Minggu, 02 Juli 2023

宇宙望遠鏡「ユークリッド」打ち上げ、謎の暗黒エネルギー解明に挑む…欧州宇宙機関 - 読売新聞オンライン

 【ワシントン=冨山優介】欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡「ユークリッド」が1日、米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から、米スペースX社のロケット「ファルコン9」で打ち上げられた。宇宙の質量の計95%を占めるとされながら正体不明の「暗黒エネルギー」や「暗黒物質」の解明に挑む。

 ユークリッドは高さ4・7メートル、幅3・7メートルで、可視光カメラと近赤外線観測装置を備える。100億光年先までにある数十億個の銀河を観測し、宇宙の精密な立体地図を作成する。宇宙の膨張の変化を調べ、暗黒エネルギーや暗黒物質の性質の手がかりを探る。

 暗黒エネルギーは、宇宙に充満して空間を押し広げることで、宇宙の膨張を加速していると考えられている。暗黒物質は、ほかの物質とほとんど反応しない。暗黒エネルギーは宇宙の68%、暗黒物質は27%を占め、通常の物質は5%のみとされる。

 当初、ユークリッドはロシアのロケット「ソユーズ」で打ち上げられる予定だった。だが、昨年2月からのロシアによるウクライナ侵略の影響でESAとロシアの宇宙協力が断絶したため、ESAは計画を変更してファルコン9で打ち上げた。

 今後、約1か月かけて地球から約150万キロ・メートル離れた観測点へ移動し、さらに約2か月後の観測開始を予定している。

Adblock test (Why?)


https://news.google.com/rss/articles/CBMiNmh0dHBzOi8vd3d3LnlvbWl1cmkuY28uanAvc2NpZW5jZS8yMDIzMDcwMi1PWVQxVDUwMTMyL9IBAA?oc=5

2023-07-02 09:20:00Z
2163974300

Tidak ada komentar:

Posting Komentar