凍てつくロシアの湖に望遠鏡を沈めて世の中の真理を解き明かせ。
先週土曜日、ロシアの研究チームは、地球上で一番深い湖、極寒のバイカル湖に新しいニュートリノ望遠鏡を沈めました。間違えて湖に落としちゃった…わけではなく、ニュートリノという痕跡を残さず物質を通り抜けてしまうがために発見が困難な素粒子を、より正確に検出できるようにするために行ったのです。
湖の底から宇宙を観測しようとするのはなぜ?と思うかもしれません。
なぜなら光ではなく宇宙から飛来したニュートリノを探索するのに、このバイカル湖というロケーションは理にかなっているのです。バイカル湖の水量は、アメリカ五大湖の全部足した水量を超え、厄介な小さな粒子を観測するには最適な場所らしい。そこで、ロシア、チェコ、ドイツ、ポーランド、スロバキアが共同で研究チームを組成し、ニュートリノセンサーを湖の沖合約3.2kmの地点に投下しました。(湖が凍りつくイルクーツクは、素粒子物理学者からインスタのインフルエンサーまで、いろんなタイプの人が訪れる場所です)
「バイカル湖は、その深さから、ニュートリノ望遠鏡を設置できる唯一の湖です。新鮮な水質、そして透明度も重要で、2ヶ月から2ヶ月半の間、氷に覆われているという事実も重要だ」と核融合研究所のベイル・ショイボノフ氏 は語っています。
望遠鏡の名称は、「Baikal Gigaton Volume Detector(バイカル・ギガトン・ボリューム・ディテクター)」、略して「Baikal-GVD」。
???バイカルで、現在の進化に関する考え方を反転させる可能性もある、北半球最大のニュートリノ望遠鏡Baikal-GVDが稼動しました。
?ロシアの化学者が開発したこのユニークな装置は、宇宙研究や新たな天体学、天体物理学の研究に活用されます。 pic.twitter.com/g1qdaURWQE
— 駐日ロシア連邦大使館 (@RusEmbassyJ) March 17, 2021
テクノロジーが詰め込まれた水晶玉のようなこの望遠鏡は、透明なガラス球を通して回路が見えるようになっいて、どの方向に向かっても約3分の1マイル先(トロントのCNタワーの高さ553メートルと同じくらいの距離)のニュートリノを検出できるように設定されています。
ロシアの合同原子核研究所のドミトリー・ナウモフ氏は、「最終的にはこの距離は2倍になるだろう」と、AFP通信に対して語っています。
ニュートリノは、ほとんどの物質をバターのように切り裂き通り抜けます。あなたがこの記事を読み終えるまでに、何百兆個ものニュートリノがあなたの体を通り抜けているはずです。しかし、水のような物質を媒体を通過する時、この粒子の存在を示す証拠を残すことがあります。
ニュートリノの性質を解明することで、なぜ宇宙には反物質よりも物質の方が多いのかを理解できるかもしれません。この研究によって宇宙研究や新たな天体学、天体物理学の研究に活用されます。
ちなみに、僻地でニュートリノ観測をするのはロシアの望遠鏡「Baikal-GVD」が初ではありません。アメリカでも、南極の氷に埋められた「Baikal-GVD」と同様の仕組みをもつ「アイスキューブ」という愛称の検出器で研究を行っています。
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2021-03-19 12:30:00Z
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