満月が地球の影にすっぽりと隠れ、赤銅色に光る皆既月食が26日、2018年7月以来、約3年ぶりに全国各地で見られる。この夜の満月は今年最も地球に近いスーパームーンとあって、普段より大きめの赤い月が見られそうだ。朝日新聞は国内各地のほか、米ハワイから皆既月食をユーチューブで生中継する。
国立天文台によると、月食が始まるのは午後6時44分ごろ。北海道や東北、西日本などでは欠けた状態の月が東南東の空に昇ってくる。欠ける割合は徐々に増え、午後8時9分ごろに皆既になり、28分ごろまで続く。その後、月はどんどん元に戻り、午後9時52分ごろには部分月食も終わる。
皆既月食は、太陽と地球、月が一直線に並ぶことで、地球の影に月が隠される現象。月がすべて影に入ると太陽の光が当たらず見えなくなるはずだが、実際には、地球の大気を通って回り込む光で薄暗く照らされる。地球から見た夕日が赤いように、大気を長く通った光は赤みが強まるため、皆既中の月は赤銅色と表される赤黒い色になる。
また、今回の皆既月食は今年最大の満月が欠ける月食でもある。月は楕円(だえん)軌道で地球を回っており、最も近い満月と遠い満月では直径が1割以上変わる。天文学上の用語ではないが、その年最大の満月はスーパームーンと呼ばれる。天文雑誌「星ナビ」によると、スーパームーンが皆既月食になるのは15年9月以来。次は33年10月という。
今年は11月にも98%が欠ける「ほぼ皆既月食」な部分月食がある。次に国内で皆既月食が見られるのは、22年11月という。
皆既月食を観察するにはどうすればいいか。
今回の月食で、月が欠けきって皆既になるのは、空がようやく暗くなった午後8時9分ごろから約20分間。この時、月は南東の空にあり、高さは約15度(手を伸ばして拳一つ半分)とかなり低い。
このため、南東の空が開けた…
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2021-05-19 09:00:00Z
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