原告側のEpicの要求は2つ。一つは、「フォートナイト」のApp Storeからの削除の取り消し、そしてもう一つは、Appleのプラットフォームからの開発者アカウント停止の差し止め命令だ。
これに対してカリフォルニア州北部地区の連邦地裁は初公判で、前者は認めず、後者は認めるという意向を示した。
もし開発者アカウントがなくなれば、Epicが提供するゲームエンジン「Unreal Engine」がAppleのプラットフォームで利用できなくなり、それはEpic以外の多くのゲームメーカーに多大な影響を与えることになる。
「フォートナイト」の課金方法を巡ってはApp Storeのガイドラインに違反しているため削除は妥当だが、Appleのプラットフォームからの締め出しについては「行き過ぎのようだ」と判事は語っている。
米メディア「Bloomberg」によれば、Appleは判事の見解に賛同を示している。YGR: "With respect to Unreal Engine, that seems like an overreach." Says that the contract with Epic International is not in breach, even if the contract with Epic Games is. Says that it looks retaliatory to her.
— sarah jeong (@sarahjeong) August 24, 2020
「私たちは、EpicがApp Storeのガイドラインを遵守し、訴訟が進行する間も運営を継続することが『賢明な進め方だ』という判事の意見に同意だ」と声明を述べている(外部リンク)。
Epicの宣戦布告 法廷バトルへ
8月13日、Epic Gamesの提供しているバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」が、App StoreとGoogle Playから削除された。理由は、Epicがゲーム内通貨「V-Bucks」の料金と支払い方法を変更し、両プラットフォームの手数料がかからない形にしたことが規約違反と判断されたためだ。
30%というプラットフォーム手数料について、常々、不当だと主張し続けてきたEpic Gamesは、Appleの有名なCM「1984」をパロディーした映像を公開しAppleを痛烈に批判、裁判所に訴状も提出した。 準備万端で、真っ正面からAppleに喧嘩をふっかけたEpic Games。Appleの寡占を批判し、多くの「フォートナイト」ユーザーに対して、この対立はスマホアプリ市場における「自由のための戦い」(#freefortnite)だと打ち出した。Appleは、App Storeからの「フォートナイト」削除に止まらず、このままでは、Epicの開発アカウントをプラットフォームから削除することを宣言した。
開発アカウントがなくなればEpic Gamesのゲームエンジン「Unreal Engine」にも影響が出る。そのため、Xboxを開発する米Microsoftは、Appleのプラットフォームから「Unreal Engine」へのアクセス維持を求めるEpicの要求を支持する声明を出している。
ゲームメーカー、ゲームユーザーを巻き込んだ大きな対立。次の審理は9月に予定されている。Today we filed a statement in support of Epic's request to keep access to the Apple SDK for its Unreal Engine. Ensuring that Epic has access to the latest Apple technology is the right thing for gamer developers & gamers https://t.co/72bLdDkvUx
— Phil Spencer (@XboxP3) August 23, 2020
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiIWh0dHBzOi8va2FpLXlvdS5uZXQvYXJ0aWNsZS83NzY1MdIBJWh0dHBzOi8va2FpLXlvdS5uZXQvYW1wL2FydGljbGUvNzc2NTE?oc=5
2020-08-26 12:04:00Z
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