Jumat, 30 Agustus 2019

地球はめずらしい惑星?それとも仲間が見つかっていないだけ?(sorae 宇宙へのポータルサイト) - Yahoo!ニュース

NASAの系外惑星探査プログラム(Exoplanet Exploration Program)は8月28日、近年発見が相次いでいる太陽系外惑星と、そこに見られる太陽系との違いについて述べた「Is Earth an Oddball?(地球は変わり者なのか?)」と題したコラムを掲載しました。

■系外惑星の発見手法には制約がある

昨今はsoraeでも系外惑星に関する話題を取り上げる機会が増えていますが、系外惑星を発見する手段として主に用いられているのが「トランジット法」と「視線速度法」という2つの手法です。

トランジット法は、系外惑星が恒星の手前を横切る(トランジット)ときに、恒星の光が系外惑星に隠された分だけわずかに暗くなる様子をキャッチする方法です。昨年運用を終えたNASAの「ケプラー」宇宙望遠鏡や、現在観測を行っている系外惑星探査衛星「TESS」などがこの方法を採用しています。

視線速度法は、系外惑星の公転にあわせて恒星が前後左右へと円を描くようにわずかにふらつく様子をキャッチする方法です。恒星の光の波長が手前に動くと短くなり、奥に動くと長くなるドップラー効果を利用するため、ドップラーシフト法とも呼ばれます。あえて言い換えれば、恒星の光の色がほんのわずかに変化する様子から系外惑星の存在を見つけ出す方法です。

2つの手法には、それぞれ特徴があります。まず、トランジット法は「サイズが大きな系外惑星のほうが見つかりやすい」手法です。大きな系外惑星のほうが恒星を隠す範囲も広くなるので必然的に見つかりやすくなりますし、反対に小さな系外惑星は恒星の光にあまり大きな変化を与えることができないので見つけにくくなるわけです。

視線速度法は「質量が大きな系外惑星のほうが見つかりやすい」手法です。木星やそれ以上に重い系外惑星は重力が強く、それだけ主星を大きくふらつかせられるというわけです。

さらに、トランジット法と視線速度法のどちらとも、恒星に近い系外惑星ほど見つかりやすくなります。恒星に近ければ公転周期が短くなり、それだけトランジットや恒星のふらつきをキャッチする機会に恵まれるのです。

このような特徴を持つ観測手法が用いられているため、わずか数日で公転するスーパーアースを複数持つ恒星や、その熱で数千度にまで加熱されてしまうほど恒星の近くを公転するホットジュピターなどが幾つも発見される一方で、地球のように数百日周期で恒星を公転する小さな系外惑星や、何十年もかけて公転する木星のような大きな惑星は、あまり見つかっていないのです。

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2019-08-30 12:23:00Z
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