別レイヤーの人が注目――Ryzen Threadripper PROの反響
AMDのワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper PRO 3000WXシリーズ」の販売が、3月26日19時に解禁された。ラインアップと価格(税込み、以下同)は下記の通り。最上位の「Ryzen Threadripper PRO 3995WX」に至っては、価格が70万円を超える。
モデル名 | コア/スレッド数 | 稼働クロック(周波数) | TDP(熱設計電力) | 実売価格(税込み) |
---|---|---|---|---|
Ryzen Threadripper PRO 3995WX | 64コア128スレッド | 2.7GHz〜4.2GHz | 280W | 71万円強 |
Ryzen Threadripper PRO 3975WX | 32コア64スレッド | 3.5GHz〜4.2GHz | 280W | 36万円前後 |
Ryzen Threadripper PRO 3955WX | 16コア32スレッド | 3.9GHz〜4.3GHz | 280W | 15万円強 |
3モデル共にGPUは内蔵していない。PCI Express 4.0レーンは128本、メモリは8チャンネル構成となる。2020年2月に登場した「Ryzen Threadripper 3000Xシリーズ」からソケット形状が変更され、新型の「Socket sWRX8」となった。
それに伴い、Socket sWRX8に対応するマザーボードの販売も始まった。発売日にはASUSTeKの「Pro WS WRX80E-SAGE SE WIFI」とSupermicroの「M12SWA-TF」が並んでいるのを確認できた。価格は前者が14万円前後、後者が8万5000円前後となる。
これらのCPUやマザーボードを入荷したパソコンSHOPアークは「まあ、コンシューマー向けとは別次元の存在ですね。研究室やごく一部のマニアの方に刺さる存在です。それでも、3995WXは高価すぎて手が出せないという方もいましたね」と話す。
位置付けや価格設定もあり、各ショップの入荷数は控えめだが、「CPUよりも対応マザーボードの方が(入荷数が)少なくて、取り合いになるかもしれません」(同店)という。
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まだ遠い「Ryzen 5000」の潤沢化 Rocket Lake-Sは登場予定
一方、コンシューマー向けCPUは、主力の不在が続いている。
AMDのRyzen 5000シリーズでは、一部で「Ryzen 7 5800X」や「Ryzen 5 5600X」の再入荷が見られたものの、“潤沢”にはほど遠い。パソコン工房 秋葉原BUYORE店は「5800Xの在庫はありますが、どうにか“ある”という状況です。厳しさは相変わらずですね」という。
Intelの第11世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Rocket Lake-S)については、先週お伝えした通り3月30日22時に販売を開始する予定となっている。それに向けた準備も着々と進んでいるようだ。
あるショップは「一部のラインアップの登場が遅れる可能性があり、初回のラインアップは限定的になるかもしれません。とはいえ、Core i9-11900KやCore i7-11700Kなど、初回(入荷時の)けん引役は入ってくる見込みです」と話していた。万事順調とはいえないものの、おおむね予定通りといえそうだ。
同プロセッサに対応するIntel 500シリーズチップセットを備えるマザーボードのラインアップも厚くなってきている。ギガバイトのH510モデル「H510M S2H」(実売1万円弱)や、ASRockの B560モデル「B560M Steel Legend」(実売1万7000円前後)のように、比較的買いやすい価格帯の新製品がショップの棚を埋めていた。
TSUKUMO eX.は「初回はハイエンドと組み合わせるZ590(を搭載する)上位マザーが売れるでしょうけど、同時に新生活需要が来るので、買いやすい組み合わせも求められるでしょう」とマザーの入荷状況に笑顔を見せる。
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重量18kg! ASUSTeKからガンダムケースがデビュー
PCケースの新製品で目立っていたのは、ASUSTeKの「機動戦士ガンダム」コラボモデルだ。
コラボモデルはE-ATX対応タワーケース「ROG Strix Helios GUNDAM EDITION」と、ATX対応のミドルタワーケース「TUF Gaming GT301 ZAKU II EDITION」の2つ。実売価格は前者が5万7000円前後、後者が1万7000円前後だ。
これらのコラボケースは、2月から出回っているガンダムコラボシリーズの新製品で、少し前から存在自体は知られていた。ROG Strix Helios GUNDAM EDITIONについては、ケースだけで約18kgと“重量級”の製品となっている。
ドスパラ秋葉原本店は「限定生産だけに、グラフィックスカードの入手は至難の業ですが、(コラボシリーズの)コンプリートを目指している人もいますね。そろえるだけそろえて、後は自己流にMODするのも楽しそうです」と話す。
合わせて、ASUSTekからはガンダムコラボのキーボード「ROG Strix SCOPE TKL GUNDAM EDITION」とゲーミングマウス「ROG Strix IMPACT II GUNDAM EDITION」、ソフトマウスパッド「ROG Sheath GUNDAM EDITION」も売り出されている。実売価格は順に2万円前後、6000円前後、2500円強となる。
パソコンSHOPアークは「(コラボアイテムは)まだそこまでは動いていませんね。欲しい人には刺さるコラボですし、ここからの売れ方に注目したいです」という。
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RazerからキーボードとWebカメラの新製品
ゲーミングキーボードの新製品はRazerからも登場している。新しく登場した「Huntsman V2 Analog」は、独自のアナログ光学式スイッチを採用し、アクチュエーションポイント(キーを押し下げたとに入力反応を示すポイント)を1.5〜3.6mmの間で0.1mm単位で微調整できるのが特徴だ。日本語配列と米国英語配列共に、実売価格は3万3000円弱となる。
Razerからは、Webカメラ「Kiyo Pro」も同時に店頭に並んでいる。画角を80度/90度/103度で変えられる210万画素カメラで、着脱可能なクリップも付属している。実版価格は2万5000円前後だ。
パソコンSHOPアークは「ゲーム実況を含め、高画質でこちら側(自分)を撮りたいという人にお勧めです」という。
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2021-03-29 08:00:00Z
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