Surface Laptop 3もかなりの高評価を得ていましたが、今回はその上を行ってます。米Gizmodoのレビューで「ほぼ完璧」出ました。では、「完璧」ではなく「ほぼ完璧」な理由は何なのでしょう。米Gizmodo編集部Joanna Nelius記者のレビューです。
初めてAMDプロセッサを採用したという点で、マイクロソフトにとってSurface Laptop 3は特別なマシンになったはず。今回のSurface Laptop 4は、その後継機として恥ずかしくない仕上がりになっています。Laptop 3のデザインエレメントや主な機能はそのままに、バッテリー持ちの良さと抑えた価格で前モデルを超えてきました。Surface Laptop 4はほぼ完璧と言っていいマシンです。
Microsoft Surface Laptop 4
これは何?:マイクロソフトのSurface Laptop最新版 with AMDプロセッサ。
価格:999ドルから(レビュー端末は1,699ドル)※日本では12万8480円から。
いいところ:デザイン、サイズ感、キーボード、パフォーマンス、ヒート対策。
残念なところ:スペックを考えると価格が高め(AMD 5000シリーズなら良かったのにな)。
2019年にレビューした15インチのSurface Laptop 3と、外観に大きな違いはなし。アルミニウム製のシャーシにブラック加工(指紋目立つんだよな)。ポートの種類、数も同じです(USB-Aポート×1、USB-Cポート×1、3.5mmヘッドホンジャック、充電に使うSurface Connect)。ちなみに、重さ(3.4ポンド)とサイズも同じです。キーボードが変わってないのも(個人的に)嬉しいところ。
Surface Laptopのキーの間隔が、私はとても好きです。新モデルのLaptop 4でタイピングしていても、まるで指が記憶しているかのように打ちやすい。キーのサイズ、位置、指に当たるキーの重さ、どれをとっても素晴らしく、Laptop 4でのタイピングはまるで指がダンスしているような感じ! Laptop 3ではどうもキーボードにベタつきがあるという感想でしたが、今回は叩いた感じのべちゃっと感はなく。まぁ、慣れもあるのかな。加えて、タッチパッドの位置とサイズも好印象。タイピングの邪魔にならないです。これ、大きすぎちゃうとタイピング中に手首が当たって面倒臭いことになるんですよね。
外観は前モデルと大差ないLaptop 4、真の変化は中身にあります。まずはプロセッサ。AMDのRyzen 7 4980Uを搭載。8コア/16スレッドで、最大クロック数は4.4GHz。ほぼ同じ価格でLaptop 3はRyzen 5 3580U搭載(4コア/8スレッド)だったので大きな飛躍。メモリ16GBでSSD容量512GB。512GBじゃ足りないという人はSSD交換できます。が、ゲーム端末じゃないので、一般的使用ではこれで十分かと。
気になるのは、この価格(またはもう少し安く)ならもっと速いマシンがあるということ。たとえば、重さサイズ共にちょっと大きくはなりますけれどMSI Stealth 15Mとか。とはいえ、Laptop 4は性能が悪いという話ではありません。このマシンに想定されるタスクをきっちりこなせるパワーはあります。編集部のベンチマークでは、Blenderでの3DレンダリングはCPUで5分弱、GPUで9分強。Handbrakeでの4K動画から1,080pへのトランスコード(30fps)が約9分。普段はPCMark10でのタスク性能ベンチマークはやらないんですが、ちょっと気になったのであれこれやってみると、テキストドキュメントの読み込みは2秒から3秒、PNGファイルなら15.1秒。色味調整の画像編集は3.3秒でした(細かいところは使用するプログラムによって違うと思いますが、参考までに)。
ゲーム用端末ではないと言いましたが、やろうと思えばゲームもできます。もちろん、グラフィック要求の高くないタイトルですけれど。『オーバーウォッチ』の画質設定ミディアムで、74fpsでました。ただ、3:2というディスプレイ比が、ゲームするにはちょっと違和感ありますね。あと、15インチなら問題ないですが、13.5インチモデルだとゲームには小さいかも。
バッテリー性能はかなり上がっており、前モデルから約5時間アップしています。Laptop 3のレビューでは7.5時間で、悪くはないけど良くもないという感じでした。生産性を重視したラップトップなら8時間は欲しいというのが一般的な意見かと思います。で、Surface Laptop 4は文句なしの12時間! Microsoft公式では最大19時間(レビュー端末)と謳っていますが、12時間でも十分です。Intel搭載のMSI Prestige 14 Evoよりも2時間長く、MacBook Airよりは2時間短い。8.5時間Razer Book 13には圧勝です。このバッテリーなら、お仕事でも学校でも安心して使えますね。
プロセッサ、バッテリー、価格と主たる部分はアップデートされていますが、正直もうちょっと何か欲しかったような気もします。たとえば、SDカードスロットが付くとか、USB-Aポートがもう1個追加されるとか。今のLaptop 4だと、動画・画像編集者はまず間違いなくUSBドックが必要になるかと思うんです。
「完璧」ではなく、「ほぼ完璧」というのは、ポートの数ではなく実はプロセッサ。悪くないんですが、もう一声あればなぁ。つまり、AMDの4000シリーズではなく5000シリーズモバイルプロセッサだったら、「ほぼ」が外れて「完璧」って言えたのに。なぜ、Microsoftが最新の5000シリーズではなく4000を搭載したのか理由はわかりません。もしかしたら、5000の発表前からSurface Laptop 4の開発が始まっていたのかもしれません。
ほぼ完璧のSurfaceLaptop 4は、幅広い層におすすめしやすいノートPC。バッテリーもち、パフォーマンス、価格のどれをとっても、おすすめノートPCのトップリスト入りは間違いなしです。
まとめ
・バッテリーもち良し。
・熱くならない。
・AMD or Intelだけだった前モデルと比べると、コンフィグのオプションが増えた。
・AMD版にはSSDの1TBオプションなし。
・Intel版は最新の第11世代モバイルCPUが入っているのに、AMDは最新チップじゃないのが残念。
Source: Microsoft
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2021-05-09 13:00:00Z
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