Rabu, 24 April 2024

ボイジャー1号、解読可能なデータを送信 数カ月ぶり - BBC.com

ボイジャー1号のイメージ写真

画像提供, NASA

ジョナサン・エイモス科学担当編集委員

アメリカ航空宇宙局(NASA)は22日、惑星探査機「ボイジャー1号」が解読可能な情報を地球に送信したと発表した。ボイジャー1号はここ数カ月、意味の通らないデータを送り続けていた。

46年前に打ち上げられたボイジャー1号は現在、地球から最も遠くにある人工物となっている。

ボイジャー1号は昨年11月以降、コンピューターの不具合により、解読可能なデータを地球に返せなくなっていた。

今回起きた不具合は、破損したチップのせいだとされている。

これによってボイジャー1号のコンピューターは、地球に送信する情報をパッケージ化したソフトウエアコードの、重要なセグメントにアクセスできなくなったという。

そのため技術者たちは一時期、ボイジャー1号がまだ地球からの指示を受信し、この部分以外は正常に動作しているにもかかわらず、ボイジャー1号からまったく情報を得ることができなかった。

この問題は、影響を受けたコードをメモリー内の別の場所に移すことで解決した。

同機は現在、搭載システムの健全性データだけを送り返しているが、さらなる作業によって科学機器もオンラインに戻すことができるという。

ボイジャー1号は地球から240億キロメートル離れた地点にあり、そのデータは22時間半かけて地球に届く。

NASAは声明で、「ボイジャー1号は搭載されたエンジニアリング・システムの健全性と状態について、使用可能なデータを返している」と説明。

「次の段階は、探査機が再び科学データを返せるようにすることだ」と述べた。

ボイジャー1号は1977年、惑星探査のために打ち上げられ、そのまま太陽系の外側の宇宙へと飛行し続けている。同時期に打ち上げられたボイジャー2号と共に、当初は木星や土星、天王星、海王星を探査。このミッションは1989年に終了した。

その後は、銀河の中心に向け、深宇宙へと進んでいる。太陽圏(太陽風の荷電粒子の泡が存在する範囲)の外で運用された宇宙船はこれらだけとなっている。ボイジャー1号は2012年に、ボイジャー2号は2018年にそれぞれ太陽系を離れた。

両機の電力は、崩壊するプルトニウムの熱を電気に変換する「放射性同位体熱電気転換器(RTG)」から供給されている。継続的な崩壊プロセスにより、発電機の発電量は毎年少しずつ減少している。

ボイジャー1号と2号がいつまで続けられるかは不明だが、技術者たちはこれまで常に、数年の運用期間を延長する戦略を打ち出してきた。

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2024-04-24 07:46:34Z
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