Minggu, 12 Mei 2024

iPhoneで映画は撮れる。でもiPhone「だけ」じゃ無理 - GIZMODO JAPAN

ProResによるApple Log撮影が可能になったことで、本格的に薄型シネマカメラとして使われるようになってきたiPhone 15 Proシリーズ。先日公開された「ミッドナイト」はiPhoneのみで撮影されています。

iPhoneのカメラがいくら優れているとはいえ、そのままで撮影に使う訳にはいかないので、iPhoneographerの自分は「リグ」と呼ばれるフレームをiPhoneに装着、そこにいろいろなアクセサリーをつけます。

いま、このリグ業界が盛り上がっており、各社からiPhone用のリグが登場しているのですが、もう決定版が出てきてしまいました。

その名は“Tilta Khronos” (ティルタ クロノス)

Tilta(ティルタ)は中国のカメラ機材メーカー。レンズフィルターからシネマカメラ用のリグ、そして最近は三脚などを開発、販売している会社です。

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ハリウッドで使用されているSONYのシネマカメラ、VENICE対応のTiltaのリグ。
Image: Tilta

実は自分は別のお仕事でKhronosを日本でいち早く触らせていただいたのですが、まさに革命でした。

一石二鳥どころか一石N鳥のiPhoneリグ

Tilta Khronosのすごいところは、リグの内部に電源システムを内蔵してしまったこと

リグにはカメラを操作するためのスイッチ、マイクやフラッシュ、そしてそれらオプションやiPhoneに電力を供給するバッテリーなどをとりつけるのですが、それらをたくさんのケーブルでつなぐ必要があります。

ところが、Tilta Khronosはフレームの内部に電力を通すケーブルが内蔵されており、フレームのあちこににある接点にオプションをとりすければ、ケーブルレスで利用できるのです。

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Image: Tilta

大容量バッテリーを搭載したグリップをKhronosのスマホフレームに接続し、そしてMagSafe充電と同時に冷却が可能なファンをスマホフレーム背面に接続します。

すると、スマホフレームに備え付けられた電子接点を通して電流がグリップからファンを伝い、MagSafeでケーブルレスで充電と冷却が出来てしまうんです。

しかもこのグリップ、充電だけではなく、Blackmagic CameraとのBluetooth接続でRec、ズーム、フォーカスの操作も出来てしまいます。

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Khronos Cooling System for iPhone
Image: Tilta

そしてこのファンは前述の通りMagSafe充電と冷却が可能ですが、それだけではなく、底面にUSB-Cポートがあり、ケーブルを繋げばそこからも充電、冷却が出来ます。なので長時間のiPhoneによる配信などにもうってつけなんです。

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ファン兼充電コネクタはぺたっとマグネットでくっつきます。
Image: Tilta

また、専用のレンズフィルターなどもマグネットで装着できます。これらグリップ、ファン、フィルターの3つを付けるとこんな感じ。

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Image: Tilta

それだけではなく、専用LEDライト、ハンドル、ARCAクイックリリースアダプター、SSDホルダー、Momentなどの他社製スマホレンズ用アダプタープレートなど多岐に渡るパーツが発売されます。その数なんと29種類。

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Image: Tilta

なかでも特に革命的なパーツだなと思ったのがこちら、Khronos Quick Release USB-C Hub。

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Khronos Quick Release USB-C Hub
Image: Tilta

このパーツ、USB-Cポートが2つ、HDMIポートが1つ、3.5mmオーディオポートが1つ、そして底面にARCAクイックリリースプレートが装備されている、とんでもないパーツです。

iPhone 15 Pro以降、ProRes撮影の巨大な撮影データを収めるため、大容量のSSDとiPhoneの接続が一般的になってきました。そこで発生した問題が、iPhone 15シリーズにはUSB-Cポートが1つしかないということ。つまり、SSDをつなぐと外部マイクやバッテリーにつなげないのです。

サードパーティーのUSB-Cハブなどを使用すれば複数のオプションをつなげなくもないですが、パーツが多くなったり大きくなり不便です。

しかしKhronosがあれば、外部マイクによる録音もしくはSSDへの接続、外部バッテリーによる充電が同時に、そしてHDMI接続によるモニター転送まで行うことが可能になってしまうんです。ここでありったけのパーツを合体させると........

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iPhoneからの「たすけてええ......」という声が聞こえそうで聞こえないです。
Image: Tilta

「まさにフルアーマーiPhone」お値段その他付属パーツを合わせて10万4,280円(税込)!

流石にここまで必要ないという人にもライト級のセット販売から、そしてパーツの別売りもされているのでご安心を。

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Khronos iPhone 15 Pro Max Lightweight Kit 36,740円(税込)
Image: Tilta

最低限のセットでいいという人はこのセットでもいいかも?

iPhone 15 ProシリーズからProResによるApple Log撮影が出来るようになったことで、TiltaやSmallRigなどを始めとするカメラ機材メーカー各社から様々なiPhone用リグが登場し始めていますが、このKhronosは一つのベンチマークになると思います。

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2024-05-12 04:00:00Z
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