1人で2台を利用する場合
まず、自身で使う2台目として購入した場合。Nintendo Switchは、2019年9月のアップデートで複数台利用が可能となっており、1つのユーザーアカウント(ニンテンドーアカウント)で、どちらの端末も問題なく使えます。ただし、無制限に利用できる「いつもあそぶ本体」に設定できるのは、どちらか1台のみ。それ以外のSwitchは、インターネットに接続している場合にのみ、そのユーザーのソフトを遊べます。携帯モード専用のSwitch Liteを常に持ち歩くと考えるなら、SwitchとSwitch Liteの2台持ちの場合はSwitch Liteを「いつもあそぶ本体」に設定し、Switchはテレビに繋いで自宅用とするのが良さそうです。
ちなみに、Switch LiteにもUSB Type-Cポートがありますが、映像出力には対応しておらず、テレビモードは利用できません。
▲物理的にドックには挿せません。テレビモードをサポートするアダプタを繋いでみましたが、やはり映像出力はしませんでした
悩ましい複数ユーザの使い分け
1人で2台を使う場合にはこれでいいのですが、少し悩ましいのが、子供用として新たにSwitch Liteを購入(あるいはSwitchを子供に渡して、自分用としてSwitch Liteを購入)する場合です。1台のSwitchを家族で利用していたとして、各家族のアカウントを厳密に使い分けていたのなら大きな問題はありません。また、ゲームはカートリッジ派でダウンロード販売は使わないという人も問題はないでしょう。
それでも、親のアカウントで購入したゲームを、子供が自分のアカウントでプレイする、といった使い方をしている家庭も多いのではないかと思います。
これで何が問題になるのかというと、「いつもあそぶ本体」の設定です。いつもあそぶ本体では、自分以外のユーザーでも自分が購入したゲームをプレイできます。しかし、他の本体では、自分が購入したゲームをほかのユーザーは遊べません。
たとえば、親のアカウントでゼルダの伝説を購入し、子供のアカウントでスーパーマリオオデッセイを購入。これまでは1台のSwitchでどちらのゲームも遊べましたが、子供用にSwitch Liteを購入し、子供のいつも遊ぶ本体をSitch Liteに設定したとします。すると、Switch Lite上では、親が購入したゼルダの伝説を子供は遊べなくなります。逆も同様に、これまでのSwitch上で、親はスーパーマリオオデッセイをプレイできません。
もともと使っていたSwitch | Switch Lite | |
設定 | 親:いつもあそぶ本体 子供: | 親: 子供:いつもあそぶ本体 |
親 | ・親が購入したダウンロードソフトを、いつでも遊べる ・子供が購入したダウンロードソフトは遊べない | ・親が購入したダウンロードソフトを、インターネット接続時のみ遊べる ・子供が購入したダウンロードソフトも、いつでも遊べる |
子供 | ・親が購入したダウンロードソフトも、いつでも遊べる ・子供が購入したダウンロードソフトを、インターネット接続時のみ遊べる | ・親が購入したダウンロードソフトは遊べない ・子供が購入したダウンロードソフトは、いつでも遊べる |
過去のゲームは仕方がないので、自分で購入したゲームのみで我慢する。これからはアカウントをちゃんと分けてゲームを購入しよう!というのなら、これでも問題はありません。
問題は、どちらのゲームも親のアカウントで購入していた場合で、そうなるとSwitch Liteでは遊べるゲームがなくなります。この場合、あるいはSwitch Lite上でも親のゲームが遊びたいというのなら、主に自宅で使う親が我慢して、どちらのアカウントもSwitch Liteを「いつもあそぶ本体」に設定するのが良さそうです。
子供がSwitchを利用してテレビモードで使うときには、親のゲームは遊べませんが、これは仕方がないところでしょう。
もともと使っていたSwitch | Switch Lite | |
設定 | 親: 子供: | 親:いつもあそぶ本体 子供:いつもあそぶ本体 |
親 | ・親が購入したダウンロードソフトを、インターネット接続時のみ遊べる ・子供が購入したダウンロードソフトは遊べない | ・親が購入したダウンロードソフトを、いつでも遊べる ・子供が購入したダウンロードソフトも、いつでも遊べる |
子供 | ・親が購入したダウンロードソフトは遊べない ・子供が購入したダウンロードソフトを、インターネット接続時のみ遊べる | ・親が購入したダウンロードソフトも、いつでも遊べる ・子供が購入したダウンロードソフトは、いつでも遊べる |
子供のアカウントを作らず、どちらも親のアカウントで利用することも可能です(最初の1人で2台利用するパターンです)。ただし、この場合、2台のSwitchで同時にダウンロードソフトは遊べません。1つのアカウントでダウンロードソフト(別のソフトであったとしても)を遊べるのは、常に1台のみです。ちなみに、1本のダウンロードソフトを2台のSwitchで、別々のアカウントを使い同時プレイは出来ます。
▲1つのアカウントで、2台同時にゲームをプレイしようとすると片方がエラーになります(基本は後勝ち)
ゲーム購入者を変更――要するにダウンロードソフトの譲渡――ができればある程度解決するのですが、やはり難しいのでしょう。せめてファミリー登録したアカウント内だけでも、なんとかならないかとは思いますが。
この問題はSwitchに限らず、3DSなどを使いまわしていて、あとから買い足すような場合でも起きていたと思うのですが、あまり問題にならなかったのはパッケージソフトが多かったからなのかもしれません。その意味では、Switchではダウンロード販売が主流になったことで問題が顕在化してきた......という可能性がありそうです。
なんにしろ、Switch Liteを子供用に新たに購入(買い足し)しようという場合には、上記のような問題があるのを認識しておくことが重要です。
ちなみに筆者宅では、2台のSwitchを2つ目の例(片方に「いつもあそぶ本体」を集中させる)で運用中です。Switch Liteを含めた3台をどう使い分けるかは、これから考えたいと思います。
https://japanese.engadget.com/2019/09/21/nitendo-switch-lite/
2019-09-21 10:00:00Z
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