米Intelは11日(現地時間)、モバイル向けの第11世代CoreプロセッサのSKUを拡充し、最大8コア/16スレッドのゲーミング/クリエイター向けCore Hシリーズモバイルプロセッサを追加した。
同社は1月のCESにおいて、TDPを35Wまで向上させた「第11世代Core H35」シリーズを発表したが、今回のモデルは基本的にその35WのTDP枠を維持しながら、4コア/8スレッド構成から最大で8コア/16スレッドとなった。
これにより、これまで第10世代Coreが担っていたゲーミングノートおよびクリエイター向けノートの市場を、第11世代で補うことが可能になり、AMD Ryzen 5000シリーズに主にマルチスレッド性能面でビハインドを背負ってきた状況を覆すことができる。
CPUコアはTiger Lakeと同様Willow Coveを採用。従来と比較してマルチスレッド性能が19%向上し、シングルコア性能は世界最高を謳う。また、PCI Express 4.0を20レーン備えており、このうち16レーンをGPUに、4レーンをPCI Express SSDに供給できる。このほか、Thunderbolt 4やWi-Fi 6/6E(Killer AX1675というゲーミング向け無線モジュールも同時に提供)といった最新インターフェイスへの対応も謳われている。
上位のCore i9-11980HKでは、クロック倍率はアンロックとなっており、Intel XTUによるオーバークロックに対応し、コアごとの電圧設定なども可能。Intel XTUの利用は難しいというユーザー向けには、「Intel Speed Optimizer」という機能を提供し、容易にオーバークロック設定が行なえるとしている。
これまでのTiger Lakeが得意としてきたGPUは、(CPUコアが)4コア版の最大96EUから最大32EUに減らされ、基本的にディスクリートGPUを搭載し高性能を達成することが前提となった。ただ、最大4K/60fpsに対応できるAV1ハードウェアデコード機能や、強化されたAI周りの性能は踏襲する。
Intelが公開したベンチマークによれば、Core i9-11980HKは従来のCore i9-10980HKと比較してゲームで5~21%程度高速で、競合のRyzen 9 5900HXと比較しても17~26%高速だという。また、下位のCore i5-11400Hでも、競合のハイエンドに位置付けられるRyzen 9 5900HSと概ね同等かやや上回るゲーム性能を実現できる。クリエイター向けアプリの性能でも、従来比14%~22%程度、競合比で18~24%の改善/向上を達成したとしている。
ゲーミング向けのみならず、企業に求められる高性能ニーズに応えられるとしており、vProプラットフォームに対応し、高度なセキュリティ機能を提供。加えて、ECCメモリをサポートしたXeon W-11000も用意する。
IntelはすでにOEM向けに同プロセッサを100万個出荷したとしており、すでに80を超えるシステムデザインを取得している。このため、採用システム市場で間もなくお目見えでき、入手しやすいことも謳われている。
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2021-05-11 11:25:00Z
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