Jumat, 25 Desember 2020

Apple M1 MacBook Proレビュー: Windows PCファンでも買い換え考えるかも - ギズモード・ジャパン

ソフトウェアの対応さえもっと充実したら…!

Intelとオサラバするということで、どうなるのかと思われていた新プロセッサですが、蓋を開けてみれば驚きのパフォーマンスに驚愕の電池の持ちと、ARMの利点を活かしつつ、それまでのラップトップの常識を覆すようなものに仕上げてきました。今回は、生まれてこの方Windows PC一筋だった米GizmodoのJoanna Nelius氏がM1 MacBook Proをレビュー。熱狂的なWindows PCファンも唸らせるM1プロセッサのMBPは、果たしてどうなのか?


ここ最近のAppleのラインナップはノリにのっています。MacBook Air、Mac Mini、そしてMacBook Proと、全ての機種が超高速にネイティブARMアプリを扱えるのに、価格はIntel入り旧世代のエントリーモデル程度だからです。私は仕事もゲームもWindows PCでやりますが、AppleのM1プロセッサは、次にラップトップを買うときはMacにしようかと考えさせています。父が幼い私をキーボードの前に座らせて以来、Macを買おうと考えるなんて初めてのことです。

macOSに関してまだ不慣れなことはあるし、アプリのネイティブ対応も、私が正式にWindowsからスイッチしようと思うまでにはまだ進んでいませんが、少なくとも、私がWindows PCで最も使っているGoogle Chrome、Microsoft Office、Adobe Creative SuiteなどはすでにMacにもあるので、完全にAppleのエコシステムに取り込まれなくてもいいのです。しかも、GeForce NowやStadiaなどのクラウドゲーミング・プラットフォームのおかげで、Mac上でもゲームを楽しむことができます。この新しいMacで、Appleは初めて価格とスペックの面でPCメーカーに対抗しだしていると感じます。

Apple M1 MacBook Pro

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Photo: Joanna Nelius/Gizmodo

これは何?:M1プロセッサを搭載した初のMacBook Pro。

価格:1,300ドル(日本では13万4800円から。レビュー機は1,900ドル)。

好きなところ:長い電池の持ち時間、Intel版よりお金に対して得られるものが大きい、非常に低温で静か。

好きじゃないところ:USBポートの欠如、M1に最適化されたソフトの少なさ、他のいくつかのPCラップトップに比べるとまだ競争力不足。

Intel版よりもちょっとお得

1,300ドル(日本価格13万4800円)で一番安いベースモデルの13インチMacBook Proは8GBのDRAM、256GB SSDに、13.3インチ、500nit ISPディスプレイが搭載されています。M1自体は8コアCPUで、4コアがパフォーマンス用で残りがパワーの効率化に使われています。また、同じチップ内に8コアのGPUと、16コアのNeural Engineが搭載されています。そこからより大きいRAMやSSDを足すと値段が上がっていきます。しかし、1,800ドル(約18万6000円)や2,000ドル(約20万7000円)のIntel版MacBook Proを買うより、同じ値段のM1 MacBook Proのほうがややお得感があります

ベースモデルよりちょっと上の、16GB RAMで512GB SSDを積んだ13インチM1 MacBook Proは、第10世代のIntel Core i5プロセッサを搭載した同じレベルのモデルより100ドル安いのです。16GBのRAMに1TBのSSDを積んだモデルは、M1版なら1,900ドル(日本価格19万4800円)ですが、Intel版なら2,000ドル(日本価格20万8800円)です。もちろん、M1はパフォーマンス面でも第10世代Intel Core i5を上回ります。

Mac同士の比較なら圧勝だけど...

M1のパフォーマンスに関してはこちらで徹底的にベンチマークし、Intelの第11世代Core i5-1135G7よりも遥かに高い実性能とパワーを持っていると分かりました。劣っていた部分もあったものの、それはRosetta 2 (Intel用プログラムをM1上で動作させるためのプログラム)を通じてソフトウェアが動作していたからでした。このようにMac同士ではほぼ圧勝でしたが、M1 MacBook Proが本当に劣っているのは対応しているソフトウェアの数だけなく、Windowsベースのラップトップに比べて価格やポートの数などで負けている点です。

たとえば、MSI Creator 15。MacBook Pro同様にコンテンツクリエイターに向けたラップトップですが、同時にゲーミングラップトップにもなります。最近米Gizmodoでレビューしたバージョンは第10世代Intel Core i7-10875H、RTX 2060 GPU、16GB (8GB x2) DDR4-2666MHz DRAM、1TB NVMe SSD、さらに15.6インチ 1,080 60Hzタッチスクリーンディスプレイを搭載していますが、これだけの機能を揃えて1,900ドル(約18万6000円)です。同価格のIntel版13インチMacBook Proと比較してもスペックが高いだけでなく、16GBのRAMに1TBのSSDを積んだM1 MacBook Proとも同じ値段なのです。

ゲームにはやや不向き

RTX 2060 GPUは、Appleの統合型GPUを完全に圧倒します。ゲーミングのパフォーマンスを見ても、RTX 2060は解像度1,080Pでグラフィックス設定を最高にした『Shadow of the Tomb Raider』で70fpsを出すことができますが、AppleのM1で同じフレームレートを出そうとしたら、解像度を720Pまで落とさないといけませんし、設定もLowにする必要があります。ゲーミングが重要な人にとっては、同価格のMacBook Proと比べたときにCreator 15のGPUは魅力的に映るでしょう

また、MSIのCreator 15はより多くのポートがついています。Ethernet、SD、HDMI、USB-AひとつにUSB-Cが2つで、その中のひとつはPD対応のThunderbolt 3です。一方MacBook ProはThunderbolt/USB 4のポートが2つのみです。その両方がPD、DisplayPort、Thunderbold 3、USB 3.1 Gen 2に対応しているとはいえ、Creator 15なら、MacBook Proのようにわざわざハブを買わなくても十分なポートがあるわけです。ちょっとフラッシュドライブやマウスを使うたびに、わざわざUSBアダプタを使わなければいけないのはかなり億劫ですからね。SatechiのApple限定USB-C Multiport Proアダプタのようなもの (65ドル=約6,700円) でない限り、ハブは大体20ドル(約2,070円)程とかなり安くなってきたのがせめてもの救いです。

ディスプレイの優秀さは大きい

ただ、MacBook Proと同等のディスプレイをもつラップトップPCは多くありません。そういったラップトップは大抵2,500ドル(約25万9000円)から3,000ドル(約31万円)はするでしょう。HPのZBook Create G7の最上モデルならもっとします。しかし、クリエイティブな仕事をするためにMacかPCかで悩むという人は多くないでしょう。クリエーター向けのラップトップPCのコストが(最上グレードのMacBook Proより)高くなるのは、たいてい高解像度のスクリーンを搭載したときだからです。確かにWindowsマシンのほうが速いハードや優れたGPUがあるでしょうが、同じプログラムがM1上で同じかそれ以上の速さで動作するなら、それらは全く関係ありませんから。

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Photo: Joanna Nelius/Gizmodo

排熱に関するデザインも、Appleは以前から完全にマスターしていました。Intelの第10世代モバイルCPUは時に100度に達し、本体も不安になるくらい熱くなることがありますが、AppleのM1 MacBook Proは数時間使い続けていても、起動していないかのようにクールです。ビデオファイルを変換したいだけなのに、離陸寸前の飛行機みたいなファンを聞かなくていいのは実に快適です。

驚異の電池持久力

電池の持ちも、個人的に試したどのラップトップよりも長くなっています。テストの結果MacBook Proは18時間持続し、Lenovo IdeaPad Slim 7より30分長持ちしました。これは今年始めにリリースされた最後のIntel MacBookPro (8.5時間) より遥かに長い時間です。大学の講堂やカフェで、電源のことを心配する必要はありません。

過去のMacBook Proは、スペックに対して価格が高すぎるという印象がありました。しかし、スペック対価格という点で、AppleのM1は実に優秀です。…現在、対応しているソフトウェアが少ないということだけを除けば。Premier Proのベータ版を公開したAdobeのようなデベロッパーは、まだIntelからARMへ全ての機能を移植していないだけで、時間と共に解決されるでしょうし、それまでRosetta 2がギャップを埋めてくれます。ただ、あなたの頻繁に利用するソフトウェアがM1の力を最大限に活かせないとなると、アップグレードすべきかどうかは複雑な問題になります。

乗り換えるべきかどうか

MacユーザーにとってもPCユーザーにとっても、M1 MacBook Proに乗り換えるかどうかは難しい選択です。ソフトウェアはいずれ対応するでしょうが、それはいつになるのか? また、Appleがこれから自身のプロセッサをどう進化させていくのかも分かりません。これまでWindows PC一筋だった私としては、完全にMacBook Proに感服するまであともう一世代は必要かなと思います。今回本当にスイッチすると決めたとしても、やはり同じ値段なら、MacよりPCのラップトップのほうがまだ得られるものが多いのが実情です。

しかし、これまで何年もMacBook Proを使っていてアップグレードするのを待っていたなら、そして特定のソフトウェアがApple Siliconにネイティブ対応するのを待つ必要がないなら、これはもう間違いなくオススメです。

READ ME

  • ブッとぶような電池の持久力。
  • Intel版MacBook Proに比べると非常に挑戦的な価格だが、まだWindows PCラップトップのいくつかには及ばない。
  • 静かでクールに動作。
  • いくらかのソフトウェアで、Rosetta 2上での動作が予想できない。

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