Mac Proがクラッシュして再起動しなくなる不具合について、当初ウイルスが原因ではないかと考えられていたものの、実際にはGoogle Chromeのアップデートが関係していたことが分かりました。
現場はてんやわんや
Mac Proをターゲットにしたウイルスが蔓延している――。
数日前、米ハリウッドの映画関係者たちの間でこんな噂が飛び交いました。映像作家の間では広くMac Proが活用されていますが、彼らのマシンが次々とクラッシュし、再起動不能に陥る現象が発生したのです。
彼らの多くに共通していたのは、Avidが開発した「Media Composer」という映像処理ソフトを使っており、Mac ProにインストールされているOSが古いバージョンであったことでした。そのため、Avidは事態の究明に尽力しているとの緊急声明を発表、Media Composerを使う関係者の間でも「ワークステーションの電源を落とすな(再起動しないので)」といったアドバイスが拡散されました。
犯人はGoogle Chromeだった
ところが、犯人は全く別のところに存在しました。原因はGoogleのウェブブラウザ「Google Chrome」だったのです。
macOSのセキュリティ機能である「システム整合性保護(System Integrity Protection:SIP)」を無効化した状態か、SIPをサポートしていないOS X El Capitanよりも前のOSで、Chromeのソフトウェアアップデートとして配信されたGoogle Keystoneのバージョン1.2.13.75をインストールすると、OSのファイルシステムが破損することが分かりました。
AvidのMedia Composerはサードパーティー製であるため、macOSからの不要なブロックを防ぐよう、映像関係者の多くがSIPを無効化していたのです。
破損したファイルシステムを復旧させるための方法を、すでにGoogleはヘルプページで発表しており、事態は収束に向かっています。しかし、巻き添えを食らったAppleにとっては、溜まったものではないでしょう。
Source:Google Chrome Help,Variety,9to5Mac
(kihachi)
https://iphone-mania.jp/news-262270/
2019-09-27 11:48:00Z
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