Senin, 17 Juli 2023

【Hothotレビュー】 カスタムCPUにRTX 4080、有機ELも搭載した16型薄型プレミアムノート「Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZ」 - PC Watch

16型有機ELディスプレイを搭載したプレミアムな薄型ノートPC「Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZ」

 ASUSから登場したZenbook Pro 16X OLED UX7602BZは、薄型のボディに高性能なCPUとGPU、16型の有機ELディスプレイを搭載するプレミアムなノートPCだ。

 CPUには「ASUS Supernova SoMデザイン」と呼ばれる特別なモジュールで提供されるCore i9-13905Hを採用し、LPDDR5X-7467という超高速メモリを実装。GPUもGeForce RTX 4080 Laptop GPUと基本スペックは非常に強力だ。

 さらに、色再現性に優れた3.2K解像度の有機ELディスプレイやThunderbolt 4、6スピーカーのサウンドシステムを搭載するなど、非常に豪華な内容となっている。評価機を入手したのでレビューしよう。

【表1】Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZの主な仕様
製品名Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZ
CPUCore i9-13905H
CPUコア/スレッド数14コア/20スレッド
(Pコア×6+Eコア×8//12+8スレッド)
CPU周波数Pコア:2.6~5.4GHz、Eコア:1.9~4.1GHz
メモリ32GB(LPDDR5X-7467)
ストレージ1TB SSD(PCI Express 4.0 x4)
グラフィックス機能GeForce RTX 4080 Laptop GPU(12GB)
Iris Xe Graphics(CPU内蔵)
画面16型有機ELディスプレイ(光沢、100% DCI-P3)
表示解像度3,200×2,000ドット(アスペクト比16:10)
サウンド6スピーカー、クアッドアレイマイク
サウンド端子3.5mmヘッドセット端子(ヘッドフォン/マイク兼用、CTIA準拠)
画面出力HDMI、USB Type-C(Thunderbolt 4)
カードリーダSDカードスロット(UHS-I対応)
USB/ThunderboltThunderbolt 4(USB PD、映像出力対応)×2、USB 3.1
通信機能Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1
カメラ約207万画素Webカメラ(顔認証用IRカメラ統合)
生体認証顔認証、指紋認証
本体サイズ355×251×17.6~21.8mm(突起部除く)
重量約2.4kg
ACアダプタ280W(独自端子)
ACアダプタサイズ約83×180×26mm(実測、突起除く)
ACアダプタ重量約805g(ACケーブル込み)
OSWindows 11 Home

ビルドクオリティの高いメタルボディ

 CNC加工のアルミニウム合金を採用したフルメタルボディはビルドクオリティの高さが印象的。がっしりとした剛性感と上質感、高級感を兼ね備えている。

 天面カバーを開くと連動してキーボードの奥側が持ち上がり、7度の傾斜が付くとともに、エアフロー効率を向上させる。キーボードが持ち上がった内側には冷却ファンがあり、3方向(左右と奥)から効率的にフレッシュエアーを取り込むことができる。

 可動部品があるため強度が気になるところだが、実際に触ってみると不安はまったく感じない。キーボードベースやそれを支える金属フレームはきわめて堅牢で、浮いている部分を掴んでみても、たわんだりきしんだりすることはない。

筐体の具体的なサイズは、幅355mm×奥行き253mm×高さ17.6~21.8mm。重量は約2.4kgだ。実測も公称値通りだ
ACアダプタの実測サイズは約83×180×26mm。実測重量は792g
ACアダプタの出力は280W。端子形状は独自仕様だ
バッテリ容量は96Wh。公称バッテリ駆動時間は執筆時点では「計測中」だった

高級な打鍵感のキーボード

 キーボードは「ASUS ErgoSenseキーボード」と呼ばれるこだわりの設計。キーの反発や移動量を緻密に計算し、打鍵感の心地よさを追求しているという。

 実際の使用感も実によい。キートップには0.2mmのくぼみが設けられており、指を置きやすい。スイッチは軽い力で押下でき、反発が強すぎることがなく、指に吸い付くようにスッと戻ってくる絶妙な感触が実現されている。音も静かで、高級感すらおぼえる快適な打鍵感だ。

 キーピッチは約19.05mm、キーストロークは約1.35mmだが、Enterキーの右にキーが配置されているなど、配列には少しクセがある。全体的に余裕があるため手が小さめな方は気にならないかもしれないが、評価が分かれる部分だろう。

テンキーレスのキーボードを搭載する。キーピッチは約19.05mm、キーストローク約1.35mmだ。打鍵感は非常によいが、Enterキーの右にキーがあることやカーソルキーが小さい点などは賛否があるだろう
電源ボタンに指紋センサーが搭載されている。キーボードとは高さも感触も変えてあり、振れただけで誤作動することはない
RGB LEDキーボードバックライトを搭載している。光量も高く、ゲーミングノートPCのような派手な発光パターンも楽しめる
ライティング設定はMyASUSユーティリティに用意されている

クリエイティブ、ゲーム、ビジネス、全方位で高いパフォーマンスを実証

 ベンチマークテストの結果を掲載する。比較対象としては、Core i5-11400H、GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU(4GB)を搭載した旧世代のゲーミングノートPCのスコアを掲載している。各マシンの仕様は以下の通り。

 なお特に言及がない限り、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」、ProArt Creator Hubで設定できるファンの動作モードは「パフォーマンス」、そしてGPUモードは「ディスクリートGPU」に設定した。

【表】テストしたマシンの主な仕様
Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZ旧世代PC(2021)
CPUCore i9-13905HCore i5-11400H
CPUコア/スレッド数14コア/20スレッド(Pコア×6+Eコア×8)6コア/12スレッド
CPU周波数Pコア:2.6~5.40GHz
Eコア:1.9~4.1GHz
2.7~4.5GHz
メモリ32GBオンボード(LPDDR5X-7467)16GB(8GB×2、DDR4-3200)
メインストレージSamsung PM9A1(1TB、PCIe 4.0 x4)Samsung PM9A1(512GB、PCIe 4.0 x4)
メイングラフィックス機能GeForce RTX 4080 Laptop(12GB)GeForce RTX 3050 Ti Laptop(4GB)
OSWindows 11 HomeWindows 11 Home
ファンモードは「パフォーマンス」、GPUモードは「ディスクリードGPU」を中心にテストした

 CPUの馬力がダイレクトにスコアに反映されるCinebench R23のCPUスコアは18,949pts。同等スペックのCore i9-13900Hに近く、CPUのポテンシャルをしっかり発揮できているといえるだろう。

 Blender BenchmarkもCPU/GPUの性能が反映されるテストだ。GeForce RTX 4080 Laptop GPUとしての相場と同等以上のスコアが出ており、GPUの性能もしっかりと引き出していることが分かる。

Cinebench R23のスコア比較。マルチスレッド性能だけでなくシングルスレッド性能でも旧世代PCを大きく上回る
Blender Benchmark(CPU)のスコア比較
Blender Benchmark(GPU)のスコア比較

 実際のアプリを使ってPCの用途をシミュレートするPCMark 10は、動作モード別にテストしたが、パフォーマンスモードでのスコアが秀逸。CPU、GPUだけでなく、メモリやストレージの性能も貢献していると思われる。

 また、PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのテストについては、ファンモード「ウィスパー」、GPUモード「MSHybrid」、Windows 11の電源設定「トップクラスの電力効率」、画面輝度50%で計測したところ、残量2%まで8時間15分動作した。

 3DMarkのスコアも以下の通り。GeForce RTX 4080 Laptop GPU搭載機として平均前後のスコアが出ている。

 Premiere Proのプロジェクト出力(H.264エンコード)、Lightroom ClassicのRAW現像出力など、クリエイティブアプリを利用したテストでもやはり旧世代PCを圧倒している。

Premiere Proのテスト結果。4K60pのクリップ11本(合計約5分)で構成したシーケンスの書き出しにかかった時間を比較した
Lightroom Classicのテスト結果。2023年から加わったAIノイズ除去はGPUを積極的に使う処理だけに比較対象に圧倒的に差をつけている

放熱設計はきわめて優秀。静音性も十分

 放熱設計はきわめて優秀といえる。高負荷時でも筐体の手がふれる部分は体温前後の温度に抑えられている。特別パッケージのCPUやキーボードがせり上がってエアフロースペースを確保するギミックが大きく貢献していると思われる。

 動作音はファンモード次第だが、アイドル時はもちろん、パフォーマンスモードでもそれほど爆音というほどではない。スタンダードモードなら十分静音といえる。ウィスパーモードでは室温や処理によっては性能がかなり落ちるが、高負荷時でも動作音もしっかり抑えこむので、静かに使いたい時にはよいだろう。

FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク終了直前にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィ(室温29.5℃)
動作音の比較。室温29.5℃、騒音計はサンワサプライのCHE-SD1を利用し、本体正面から5cmの至近距離で測定した

まさに全部入りの豪華プレミアムノートPC

 Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZはとにかく見どころ満載で豪華な内容のノートPCだ。14コア/20スレッドのパワフルなCPUとGeForce RTX 4080 Laptop GPUを薄型の筐体に搭載しながら、しっかりとパフォーマンスを引き出しており、放熱設計にも余裕が感じられるのは見事だ。

 ASUS Storeでの直販価格は59万9,800円となっている。さすがに高価だが、この内容であれば仕方がない。この価格に見合うだけの価値を持つPCだろう。

 なお、ASUS Storeでは「あんしん保証プレゼントキャンペーン」が実施中だ。Zenbookシリーズの購入者に対して、期間中のどんな故障もカバーする「あんしん保証Premium 3年」(1万4,800円相当)がプレゼントされる。高価な製品だけに、長期の手厚い保証が実質無料で手に入るのはありがたいだろう。

Adblock test (Why?)


https://news.google.com/rss/articles/CBMiPmh0dHBzOi8vcGMud2F0Y2guaW1wcmVzcy5jby5qcC9kb2NzL2NvbHVtbi9ob3Rob3QvMTUxNjY5NC5odG1s0gEA?oc=5

2023-07-17 21:24:00Z
CBMiPmh0dHBzOi8vcGMud2F0Y2guaW1wcmVzcy5jby5qcC9kb2NzL2NvbHVtbi9ob3Rob3QvMTUxNjY5NC5odG1s0gEA

Tidak ada komentar:

Posting Komentar