ウィンドウズの新バージョン「Windows 11」が2021年10月5日にリリースされる。それに向けて米マイクロソフトは21年9月23日(日本時間)、Windows 11搭載のタブレット型パソコン「Surface Pro 8」、Android搭載の2画面スマートフォン「Surface Duo 2」などの新製品を発表した。
新製品の中でまず注目されるのは、従来モデルからフルモデルチェンジした「Surface Pro 8」だ。Surface Proシリーズは薄型軽量のタブレット型パソコンで、キーボードカバーと組み合わせてノートパソコンとしても使用できる2 in 1タイプの製品。ビジネス向けパソコンとしても人気が高い。21年11月1日発売で、直販価格は14万8280円(税込み、以下同)から。
ディスプレーは13型で、リフレッシュレートは最高120Hzになった。リフレッシュレートは画面が1秒間に何回書き変わるかを示す値で、高い方がゲームや動画などの動きが滑らかに見える。一般的なパソコンは60Hzが多いが、これをゲーミングパソコン並みに引き上げてライトなゲーム用途でもアピールする。タッチ操作とペン入力に対応し、オプションの「Surface スリム ペン 2」を使うと、対応アプリでハプティック(触覚)によるフィードバックが得られる。
個人向けモデルは、スペックと色の違いで10モデルある。CPUはインテルの第11世代Coreプロセッサーで、インテルが様々な作業に快適に使えるパソコンの基準として提唱する、インテルEvoプラットフォームに対応する。メインメモリーの容量は8ギガバイト~32ギガバイト、ストレージ容量は128ギガバイト~1テラバイト。拡張端子はThunderbolt 4対応のUSB Type-Cを2つ備える。バッテリー駆動時間は最大16時間、重さは891グラムとなっている。
外観デザインは、マイクロソフトの独自CPUを搭載したモデル「Surface Pro X」に似ており、組み合わせるキーボードカバーもSurface Pro Xと共通のものを利用する。そのため、Surface Pro 7といった従来モデル用のものとの互換性はない。
Android搭載の2画面スマホ、Surface Duo 2
「Surface Duo 2」は、ディスプレーを2つ搭載した2画面折り畳み式の5G対応スマートフォン。OSはAndroidを搭載する。日本では22年前半発売予定。米国では10月21日発売で、直販価格は1499.99ドル(約16万5000円)からとなっている。
5.8型ディスプレーを2つ搭載し、手帳のように開くと8.3型になる。2つのディスプレーを合わせてタブレットのように使うことも、2つのディスプレーにそれぞれ別のアプリを表示して使うこともできる。
折り畳んで5.8型の1画面スマホとして使ったり、ハの字型にして机の上に置いて動画を視聴したり、横向きに持ってゲームとそのコントローラー画面を表示して遊んだり、本のように持って電子書籍を読んだりと、様々なスタイルで使用できるのが特徴だ。オプションのペンによる入力にも対応する。ディスプレーを閉じたときは、ヒンジ部分にある細長いディスプレーで充電状態や着信履歴などを確認できる。
背面には超広角、広角、望遠の3つのカメラを搭載。プロセッサーにはハイエンドスマホ向けの米クアルコムSnapdragon 888を搭載。メインメモリーの容量は8ギガバイト、ストレージの容量は128ギガバイト~512ギガバイトと、高いスペックを備える。バッテリー駆動時間は動画再生時で最大15.5時間、重さは284グラム。
ディスプレーが動くSurface Laptop Studio
「Surface Laptop Studio」は、Surfaceシリーズのフラッグシップになるハイスペックモデル。日本での発売は22年前半予定。米国では21年10月5日発売で、直販価格は1599.99ドル(約17万6000円)からとなっている。
14.4型ディスプレー搭載のノートパソコンで、ディスプレーの背面にヒンジがあり、キーボードの上に乗せるように引き出すとゲームや動画鑑賞に適したスタイルに、キーボードの上に完全にかぶせるとオプションのペンによる入力に適したタブレットスタイルになる。ディスプレーは最高120Hzのリフレッシュレートに対応する。
CPUは第11世代インテルCore H35プロセッサーで、Core i5またはCore i7を搭載する。Core i7モデルはグラフィックスチップにNVIDIA GeForce RTX 3050 Tiを搭載し、ノートパソコンとしては高いグラフィックス性能を備える。メインメモリーの容量は16ギガバイトまたは32ギガバイト、ストレージの容量は256ギガバイト~2テラバイト。ゲームを遊びたい人やクリエイター、開発者など、高い処理性能を求める人をターゲットにした製品だ。
手ごろな価格で教育市場も狙うSurface Go 3
「Surface Go 3」は、Surfaceシリーズの中でも小型で価格が手ごろなことから教育市場向けとしても人気がある、Surface Goシリーズの新モデル。Surface Proシリーズ同様にスタンドで自立し、オプションのキーボードカバーと組み合わせるとノートパソコンのように使用できる。従来モデルから主にCPUをリフレッシュし、OSがWindows 11になった。21年10月5日発売でスペックの違いで2モデルあり、直販価格は6万5780円から。
ディスプレーは10.5型で、タッチ操作とペン入力に対応する。CPUはインテルPentium GoldまたはCore i3、メインメモリーの容量は4ギガバイトまたは8ギガバイト、ストレージは容量64ギガバイトのeMMC、または128ギガバイトのSSD。バッテリー駆動時間は最大11時間、重さは544グラムとなっている。
Windows 11のリリースに合わせて、中核モデルでありビジネス向けで人気のSurface Pro、エントリーモデルであり教育市場で人気のSurface Go、ゲーム用途やクリエイター向けハイスペックモデルの新製品を一気に投入した。他にも多くのパソコンメーカーから新製品が登場する見込みで、年末商戦に向けて競争が激しくなりそうだ。
(写真提供/マイクロソフト)
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiOmh0dHBzOi8veHRyZW5kLm5pa2tlaS5jb20vYXRjbC9jb250ZW50cy93YXRjaC8wMDAxMy8wMTU4My_SAQA?oc=5
2021-09-24 12:00:00Z
52783663648889
Tidak ada komentar:
Posting Komentar