調されています。
また、各キーが大文字か小文字か、ゲーム中のアクションに対応しているかなどを示す「視覚的なフィードバック」の可能性にも言及されています。特許文書に添えられた画像では、MacBookシリーズの内蔵タイプのみならずMagic Keyboardタイプの独立したキーボードも想定されている模様です。
より注目すべきは、このシステムが物理キーボードのドームスイッチやシザースイッチに干渉しないということです。キーの表示が動的に変えられるといえばMacBook ProのTouch Barを思い出しますが、あちらはタッチパネルで可動部分がありません。つまり本特許は可動部分のある従来型のシステムでも使えると明示しており、理論的には(ノート内蔵型と独立型を問わず)Magic Keyboardのデザインそのままに応用できるわけです。
アップルのようなハイテク大手は莫大な数の特許を出願しており、特許が承認されたからといって実用化にこぎ着けるとは限りません。とはいえ、社内でキートップを自由にカスタマイズできるキーボードを検討していることは確かであり、「ディスプレイ部分を備えたキー」としてもTouch Barの前例があるため、将来的に何らかの形で製品が投入される可能性はありそうです。
Source:USPTO
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2020-12-30 05:30:59Z
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