ネイティブがさじを投げるほど難しい、英単語パズル。
iOS 17.5 ベータ版に、Apple(アップル)独自のパズルゲームが入ってるみたいです。英単語を作るゲームらしいんですが、米GizmodoのKyle Barr記者がプレイしてみたところ、難しすぎてイライラするという結果に…。どんなゲームなんでしょうか? 以下、憤懣やる方ないといった様相のBarr記者です。
もうすぐリリースされるiOS 17.5にはいくつか機能が追加されますが、中には別に要らないものも入ってそうです。開発者向けに公開されたiOS 17.5 ベータ版に、Apple News+に登録してる人だけが使える「Quartiles」なるゲームがあることが発覚しました。
Quartilesは4×5のタイル状に並んだ英単語の断片を組み合わせて単語を作るゲームです。iOS 17のApple News+には、すでにクロスワードパズルが入ってます。
Quartilesはどこに入ってる?
Quartilesは、iOS 17.5 ベータ版のApple Newsアプリの中の「Following」タブから「Puzzles」を開くと見られます。Appleが競合視してるであろうNew York Timesアプリには、WordleとかSudokuとかいくつかパズルが入ってるんですが、Apple Newsのゲームも見た目的にかなり近いものとなっています。
Quartilesは、グリッド状に表示された単語の断片を使って英単語を作るゲームで、毎朝パズルが更新されます。断片を4つ使った単語は「Quartile」と呼ばれ、1ゲームにはQuartileが5セット隠されてます。この手の単語ゲームの例にもれず、プレイするには英語の知識がある程度必要になります。
iOS 17.5を手にした人たちによれば、アップデートではPodcastウィジェットがリデザインされ、AirTagにストーカー対策が施され、あとはEUのユーザー向けにApp Storeを使わなくてもよくなっています。
さらにAppleとしては、New York TimesがWordleなどでやってるように、ニュースアプリにゲームをくっつけることで利用促進につなげたいんでしょうね。
ただQuartilesはWordleよりずっと難しくて、やっててかなりイライラしました。そもそも単語系パズルには、ある程度学習が必要です。英語がある程度できる人でも、ネイティブじゃない人とか、学校で英語の科目が苦手だった人にはハードルがあります。いいゲームというものは、入り口が簡単で、やっていくと徐々に難しくなっていくものです。
たとえばPortalとかThe Witnessでは、だんだんと仕組みを積み上げていくから、プレイヤーもある程度進むと自信が持てるようになります。Apple News+のゲームは(ていうかNew York Timesのゲームも)、プレイヤーを育てていく仕組みになっていません。
せいぜいミニクロスワードは一番とっつきやすいですが、個々のワードを考える難易度自体は普通と変わらず、ただ枠が少ないから時間が短くて済むだけです。
僕がNew York Timesのゲームで一番好きなのは、16個の単語を何らかの基準で4グループに分けるConnectionsです。簡単だし、終わるまでの時間が短いし、その日のパズルが難しければ、次の日はそうでもない、と諦めもつくからです。そういう意味ではWordleも似てますが、Wordleはパズルというより当てずっぽうの性質が強いので、僕はずっとやらないことにしてきました。
終わりがはっきりしないパズルは、終わりのあるゲームよりずっと難しい。だからプレイヤー自身が自分のゴールを決めて、やり尽くしたと思えるところでやめなきゃいけません。でも僕みたいな人間は、答えをほぼ見つけ尽くすことでもらえる「ジーニアス」レベルにならないと気がすまないんです。
Quartilesのプレイ方法
QuartilesはSpelling Beeとも少し似てるんですが、もっとずっと難しくなっています。Spelling Beeは、アルファベット7文字から4文字以上を組み合わせて英単語を作り、単語をたくさん作れるほどスコアが上がって最後は「ジーニアス」になれるっていうゲームです。
Spelling Beeの場合、4文字とか5文字の単語を作るのはわりと簡単なので、それである程度「できた感」が得られます。その後だんだん、母音と子音の並べ方とかいろんな要素を加味して6〜7文字の単語も見つけたりして、うまくいけば「パングラム」(7文字すべて使った単語)も作れます。
でもQuartilesだと、選択肢が無限にあって発狂しそうになります。表示される「dis」とか「ity」とかいった単語の断片を、「単語の先頭に来るやつ」「最後にくっつくやつ」とか分けて組み合わせることもできるんですが、それでも結局、20個の単語の断片を毎回組み合わせる必要がありました。
僕は最後には、断片をまずひとつ選んで、そこにくっつく断片を総当りで探す方法を取りました。すごい労力だし、全然楽しくありません。「Quartile」(4つのタイルをつなげて1単語になる組み合わせ)を見つけても、スキルというより偶然の産物のような感じがしました。
タイルを自由に分類表示する方法があったらマシかもしれないんですが、現状でタイルに対してできる操作は、単にランダムに並べ替えることだけです。2タイルの単語は全部探し出せた感じがしても、やったぜ!というよりは、これ以上は無理だ…という徒労感のほうが強く感じました。
たとえばConnectionsなら、ひとつ答えを出すと、グルーピング対象が16個から12個に減るので、次はもっとやりやすくなります。でもQuartilesの場合、ひとつ答えてもその後の難易度はずっと同じです。ゲームが前に進むことなく、同じところをずっと回ってる感じです。
Wordleも、6回答えを入れてわからなければ終了なので、勝ち負けがはっきりするという意味ではQuartilesよりマシです。それにQuartilesは、Apple News+のサブスクリプションを払わなきゃプレイできません。少なくとも、このゲームのためにお金を払う必要はないかな…と思います。
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2024-04-16 03:30:00Z
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