【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は10日、小惑星「ベンヌ」で活動した無人探査機「オシリス・レックス」が地球帰還の途に就いたと発表した。小惑星「イトカワ」地表の試料採取に成功した日本の探査機「はやぶさ」と同様、ベンヌで採取したサンプルを地球に持ち帰ることを目指している。
NASAによると、オシリス・レックスは米東部時間10日午後(日本時間11日早朝)、小惑星を離れた。太陽周回軌道を2周した後、2023年9月に地球へ接近。サンプルを収めたカプセルが探査機から切り離され、パラシュートで減速しながら米西部ユタ州の砂漠に帰還する予定だ。
オシリス・レックスは18年にベンヌ周辺へ到達し、着陸後の20年10月に地表のサンプルを採取。サンプルが大きすぎ、保管用カプセルのふたが閉まらないトラブルに見舞われたが、予定通り60グラム超の収納に成功した。
NASA科学部門幹部は声明で、オシリス・レックスが「リアルタイムで探査する大胆かつ革新的な手法を実践できた」と成果を強調した。持ち帰ったサンプルの詳しい分析を通じ、太陽系の成り立ちや地球に生命が誕生した謎の解明に役立つと期待されている。探査機はカプセル放出後、別の小惑星探査に向かう計画だ。
【了】
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiImh0dHBzOi8vdHJhZmZpY25ld3MuanAvcG9zdC8xMDY5OTfSAQA?oc=5
2021-05-11 07:40:18Z
52783269057455
Tidak ada komentar:
Posting Komentar