みなさん見れました?
「流れ星」を絵に描いたような姿で世界中の人々を魅了したネオワイズ彗星(NEOWISE:C/2020 F3)。実際は星ではなく、直径5kmの汚れた雪玉みたいな小天体なんですけどね。
氷とダストでできているので、彗星はもろくて壊れやすいもの。太陽に接近すると砕け散ってしまうこともあります。2013年にはアイソン彗星(ISON:C/2012 S1)が、そして今年の5月にはアトラス彗星(ATLAS:C/2019 Y4)も残念ながら崩壊してしまいました。
でもネオワイズ彗星はだいじょうぶだったみたい!と、このほどカリフォルニア工科大学のQicheng Zhangさんたちが発表しました。
Zhangさんがハッブル宇宙望遠鏡を使って確認したそうです。
ハッブルの解像度はほかのどの望遠鏡よりも高く、彗星核を詳細に観測する鍵となります。彗星核の表面が太陽熱で溶け出し、ダストが放出された直後の変化を可視化できますし、ダストがもともと彗星核にあったのと限りなく近い状態でサンプリングが可能になります
とプレスリリースで説明しています。
ジェットを2本確認
ハッブル宇宙望遠鏡がこんなに明るい彗星をこれほど太陽から近い位置で撮影したのは初めてなのだそう。
8月8日に撮影された写真では彗星核は直接確認できないものの、核の表面からガスやダストを吹き出すジェットが2本見えます。ジェットとは、彗星核の表面が部分的に溶けて穴が空いたところから彗星内部に埋もれたガスやダストが吹き出してきているもの。時には彗星の軌道に変化をもたらすこともあります。ネオワイズ彗星に見られる2本のジェットはお互い逆方向に向かって吹き出していますが、その後太陽風にあおられて太陽と反対方向に大きく広がった尾を作ります。
彗星は太陽系が生まれた頃に誕生した古い天体なので、彗星から吹き出すジェットに含まれているガスやダストを分析すれば、太陽系ができた当時のことを知る手がかりとなります。今後はネオワイズ彗星が太陽から遠ざかるとともに、色と偏光データにどのような変化が起きるのかを観測し続けて、彗星の内部の化学成分に変化があるか調べるそうです。
また会う日まで
1997年に訪れたハレー彗星以来の明るさを誇るネオワイズ彗星。日本で見るには7月上旬がベストだと聞いて明け方前の公園に飛び出して行ったりもしましたが、あいにく梅雨の曇り空に阻まれて見えなかったんですよね…。
今、ネオワイズ彗星は時速約60kmの速さで太陽系の外縁へ飛び去りつつあります。次に地球の近くまでやってくるのは6,800年後。その時もし人類が滅亡していなかったら、私たちの遠い遠い子孫たちがネオワイズ彗星を求めて夜空を見上げることでしょう。
Reference: NASA, California Institute of Technology
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2020-08-28 01:00:00Z
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