Rabu, 11 September 2019

種目は「SFV」と「ロケットリーグ」。プロアマ問わない世界規模のeスポーツトーナメント「Intel World Open」が東京五輪直前に開催 - 4Gamer

画像(002)種目は「SFV」と「ロケットリーグ」。プロアマ問わない世界規模のeスポーツトーナメント「Intel World Open」が東京五輪直前に開催
 2019年9月11日,Intelの日本法人であるインテルは,東京都内にて記者説明会を開催し,2020年7月24日に開幕する東京2020オリンピック(以下,東京五輪)に先立ち,国別対抗のeスポーツトーナメント「Intel World Open」(以下,World Open)を開催すると発表した。
 Intelはオリンピック・パラリンピック競技会の公式パートナーであり,2018年に韓国・平昌で行われた冬季オリンピック大会でもITを活用したイベントや観戦システムを提供していた。その流れで今回,東京五輪に合わせたeスポーツイベントを開催するというわけだ。

 種目は「ストリートファイターV」(以下,SFV)と「ロケットリーグ」の2タイトル。世界各地のオンライン予選を勝ち抜いた選手で国別のチームを作り,最終的には2020年7月22日から24日にかけて東京で行われるチャンピオンシップ大会で雌雄を決するトーナメントになるとのことだ。両タイトルとも賞金総額は25万ドル(約2693万円)になるという。

種目の1つに選ばれたのはSFV。日本の強豪選手が多いタイトルだけに楽しみだ
画像(004)種目は「SFV」と「ロケットリーグ」。プロアマ問わない世界規模のeスポーツトーナメント「Intel World Open」が東京五輪直前に開催

 本稿では,記者説明会で明らかになった内容に加えて,説明会後のラウンドテーブルにおける質疑応答を踏まえて,World Openの概要とIntelの狙いをレポートしたい。

CPTやIEMと異なる世界規模のeスポーツトーナメント


 eスポーツのトーナメントは,国内外問わずたくさんのイベントがあり,今回の主催であるIntelも,eスポーツイベント企業のElectronic Sports League(以下,ESL)と組んで,世界各地で大規模な大会「Intel Extreme Masters(以下,IEM)を実施中だ。また,SFVもカプコン主催の「CAPCOM Pro Tour」(以下,CPT)を代表として,プロのeスポーツ選手が参加する大規模な大会を実施している。
 そうしたイベントが多数あるなかで,今回,東京五輪に合わせて行われるWorld Openは,eスポーツのプロ選手だけでなく,アマチュアのゲーマーにも門戸を開くのが大きな特徴だ。現代のオリンピックがプロ・アマ問わず,多くのスポーツ選手が参加しているのと同じようなものと理解すればいい。

 World OpenのSFVトーナメントは,以下のような流れで行われるという。

  1. 2020年早々:世界12か国でオンライン予選を実施。各国の代表選手を選んで,代表チームを作る
  2. 2020年3〜5月:12か国以外の国や地域からの参加者を対象とする地域予選を実施。上位8チームが次の予選に進む
  3. 2020年6月:ポーランド・カトヴィツェで各国・地域の代表20チームを集めたオフラインでの予選大会を実施。チャンピオンシップ大会に出場する7チームを選出する
  4. 2020年7月22〜24日:東京・お台場のZepp DiverCityでチャンピオンシップ大会を実施。世界最強の代表チームを決める

ロケットリーグの場合,オンライン予選を世界16か国で行い,16チームでオフライン予選を実施する。地域予選はない。

 World Openで重要な点は,個人同士やプロチーム同士の戦いではなく,国や地域の代表選手による国別対抗戦という点だ。ここもオリンピックのスタイルを踏襲したものと言えよう。
 たとえばSFVの場合,オンライン予選を通じて正選手3名と補欠選手1名の計4名からなる代表チームを作り,オフライン予選や東京でのチャンピオンシップ大会に挑む形になる。ロケットリーグも,試合形式は同タイトルで一般的な「3 on 3」形式で,4人の選手からなる代表チームを選ぶとのことだ。
 ただ,大会主催国である日本は,両タイトルともオフライン予選は免除されるそうで,オンライン予選で選ばれた代表チームがそのままチャンピオンシップ大会に挑戦することになる。

World Openに関する質疑応答を担当したカプコン エグゼクティブ・プロデューサー・オブ・ストリートファイターの小野義徳氏(左)と,Mark Chang氏(中央,Head of Gaming and Esports Marketing,Intel),ロケットリーグのパブリッシャであるPsyonixのScott Rudi氏(右,Rocket League Game Director,Psyonix)
画像(003)種目は「SFV」と「ロケットリーグ」。プロアマ問わない世界規模のeスポーツトーナメント「Intel World Open」が東京五輪直前に開催
 プロのeスポーツ選手だけでなく,アマチュアも含めて代表選手を選ぶという独特のシステムを採用した理由について,Intelでeスポーツ分野を担当するMark Chang(マーク・チャン)氏は,World Openでは「アマチュア選手を除外したくなかった」と述べていた。
 Intelが10年以上続けているIEMの場合,プロのeスポーツ選手やプロのチームによる戦いに焦点を当てており,ハイレベルな試合が行われている。しかし,当然ながら参加できるのはプロの選手やチームに限られており,腕前が良くてもアマチュア選手の参加は困難だ。World Openは,プロ選手でもアマチュア選手でも参加できる仕組みにすることで,より包括的なeスポーツイベントを目指しているという。

 カプコンを代表して登壇したストリートファイターのエグゼクティブ・プロデューサーである小野義徳氏も,同様に,CPTはすでに実績のあるプロ選手でなければ参加は難しい面があるものの,World Openは誰でも参加できるオンライン予選からスタートするので,アマチュア選手でも参加できるという意義を強調していた。そして,現在は無名の新しい選手が登場することに期待を示していた。

 ただ,参加資格のような詳細は今後決定して明らかにする予定とのことで,たとえば何歳から参加できるのかや,オリンピックとパラリンピックが分かれているように,障害の有無で参加できる大会を選別するのかといった点は未定であるという。
 また,東京五輪以降におけるWorld Openの位置付けや運営方針も固まってはいないようで,オリンピックに合わせて4年に1度開催するのか――Intelは2024年のパリオリンピック・パラリンピックまで公式パートナーとなっている――,それとも毎年開催する独立したイベントにするのかといったところも決まっていないということだった。

 日本の強豪選手が多いSFVで,プロアマ含めた代表チームによる国別対抗戦による世界一を決めるという今までにない試みだけに,World Openのチャンピオンシップ大会でどんな戦いが繰り広げられるのか。eスポーツファンでなくとも楽しめるイベントとなりそうだ。

ちなみに,本日の記者説明会におけるメインテーマは,東京五輪におけるIntelの取り組みだった。同社の技術を活用して,競技中の選手データを活用した中継放送や,VR,AR技術の活用,顔認証技術を用いた選手や大会関係者の管理といった取り組みが行われるという
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2019-09-11 11:46:01Z
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