先週末に修理業者のiFixitがiPhone 13 Proを分解し始めたことはお伝えしましたが、その後に分解と解析が終わり、追加情報が公開されています。
最新モデルの目を惹く変更点の1つは、投光イルミネーター(赤外線により顔を判別しやすくする)とドットプロジェクター(3万以上のドットを顔の上に投射してマッピングする)を1つにまとめた新型Face IDシステムです。これに加えてイヤホンのスピーカーを上部ベゼル内に移動させたことで、アップルの公称どおりノッチ(画面上部の切り欠き。Face ID関連パーツを収納)を20%小さくできたというわけです。
またディスプレイを交換すると、Face IDが機能しなくなるとのこと。どんなディスプレイに交換しても使えなくなり、古い画面からセンサーごと移植してもダメという結果です。
iFixitは「どうやらディスプレイが携帯電話にシリアルロック(個体ごとに紐付け)されているようです」と推測していますが、これはYouTubeチャンネル「Phone Repair Guru」も「このiPhoneに本物のアップル製ディスプレイが付いているかどうか確認できません」とのエラーメッセージが出る様を実演しています。
さてiFixitの分析に戻ると、iPhone 13 Proは新たな「タッチ一体型有機ELパネル」を採用していると推測しています。タッチ一体型OLEDパネルとは、ディスプレイのタッチパネル層と有機EL層を1つにしたもの。これによりコストや材料、厚みや誤って引き裂きやすいケーブル(従来はタッチパネルと有機ELパネルを繋げるために必要)数を減らせるなどのメリットが説明されています。
さらに前面のスピーカーを上部ベゼル内に移動させたことで、ロジックボードの下にネジが1本追加されているとのこと。このためにスピーカーを交換するにはボードごと取り外す必要があり、修理が複雑になっている模様です。
iFixit恒例の修理しやすさスコアは、10点満点中5点で、去年のiPhone 12 Proよりも1点マイナス。内部設計としては「ディスプレイとバッテリーの交換しやすさが優先されている」としながらも、減点対象とされているのは以下の2つです。
背面ガラスが二重になっているのは、落下によるダメージも二重になっているということ。また耐久性は年々向上しているものの、背面ガラスを簡単に交換する方法はまだない
ソフトウェアによる部品の紐付けは、多くの修理を不必要に複雑にし、サードパーティによる修理の信頼性を損ない、アップル独自のキャリブレーションツールを使わずに修理した場合、デバイスの重要な機能を低下させてしまう
米国政府も大手メーカーによる不当な修理制限に取り組み、「修理する権利」つまり消費者がメーカー非公認の修理業者に持ち込んで修理できる権利を推進する動きを加速させています。iPhone 13シリーズについても、アップルや公認プロバイダ以外の修理を妨げると見なされた設計やシステムは、批判の対象とされるのかもしれません。
Source:iFixit
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2021-09-28 09:36:54Z
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