10月5日にリリースを控えるWindows 11対応製品をラインアップ
発表イベントには米マイクロソフトの最高製品責任者(CPO)のパノス・パネイ氏が登壇し、各製品のコンセプトなどを解説した。
今回発表されたSurfaceファミリーは、10月5日にリリースを控える「Windows 11」を搭載した「Surface Pro 8」や「Surface Pro X」、「Surface Go 3」、「Surface Laptop Studio」、Androidプラットフォームを搭載した二画面の折りたたみデバイス「Surface Duo 2」などがラインアップされる。
Surface Pro 8
2in1スタイルを定着させたWindowsデバイス「Surface Pro」シリーズの最新モデルが「Surface Pro 8」になる。
本体には縦横比3:2で13インチのPixelSense Flowディスプレイを搭載。従来モデルよりも11%大型化したことで、解像度も2880×1920ドット表示に拡大している。標準で60Hz、最大120Hzでの駆動により、なめらかな表示を可能にする。
本体のサイズは従来のSurface Pro 7などとほぼ同サイズで、背面側にはSurface Proシリーズでおなじみのキックスタンドも備え、最大165度まで拡げることができる。
ボディカラーはプラチナとグラファイトが用意される。
CPUはインテル製第11世代Core i3/i5/i7プロセッサーを搭載し、従来のSurface Pro 7に比べ、演算能力で約43%以上、グラフィック能力で75%以上、高速化させている。
バッテリー駆動時間は16時間以上、充電は約1時間で80%まで充電することができる。
メモリーは8/16/32GBのモデルがラインアップされる。ストレージは背面側のパネル内に装着する着脱式SSDを採用し、Wi-Fi/LTEモデルは128/256GB、Wi-Fiモデルは512GB/1TBを搭載した製品をラインアップする。
本体にはThunderbolt 4対応ポートを4ポート備え、複数の4Kモニターへの出力やストレージの接続などに対応する。
ワイヤレスはIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.1に対応する。
LTE対応モデルもラインアップされ、Snapdragon X20 LTEモデルを搭載し、nanoSIMカード、eSIMの両方をサポートする。カメラはWindows Hello対応の5MPのフロントカメラ、1080p HD/4Kビデオ対応の10MPリアカメラを搭載する。
オーディオはビデオ会議などの利用を考慮し、Dual far-fieldスタジオマイクを搭載。2Wステレオスピーカーを搭載し、Dolby AtmosとDolby Visionに対応する。3.5mmヘッドフォンジャックも備える。
本体側面にはSurface Dockなどを接続可能なSurface Connectポート、下面のSurface Type Coverには別売の新しいSurface Typeカバーが装着できる。同時に発表されたSurface Slim Pen 2にも対応し、Surface Typeカバー内のポケットに格納して、充電できる。
また、米クアルコムと共同で開発したARMベースの「Microsoft SQ1」「Microsoft SQ2」を搭載したSurface Pro Xについては、Windows 11プリインストールモデルが登場するほか、LTEモデムを省略したWi-Fiモデルも追加される。基本的な仕様に変更はないが、x64エミュレーション環境が大幅に改善されたという。
Surface Go 3
Surface Proシリーズよりもコンパクトなボディで、よりリーズナブルな価格帯を実現した2inシリーズ「Surface Go」シリーズの最新モデルが「Surface Go 2」になる。
本体には縦横比3:2で10.5インチのPixelSenseディスプレイを搭載。解像度は従来モデルと同じ1920×1280ドット表示に対応。ボディサイズや重量なども従来モデルと同じで、基本的な違いはCPUのみ。
CPUはインテル製第10世代Coreプロセッサーで、Pentium Gold 6500YとCore i3-10100Y搭載モデルがラインアップされる。全体の性能としては従来モデルから60%の高速化を実現している。
バッテリーは一般的な利用で約11時間以上の駆動が可能。メモリーは4/8GB、ストレージは64GB(eMMC)のほか、128/256GB SSDのモデルがラインアップされる。
インターフェイスはUSB Type-C、3.5mmヘッドフォンジャック、Surface Connectポート、Surface Typeカバーポート、microSDXCカードリーダーなどを備える。
ワイヤレスは802.11ax(Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.0に対応する。LTE対応モデルもラインアップされ、Snapdragon X16 LTEモデルを搭載し、nanoSIMカードをサポートする。
カメラはWindows Hello対応の5MPのフロントカメラ、1080p HD/4Kビデオ対応の10MPリアカメラを搭載する。
オーディオはビデオ会議などの利用を考慮し、Dual far-fieldスタジオマイクを搭載。2Wステレオスピーカーを搭載し、Dolby Audioに対応する。
Surface Duo 2
2019年10月に米マイクロソフトのイベントで公開され、2020年から米国などで販売されていたSurface Duoの後継モデル「Surface Duo 2」が発表された。
Surface ProシリーズなどがWindows 11を搭載したパソコンであるのに対し、Surface Duo 2はWindowsパソコンに最適なコンパニオンとして企画されたデバイスで、プラットフォームはAndroid 11を搭載する。
本体はディスプレイを搭載した2つの筐体をヒンジでつなぎ、360度回転する折りたたみデザインで仕上げられている。
Dual PixelSense Fusionディスプレイと名付けられたディスプレイは従来モデルよりもひと回り大きく、1344×1892ドット表示が可能な5.8インチのAMOLEDディスプレイが2つの筐体にそれぞれ搭載される。
本体を開いた状態では8.3インチ相当で2688ドット×1892ドット表示が可能になる。ディスプレイ明るさは800nitで、最大90Hzのリフレッシュレートで駆動し、全面ガラスにはCorning製Gorilla Glass Victusが採用される。ボディカラーはGlacierとObsidianの2色展開。
本体は開いた状態で145.2mm(高さ)×184.5mm(幅)×5.5mm(厚さ)、本体を閉じた状態で145.2mm(高さ)×92.1mm(幅)×11.0mm(厚さ)となっており、重量は284g。本体には4449mAhのバッテリーを搭載し、約1日の駆動、15時間半以上のビデオのローカル再生、28時間以上の通話を可能にする。別売のMicrosoft Surface 23W USB-Cアダプターを利用した急速充電にも対応する。
従来のSurface Duoはモバイルネットワークの対応がLTEまでだったが、今回はチップセットが米クアルコム製Snapdragon 888 5Gを搭載し、5Gネットワークにも対応する。
SIMカードはeSIMとnanoSIMのデュアルSIM構成。
5G対応周波数はSub-6/ミリ波の両対応だが、ミリ波対応は米国向けモデルのみで、その他の国と地域はSub-6対応のモデルが販売される。その他のワイヤレスはWi-FiがIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.1、決済サービス対応NFCとなっている。
今回のSurface Duo 2が従来モデルよりも大幅に強化されたのはカメラで、本体背面に3つ、ディスプレイ側に1つを搭載する。
背面カメラは高速なフォーカスが可能なPDAF対応の12MP/F1.7広角カメラ(27mm相当)、広角カメラの約2倍ズームが可能な12MP/F2.4望遠カメラ(51mm相当)、110度の画角で撮影が可能な16MP/F2.2超広角カメラ(13mm相当)で構成される。
広角と超広角はどちらも光学手ぶれ補正に対応し、カメラ部にはデュアルLEDフラッシュも搭載される。
撮影はローライト撮影やHDRマルチフレーム撮影、シーン別撮影、ナイトモード撮影、ポートレート、パノラマなどに対応する。動画は最大4K撮影に対応し、30fpsと60fpsをサポートする。120fps/240fpsによるスローモーション撮影も利用可能。
また、従来モデルに引き続き、Surfaceペンによる手書き入力が可能だが、今回同時に発表されたSurface Slim Pen 2に対応し、これを磁気で装着しておくことができるSurface Duo 2 Penカバーも販売される。
Surface Duo 2 Pen Coverはヒンジ部分に着信など、Androidの通知を表示するディスプレイも備えており、本体を開かなくても新着情報を確認できるようにしている。
従来のSurface Duoは米国など、一部の限られた地域のみで販売されたが、今回のSurface Duo 2はすでに日本マイクロソフトのSurfaceのWebページに「2022年初頭に発売予定」という予告と共に詳しい情報が掲載されており、国内向けに発売される見込みだ。
アクセサリー
Surface Slim Pen 2
「Surface Slim Pen 2」はSurfaceファミリーの製品で利用可能な新しいデザインのペンになる。
これまでのSurfaceペン同様、Bluetoothによるワイヤレス接続が可能なペンで、4096段階の筆圧検知に対応するが、これまでの製品と違い、マイクロソフトのペン用プロセッサ「G6」とハプティックによる触覚信号機能が追加されている。マイクロソフトによれば、対応アプリと対応ハードウェアの組み合わせでは、紙に近い書き心地を実現するという。
対応環境としては、今回発表されたSurface Pro 8、Surface Laptop StudioでWindows 11が動作していることが条件になる。アプリとしてはWord、Journal、Whiteboard、PowerPoint、Adobe Fresco、Sketchable、Liquid Text、Shapr3Dなどが対応する。
充電は付属のUSB Type-Cケーブルの接続、Surface Duo 2にマグネット吸着時に加え、別売のSurface Pro Signature Keyboardに格納したときにも充電ができる。Surface Pro Signature KeyboardはSurface Pro X向けに販売されていたのSurface Pro X Signature Keyboardと同じものになる。
Microsoft Ocean Plastic Mouse
「Microsoft Ocean Plastic Mouse」は、外側のシェル部分に20%の海洋リサイクルプラスチックを採用したマウス。Bluetooth LE 4.0/4.1/4.2/5.0に対応し、単三電池で約12カ月間の稼働が可能。2ボタンのマウスで、中央にホイールも備える。パッケージも環境に配慮されており、100%リサイクル素材が採用される。
Surface Adaptive Kit
Surfaceファミリーの製品に貼ることができるマークなどのシールを揃えたキットが「Surface Adaptive Kit」だ。
現在、マイクロソフトはアクセシビリティを強く意識した製品開発やサービス提供を意識しており、これをサポートする意味合いから商品化されたものになる。
たとえば、充電するためのケーブルにシールを巻いたり、接続するポート付近にシールを貼って見つけやすくするなどの工夫もできる。
オンラインイベントではハンデキャップを持つアクセシビリティ担当のDirectorが登場し、ラップトップを開くのにフォークを使っていたというエピソードを紹介していたが、Surface Adaptive Kitに含まれるオープナーシールを貼れば、ラップトップを開いたり、Surface Proのキックスタンドが開きやすくなることが説明されていた。
ちなみに、アクセシビリティという言葉は、ハンディキャップを持つ人のための機能だと捉えられがちだが、本来は「アクセスのしやすさ」という意味であり、すべてのユーザーにとって、目的の操作に到達しやすくなることを指している。
国内向けにも販売予定
今回発表された製品の一部は、すでに日本マイクロソフトのSurfaceのWebページにも情報が掲載され、予約も受付が開始されている。もっとも早いものでは10月5日からの販売が開始される予定だ。
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2021-09-23 00:08:30Z
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