サブスクリプションの音楽配信サービス「Amazon Music」が適用範囲を拡大した「空間オーディオ」コンテンツの提供が、ネット配信で音楽を楽しむユーザーの注目を集めている。
空間オーディオは、リスナーが音楽の中に入り込み、没入感のある多次元的なオーディオ体験ができる立体音響の技術。同サービスでは、有料プランの「Amazon Music Unlimited」利用者のうち、特定のヘッドフォンなど出力機器のユーザーを対象に、2019年から「Dolby Atmos」や「360 Reality Audio」を含む、空間オーディオでミックスされた音楽を提供してきたが、今月19日からiOSおよびAndroidで動作するスマートフォンなどのデバイスで、特別な機器を必要とせず、既存のヘッドフォンでも空間オーディオのコンテンツを楽しめるように適用範囲が拡大された。同社のスマホアプリからバーチャルアシスタントAIの「Alexa」を搭載した一部のスマートスピーカーにもストリーミングすることも可能。また、CDと同等の無劣化音源である「HD」と、より高解像度の音源「Ultra HD」も同プラン利用者全員に開放された。
追加料金は不要で、2022年1月10日まで、3カ月無料で利用できるキャンペーンが実施されている。
アップルが提供する競合の「Apple Music」でも、アマゾンに追随して6月からドルビーアトモスでの空間オーディオ音源の提供を始めたが、こちらでは当初からアップル製のヘッドホン、イヤホン以外にも機能が開放されており、今回のアマゾンの施策はこれに対抗したものと見られる。
ツイッターでは、利用者からの「これを待ってた」「ナイスアップデート」「やっと空間オーディオ聞けるようになった」といった歓迎の声が多く寄せられている。「360RealityAudioとドルビーアトモス両方聴けて、なおかつイヤホン選ばないってすごない?」と、Apple Musicと比較して2つの音源に対応しているメリットに注目した指摘も見られた。
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2021-10-24 06:00:00Z
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