オーソドックスなミニタワーに水冷式でCore i7-11700を搭載!
今回ご紹介するのは、扉の写真からもわかるように、microATX/ミニタワーを採用したシンプルなデスクトップPCだ。搭載プロセッサはCore i7-11700。8コア/16スレッドと強力なものとなる。
ただしiGPUがIntel UHD Graphics 750なので、GPUパワーが必要なゲームなどには向かないものの、そこはCore i7、一般的なアプリであれば十分なパフォーマンスで作業できる。
特徴は、CPUクーラーが水冷式、電源に80PLUS BRONZE認証の350Wと、長期間の使用にも安心な構成という感じだろうか。主な仕様は以下の通り。
ユニットコム「STYLE-M056-LC117-UHX」の仕様 | |
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プロセッサ | Core i7-11700(8コア16スレッド/2.5~4.9GHz/キャッシュ 16MB/TDP 65W) |
チップセット | Intel B560 |
メモリ | 16GB(8GB×2)/DDR4-2933 DIMM(PC4-23400)/2スロット空き0 |
ストレージ | SSD 500GB(NVMe対応 M.2) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 750/ミニD-Sub15ピン×1、DVI-D×1、HDMI×1 |
ネットワーク | Gigabit Ethernet |
インターフェイス | PS/2、USB 3.0×6(前面×2/背面×4) 、USB 2.0×2(背面×2)、音声入出力 |
拡張スロット | PCI Express4.0 x16×1、PCI Express 3.0 x1×2 |
拡張ベイ | 5.25インチベイ×2、3.5インチベイ×1、3.5インチ内蔵ベイ×2、3.5/2.5インチ兼用内蔵ベイ×1 |
電源 | 350W 80PLUS BRONZE認証 |
サイズ | 約175×387×360mm(幅×奥行き×高さ) |
付属品 | 日本語キーボード、マウス |
価格 | 11万4,378円から |
プロセッサは先に書いた通り、第11世代Rocket LakeのCore i7-11700。8コア16スレッドで、クロックは2.5GHzから最大4.9GHz。キャッシュは16MB、TDPは65W。メモリはDDR4-2933 DIMMで8GB×2の計16GB。スロットは2つで空きは0。カスタマイズで最大32GBまで搭載可能だ。チップセットはインテル B560。
ストレージはNVMe対応 M.2 SSDの500GB。光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブも搭載している。OSはWindows 10 Home。ビルドが20H2だったので、この範囲でWindows Updateを適応、評価した。
グラフィックスはプロセッサ内蔵Intel UHD Graphics 750。Rocket LakeなのでIntel Iris Xe グラフィックスではなく、iGPUとしてはパフォーマンスが劣る。出力はミニD-Sub 15ピン×1、DVI-D×1、HDMI×1。3画面同時出力対応で、HDMIは2.0に対応、最大解像度は4,096x2,160@60Hz、他は1,920x1,200@60Hzとなる。
インターフェイスは、Gigabit Ethernet、PS/2、USB 3.0×6(前面×2/背面×4) 、USB 2.0×2(背面×2)、音声入出力。BluetoothやWi-Fiは非搭載だ。
今時としては、Thunderbolt 4がないのは残念だが、主な用途となる、グラフィックスやストレージは、筐体内部に搭載可能なので、この手のデスクトップPCに関しては欠点にならないだろう。
拡張スロットはPCI Express 4.0 x16×1、PCI Express 3.0 x1×2で全て空き。拡張ベイは5.25インチベイ×2、3.5インチベイ×1、3.5インチ内蔵ベイ×2、3.5/2.5インチ兼用内蔵ベイ×1。内5.25インチベイ1つがDVDスーパーマルチドライブに使われている。
80PLUS BRONZE認証の350W電源を搭載し、サイズ約175×387×360mm(幅×奥行き×高さ)。税込価格は11万4,378円からとなる。
なおカスタマイズではOS(Windows 10 Pro)、メインメモリ(最大32GB)、1stストレージ(最大1TB SSD)、2ndストレージ(最大6TB HDD)、記録型ブルーレイドライブ、カードリーダー、電源(最大700W)などに対応している。
筐体はマットブラックでシンプルなミニタワー。一般的な筐体で長く使っても飽きが来ない。フロント、電源ボタンは上面。上部の丸いボタンはDVDスーパーマルチドライブ。中央あたりのパネルを開けると、3.5インチベイ、USB 3.0×2、音声入出力が現れる。
背面はHDMI、DVI-D、ミニD-Sub15ピン、USB 3.0×2、PS2、USB 2.0×2、USB 3.0×2、Gigabit Ethernet、音声入出力。拡張スロットは全て未使用。付属品はUSB式のキーボード、マウス、電源ケーブル。
内部は、CPUクーラーが水冷式。メモリスロットが2つ、拡張スロットはPCI Express 4.0 x16×1、PCI Express 3.0 x1×2全て空き。x16の右側にM.2 SSDがある。拡張ベイは5.25インチの1つのみDVDスーパーマルチドライブで使用され多くが空きだ。
マザーボードにはASRock B560M-HDVの刻印が見える。カスタマイズはメモリ最大32GBだが、マザーボードの仕様的には64GBまで対応している。BIOSは起動時[F2]または[Del]キーで表示できる。
ノイズや振動は試用した範囲では全く問題なし。特にノイズは水冷式と言うこともあり、このクラスのプロセッサを搭載している割には音が静かだ。これなら机の上に設置(つまり耳に近い位置)しても気になることはないだろう。
CPUクーラーが水冷式以外は特徴のないミニタワーPCだが、その分、dGPUやドライブを追加するにも自由度が高く扱い易い。
CPUは高速だが、アプリや処理によってはiGPUがウィークポイント
初期起動時、スタート画面(タブレットモード)はフルHDで1画面。特に追加されたグループなどはない。デスクトップは壁紙の変更といくつかのアイコンが並ぶが、そのほとんどはサイトへのショートカットとなる。
ストレージはM.2 SSD 500GBの「WDC WDS500G2B0C」。仕様によると、シーケンシャルリード/ライトは2,400/1,750(MB/s)。CrystalDiskMarkの結果もほぼそのまま出ている。C:ドライブのみの1パーティションで約464GBが割り当てられ空き425GB。
DVDスーパーマルチドライブは「HL-DT-ST DVDRAM GH24NSD5」。Gigabit EthernetはIntel製だ。標準構成ではWi-FiやBluetoothは非搭載となる。なおWindows 11で必要なTPM 2.0にも対応している。
プリンストールのアプリケーションは、「Cyberlink Media Suite」、「LoiLoScope 2」、「Norton Security」、「WPS Office」、「ユニットコムのお勧め」(リンク集)など。本機固有のアプリやツールなどはない。
ベンチマークテストは、PCMark 10、PCMark 8、3DMark、CINEBENCH R23、CrystalDiskMarkを使用した。
純粋なCPUテストのCINEBENCHは結構速いが、iGPUがIntel UHD Graphics 750と言うこともあり、同じ11世代でもTiger Lake/Intel Iris Xe グラフィックスと比較すると遅く、全般的にCore i7搭載PCとしては平凡なスコアとなる。
この点は、PCI Express 4.0 x16が空きなので、物足らなくなったら後でdGPUを追加するのもありだろう。ただし電源が350Wなのであまり強力なのには対応できないものの、それでもiGPUよりかなり高速になる。
PCMark 10 v2.1.2523 | |
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PCMark 10 Score | 5,179 |
Essentials | 10,416 |
App Start-up Score | 15,355 |
Video Conferencing Score | 8,045 |
Web Browsing Score | 9,150 |
Productivity | 7,139 |
Spreadsheets Score | 6,563 |
Writing Score | 7,766 |
Digital Content Creation | 5,071 |
Photo Editing Score | 5,742 |
Rendering and Visualization Score | 4,134 |
Video Editting Score | 5,496 |
PCMark 8 v2.8.704 | |
Home Accelarated 3.0 | 4,555 |
Creative Accelarated 3.0 | 5,072 |
Work Accelarated 2.0 | 3,304 |
Storage | 5,084 |
3DMark v2.20.7256 | |
Time Spy | 749 |
Fire Strike Ultra | 515 |
Fire Strike Extreme | 1,024 |
Fire Strike | 2,211 |
Sky Diver | 8,014 |
Cloud Gate | 15,632 |
Ice Storm Extreme | 54,243 |
Ice Storm | 76,792 |
CINEBENCH R23 | |
CPU | 11,075(4位) |
CPU(Single Core) | 1,522(2位) |
CrystalDiskMark 6.0.0 | |
Q32T1 シーケンシャルリード | 2485.354 MB/s |
Q32T1 シーケンシャルライト | 1820.237 MB/s |
4K Q8T8 ランダムリード | 1233.008 MB/s |
4K Q8T8 ランダムライト | 950.480 MB/s |
4K Q32T1 ランダムリード | 785.770 MB/s |
4K Q32T1 ランダムライト | 445.500 MB/s |
4K Q1T1 ランダムリード | 59.316 MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 246.778 MB/s |
以上のようにユニットコム「STYLE-M056-LC117-UHX」は、Core i7-11700を搭載したシンプルなミニタワーPCだ。拡張スロットが全て空き、拡張ベイもほぼ空きと、拡張性も高い。CPUクーラーが水冷式なので音も静かだ。
Rocket LakeでグラフィックスがIntel UHD Graphics 750と言うこともあり、iGPUは強くないものの、8コア16スレッドなので、プロセッサ性能を優先するユーザーにお勧めできるデスクトップPCと言えよう。
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2021-09-21 21:55:00Z
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