Senin, 13 Mei 2024

探査機ジュノーが捉えた木星とその衛星たちのベストショット - GIZMODO JAPAN

木星とその衛星たちは太陽系の中でも多様性に満ちて活発で、NASAの探査機ジュノーはそんなところを2016年から観測しています。

地球の300倍以上の質量を持つ太陽系最大の惑星である木星に加えて、木星系には既知の衛星が95個あります。その中でも最も大きい衛星たちは、太陽系の進化を理解するうえでも、地球外生命体が存在する可能性においても興味深い場所となっています。

イオとエウロパという2つの衛星は対照的で、1つは火山と溶岩湖に覆われており、もう一方はおそらく巨大な内部海を有する氷衛星です。

8年ほど木星系を周回しているジュノーは、引き続き地球から4億8400万マイル離れたガスを主成分とする天体に残る謎を解明していきます。

ジュノーが捉えた、木星とその有名な衛星たちの現時点でのベスト画像を集めました。

遠くから見た木星

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ジュノーが観測した木星、右に見えるのは大赤斑
Image: Enhanced image by Kevin M. Gill (CC-BY) based on images provided courtesy of NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS.

木星がものすごく美しいことは、前からわかっていました。しかしジュノーが提供してくれる巨大ガス惑星の画像は、宇宙望遠鏡や地上望遠鏡よりも鮮明で接近した画像なんです(とはいえ、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡木星の美しさをそれなりに捉えています)。

冷たくとも(地獄のような)イオ

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2023年10月15日に撮影されたイオの北極域
Image: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS, Image processing by Ted Stryk

2023年10月にJunoCamで撮影されたイオの北極域の写真からは、山々が見て取れます(画像上部にかけて、衛星の昼側と夜側の間にある線の明暗境界線の近く)。この画像の撮影時、ジュノーはイオの上空約1万1700km地点にいました。NASAによると、イオは火山に覆われているものの、そういったホットスポット以外の表面温度は氷点下を大きく下回るそう。

イオと木星

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2023年7月のフライバイ時の木星(右)とその衛星イオ
Image: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS

遠くからだと、イオ(左)が何百もの火山に覆われているとはわかりません。また、木星の乳白色の縞模様が、実際は荒れ狂うガスの雲だということもわからないものです。木星系がまるで穏やかであるかのように見えますが、そこでのバケーションはおすすめしません。

浮かない顔の理由

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木星のJet N7という領域が人面のような造形に
Image: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS Image processing by Vladimir Tarasov © CC BY

2023年9月、ジュノーはしょげたような表情に見える雲のかたまりを、木星上空で観測。全く別の構造が顔のような模様に見えてしまう現象、「パレイドリア現象」の面白い例です。

イオの噴煙

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イオの表面から放出される噴煙(プルーム)
Image: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/AndreaLuck CC BY

2月にジュノーは、イオの表面から噴き上がる火山噴煙(プルーム)と思われるものを観測しました。その当時ギズモードでも報じたように、サウスウエスト・リサーチ・インスティテュート(SwRI)いわく、「(噴煙は)1つの巨大な火山の火道の2つ、または互いに近い2つの火山から上がっている」とのこと。

衛星の地表のクローズアップ

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2023年12月30日にジュノーが観測したイオ
Image: NASA/Image processed by Kevin M. Gill

2023年12月、ジュノーは火山の多いイオのデコボコとした地表から約1,500km地点を通過する接近観測を果たしました。NASAによると、それはジュノーが最も近づいたフライバイで、過去20年間のどの探査機よりも近い距離のイオへのフライバイだったそう。イオは太陽系で最も火山活動が活発な天体で、その表面には火山と溶岩の湖が点在しています。

エウロパ4景

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2022年9月にジュノーが撮影したエウロパ
Image: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Thomas Thomopoulos

ジュノーは、2022年9月にエウロパへの初フライバイを実施しました。氷衛星の険しい地形や衝突クレーターと思われるものなど表面の特徴をじっくりと観測したのです。エウロパは地球の月よりもわずかに小さい衛星ですが、厚さ数マイルの表面の下に塩水の内部海が存在すると考えられています。

木星の嵐3景

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(左から右)マイクロ波、可視光、紫外線でとらえた木星北極域のサイクロン
Image: NASA JPL

これら3点の画像は木星の北極域で渦巻くサイクロンをそれぞれマイクロ波、可視光、紫外線で捉えたもの。すべてジュノーが撮影し、異なる波長が嵐の異なる面を明らかにしています。NASA JPLのリリースによれば、マイクロ波の画像からは嵐が少なくとも深さ100kmあること、一方赤外線画像からは木星の高層大気から熱が放出されていることが判明しています。

エウロパ、秘密が眠る場所

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ジュノーのJunoCamが撮影したエウロパ
Image: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS Image processing: Kevin M. Gill CC BY 3.0

こちらは、木星の衛星エウロパの線状の亀裂や隆起に覆われた氷殻のJunoCam画像。科学者たちがエウロパの氷の下に存在すると考えている内部海は地球以外の生命の探索、つまり宇宙生物学にとって期待できる場所です。

2024年3月に科学者たちのチームは、エウロパが日に推定1000トンもの酸素を生成していると発表。これは100万人が呼吸するのに足る量です。当然ながら木星系に街1つ分に相当する人数を送り届ける計画は今のところありません。しかし、この発見は巨大ガス惑星とその氷衛星たちを詳しく調べるESAのJUICEミッションによって行なわれる興味深い研究の準備を整えたのです。

イオの溶岩湖

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アーティストによる、イオの溶岩湖「ロキ・パテラ」のアニメーション
Gif: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS

画像ではありませんが、こちらはJunoCamのRAW画像から作られた、イオの溶岩湖と中央に浮かぶ島々の動画です。NASAが2024年4月に公開しました。

アーティストによるこのアニメーションはジュノーのデータに命を吹き込み、この衛星がいかに活発か示しています。確かに、太陽系と以遠の天体の不活発なように見える静止画だけでは全体像はつかめないと気付かせてくれます。少なくともイオの場合は、メラメラ光る溶岩湖がありますからね。

Source: Jet Propulsion Laboratory(1, 2, 3, 4, 5, 6, ), NASA StarChild, NASA, MISSION JUNO,

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2024-05-13 14:00:00Z
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