地上の混沌に疲れたら、遥か彼方へと飛んでいくベピコロンボ探査機が撮影した、この星の姿を見ましょ。
ベピコロンボとは水星の総合的な観測を行なう日欧協力の大型ミッションで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と欧州宇宙機関(ESA)が共同運用しています。先週金曜、この探査機は水星へと向かうため地球スイングバイを実施。そのタイミングで、地球の姿がたくさん撮影されました。ESAが200枚に及ぶ画像を動画にまとめて公開しています。
地球スイングバイを終えたベピコロンボは金星スイングバイ2回と水星スイングバイ6回を経て、最終的な軌道に突入する予定。こういったスイングバイは重力アシストとも呼ばれていて、宇宙探査機の軌道を変えて特定の軌道に乗りやすくするために用いられます。
スイングバイは元々ミッションに組み込まれていたものですが、誰もが把握しているわけではありません。実際、先週月曜には小惑星センターが2020 GL2と名付けた地球近傍天体を報告したものの、その物体がベピコロンボだったと気付いて削除するという出来事がありました。
ベピコロンボは2018年10月20日に打ち上げられ、水星には2025年12月に到達する予定です。科学者らは水星の進化の過程や磁場と大気について、詳しく知ることができればと思っています。
水星とは謎が謎に包まれているような惑星です。地球のように固有の磁場を生成していて、金星や火星とは異なります。内部の大部分は核で構成されていますが、その理由は解明されていません。元々は大きな惑星だったが他の惑星との衝突で地殻を失ってしまったという可能性もありますが、証拠はこの理論を裏付けるものではありません。また、この惑星には氷、炭素、それにかつては地割れやクレーターのなかに隠れて生命の原材料があったかもしれないのです。ベピコロンボの科学者たちは、こういった謎を明らかにしようとしています。
水星の軌道は歳差運動する、つまりその軌道の楕円というよりはスピログラフのようなものを描きます。ニュートンの理論では説明できなかったズレを説明したのが、アインシュタインの提唱した 一般相対性論でした。ベピコロンボはそんな水星の軌道から、多角的な観測を行っていく予定です。
Source: Minor Planet Center, The Atlantic, YouTube
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2020-04-26 08:46:17Z
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