約465億光年の広さと言われている宇宙は、私たちの知らないことで溢れています。時間に余裕のあるゴールデンウィークの真っ只中、ちょっとだけ宇宙について学んでみませんか?
誰かに話したくなっちゃうような、サクッと読めるおもしろい話をまとめてみました。
惑星の“輪っか”は何モノかに支えられているらしい
土星と天王星の間に位置する小惑星「カリクロ」。土星のようなリング(環)を持っていることは知られてたんですが、そのリングの存在を支える、謎の衛星がいるらしいことが裏付けられました。
カリクロの周りには2本のリングがあることが、2013年のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡での観測でわかっていました。そして最新の論文によれば、2本のリングをリングたらしめているのは、カリクロの「衛星」かもしれないんだそう。
このリングの幅は数kmほど。惑星のリングは時間とともに自然に拡散していくものですが、「このリングがこれほど細くあり続けるためには、そこに物質を閉じ込めて拡散を防ぐようなメカニズムがあるはず」と研究チームは仮定。
チームは、衛星がカリクロのリングを維持する様子をモデル化すべく、リングを構成する無数の粒子の動きをシミュレーション。その結果、衛星のサイズは半径約3.73マイル(6km)と推定されました。
この惑星のリングをキープしている衛星は「羊飼い衛星」と呼ばれ、たとえば土星のリングのひとつもそんな衛星に支えられているんだそうですよ。
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太陽の500兆倍? 宇宙一明るい天体を発見
今年の2月、太陽の500兆倍明るい天体を発見したとオーストラリア国立大学の研究チームが発表しました。
今回見つかった明るい天体(クエーサー)は「J0529-4351」と呼ばれ、地球から120億光年以上先の宇宙で発見されました。
クエーサーとは宇宙初期の天体で、超大質量ブラックホールをエネルギー源としているため宇宙のなかでも一際明るい光源であり、莫大なエネルギーも放出しています。
このまばゆい光の正体はJ0529-4351の中心にあるブラックホールが吸い込んだガスとちり。
内部では物質同士の摩擦によって、温度が数十万度以上に上昇、物質はプラズマ化してしまい、X線や可視光線などの電磁波を放出するように。それらが光り輝いてクエーサーの源となっているのです。
ちなみにJ0529-4351は、直径7光年でそのサイズも宇宙最大規模なんだそうですよ。
太陽の500兆倍…。やっぱり宇宙は桁違いのスケールでした。
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宇宙人は“紫色の星”にいるらしい
最後は宇宙人のお話。
もし宇宙のどこかに生命を宿した惑星が存在しているとしたら、そもそもそれは地球のように青く輝いていないかもしれない。むしろ、かなり大胆な紫色かもしれないんです。
研究者チームが発表したところによると、地球外生命体の痕跡を探す上で重要視されるべきは紫色の惑星なのだそう。
この紫色の正体は、紅色細菌。彼らは幅広い環境条件において繁茂するうえに、その星全体に独特な反射率スペクトル(要はどぎつい紫色)を与えます。
紅色細菌には水生と陸生の両タイプがあり、いずれも光合成を行ない、可視光や酸素をほとんど必要としない微生物。地球上でも遠浅の海や海岸沿い、湿地帯、または深海の熱水噴出孔などに生息しています。
そして実のところ、この紅色細菌こそが、30億年前に地球上に生命が誕生したときにもっとも多く繁殖した生命体のひとつであるとも考えられているんだとか。
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2024-04-28 13:00:00Z
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