Rabu, 17 Juni 2020

「プロ志向」でも怖くない。Xperia 1 IIのカメラは初心者にもオススメ - Engadget日本版

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota

auに続き、ドコモ版が6月18日に発売される、ソニーモバイル製の5Gスマートフォン「Xperia 1 II」。「1なの?IIなの?」と、少しややこしい機種名のほか、ソニーの一眼カメラ「α」の使い勝手を実現した、本格的な撮影アプリ「Photography Pro」(日本向けはソフトウェアアップデートにて対応予定)も話題となっています。

各種マニュアル撮影に加えて、AF/AE追従で最大秒20コマの超高速連写ができるなど、プロカメラマンも思わず「おお!」となる、玄人ウケするスゴイアプリなのですが、中には筆者のように「できるだけ簡単にオートで撮りたい」というニーズもあるはず。

そこで「Xperia 1 II」の簡単な方のカメラ、つまり標準のカメラアプリはどんな感じなのかを試してみました。なお、ここではソニーモバイルから提供されたグローバルモデルの試作機を使用しています。au版、ドコモ版もカメラは基本的には同じですが、後述するように一部の機能はソフトウェアアップデートにて対応予定となっています。

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota

▲約6.5インチのシネマワイド有機ELは太陽光でも視認性が抜群

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota

▲カール・ツァイス製のトリプルカメラ+3D iToFセンサーを搭載

Xperia 1 II のカメラ仕様をおさらい

その前に改めて、「Xperia 1 II」のカメラ仕様をおさらいしておきましょう。16mm相当(F値2.2)、24mm相当(F値1.7)、70mm相当(F値2.4)の、いずれも約1200万画素のカール・ツァイス製のレンズを3つ搭載しています。

一眼レフカメラでいうと、超広角、標準、中望遠の3本のレンズがセットされているようなイメージ。風景から料理、ポートレートまで大抵のシーンはカバーできる、「旅に持っていくならこのセット!」というレンズ構成に加えて、被写界深度を測る3D iToFセンサーも搭載されています。

他メーカーではToFセンサーをカメラのひとつにカウントし、「クアッドカメラ」としているところも多いですが、ソニーでは「トリプルカメラ+3D iToFセンサー」と切り分けているところに、カメラメーカーとしてのこだわりを感じますよね。

なお、24mm相当の標準カメラのセンサーサイズは1/1.7で、これは前モデル「Xperia 1」の1.5倍相当。1画素あたりのピクセルサイズも1.8μmと大きいので、より多くの光が取り込めます。

また、読み出しの速度も3倍速くなっているとのこと。前モデルよりも明るく階調豊かで、ぼけ味をいかした写真が高速に撮れる、そんな仕様になっているといえます。

標準のカメラアプリと「Photography Pro」は何が違う?

標準のカメラアプリも「Photography Pro」も、使用するカメラは同じ「トリプルカメラ+3D iToFセンサー」なのですが、その使い勝手や撮影時にできることは大きく異なります。

「Photography Pro」は「α」のUIを踏襲しているだけあって、さまざまなマニュアル設定での撮影ができるいわばプロ仕様。逆にいえば一眼レフカメラに不慣れな人にとってはちょっと本格的すぎて、使いこなすには知識が必要です。

反対に標準のカメラアプリは、オートで簡単に撮れる一方、カスタマイズできる要素はあまりありません。いろいろ工夫して写真を撮りたい人には物足りないかもしれませんが、誰にでも直感的に使えるシンプルで使いやすいカメラになっています。

カメラを素早く起動できるので撮りたい一瞬を逃さない

筆者が今回「Xperia 1 II」標準のカメラアプリを試して、他のスマートフォンと比べ使いやすいと感じたポイントがいくつかあります。1つ目はなんといってもカメラの起動が速いこと。「Xperia 1 II」には電源ボタンや音量ボタンとは別に、独立したシャッターキーが搭載されていて、これを長押しするとカメラアプリが起動します。

シャッターチャンスを前に慌てるとなかなかカメラを起動できず、もどかしい思いをすることが多いですが、物理キーを押すだけなら迷うことはありません。この物理キーの長押しはカメラの起動だけでなく、起動してさらにシャッターを切る設定にすることもでき、より速く撮影ができます。

レンズに指がかかると警告してくれる

2つ目はレンズへの指の被りを教えてくれるという、かゆいところに手が届く機能があること。せっかくいい写真が撮れたのに、よく見ると端っこに指の陰が映り込んでしまった……というのはスマホ写真の“あるある”です。

この機能は「Xperia 1」から採用されていますが、背面中央にレンズが3つ並んでいた前モデルに対し、「Xperia 1 II」ではレンズが端に寄った分だけ指が被りやすくなったといえます。標準のカメラアプリの「撮影アドバイスを表示」をオンにしておくと、指が被ったときに警告が表示される仕組み。ぜひ他のスマホにも採用してもらいたい機能です。

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota

▲指かぶりを警告するメッセージが表示される

AIがシーンや被写体を自動的に認識

使いやすさの3つ目は、AIがシーンだけでなく被写体まで自動的に認識し、最適なピント合わせ(AF)と露出合わせ(AE)をやってくれること。もちろん自分でここを撮りたいというところをタップして指示をしてもいいのですが、何もせずにシャッターを切っても、しっかりと撮りたい被写体を認識してくれます。

AIによるシーン認識は今やスマホでは当たり前の機能になりつつありますが、「Xperia 1 II」では映っているもののうちメインで撮りたい被写体がどれかまで認識し、お任せで写真が撮れます。さらに「ぼけ効果」をオンにしておけば、3d iToFセンサーを使って、その被写体の背景をぼかすといったこともできます。

主となる被写体が画面の真ん中になくても、ちゃんとピントを合わせて撮影できる背景には、像面位相差AFの測距点が、前モデルの約4倍も広くなっていることも影響しています。なおこの主要被写体認識や広い測距点は、日本では「Photography Pro」対応のソフトウェアアップデートにあわせて提供されるとのこと。

以下の写真は、グローバル版でひと足先に試すことができた、どの被写体にフォーカスするかをほぼカメラ任せにして撮った写真です。

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota

▲逆光気味の写真。空の青さをキープしつつ、陰も黒つぶれしていない

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota
Xperia 1 II camera review Yuriko Ota

▲手前の花や人物を主となる被写体だと認識し、その背景をぼかしている

標準のカメラアプリではこの他、人の眼にピントを合わせる「瞳AF」、画面上でタップした被写体を追尾する「タッチ追尾フォーカス」が利用できます。

明るさや色合いの微調整も可能 レンズの切り替えは一眼レフよりも簡単

また、撮影時に明るさや色合いを、自分で微調整できる機能なども備わっています。同機能は、少しだけ明るくしたり、少しだけ温かい色味にしたり、といったことを画面を見ながらバーを動かすだけで調整できるというもの。露出やホワイトバランスの知識がなくても、見たまま直感的に操作できます。

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▲料理などは色味をちょっと調整するだけで美味しく見える

撮影時のレンズの切り替えは、16mm、24mm、70mm相当をの木のマークをタップするほか、スライドまたはピンチ操作でも、ズームイン、ズームアウトが可能。望遠カメラは光学3倍、デジタルズームでは最大200mm相当まで寄れますが、光学手ぶれ補正があるとはいえ手持ちでの撮影は少し厳しい印象です。

物理キー搭載はXperiaシリーズならでは 秒間最大20コマの高速連写も

物理キーを押すことでシャッターが切れるのはXperiaシリーズではおなじみの仕様ですが、アプリ上のシャッターボタンや画面の特定の場所をタッチして撮影することも可能。その時々のスマホの構え方にあわせて、使いやすい方法が選べます。

また長押しすることで高速連写が可能。試しに日没後の東京駅で試してみましたが、多少ノイズは乗るものの風にはためく国旗をほぼブレなく捉えることができました。

なお、標準のカメラアプリで利用できる高速連写はAF/AE追従で最大10コマ/秒。「Xperia 1 II」の新機能として謳われているAF/AE追従で最大20コマ/秒の超高速連写は、「Photography Pro」で24mmレンズ使用時のみ可能となっています。

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota

▲デジタルズーム200mm相当で数メートル下の川にいたカモを撮影

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota
Xperia 1 II camera review Yuriko Ota
Xperia 1 II camera review Yuriko Ota

▲3つのレンズを切り替えて撮影。暗いシーンもかなり明るく撮れる

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota
▲標準カメラアプリでは最大秒10コマの高速連写が可能だ

「Photography Pro」はより高い精度で人や動物を追従

また同じく新機能の「瞳AF」の動物対応も「Photography Pro」のみ。標準カメラアプリの「瞳AF」は動物には非対応となっています。ちなみに「Photography Pro」では、より高い精度で追従する人&動物の「リアルタイム瞳AF」にも対応します。

スポーツシーンの撮影や、動きの速いペットを撮るなら標準のカメラアプリではなく、最大20コマ/秒の超高速連写ができてかつリアルタイム瞳AFが利用できる「Photography Pro」が、ベターな選択といえそうです。なお標準のカメラアプリから「Photography Pro」への切り替えは、撮影モードのメニューにある「Photo Pro」と書かれたアイコンをタップします。

撮影モードにはこのほか、「スローモーション」「クリエイティブエフェクト」「パノラマ」、約800万画素(F値2.0)フロントカメラ向けの「ポートレートセルフィー」がありますが、採用されているセンサーが積層型ではなくなったので、前モデルにあった「先読み撮影」や「スーパースローモーション」のモードはなくなっています。

Xperia 1 II camera review Yuriko Ota
▲手のひらを向ける「ハンドシャッター」も利用できる
Xperia 1 II camera review Yuriko Ota
▲ポートレートセルフィーでは、ぼけ、美肌、明るさ、眼の大きさ、輪郭補正を調整可能
Xperia 1 II camera review Yuriko Ota

▲標準カメラアプリは「瞳AF」が動物には非対応だ

簡単にきれいに撮りたいニーズに応える「Xperia 1 II」

「Xperia 1 II」を紹介する記事や広告の多くが、「Photography Pro」を軸にしていることからもわかるように、ソニーの一眼カメラ「α」に近い撮影体験ができるのは確かに目玉ではあります。

ただ、標準のカメラアプリでも十分にきれいな写真がお任せで撮れますし、何ならお任せできる範囲も他のスマホより広い。そういう意味ではプロ仕様ではあるものの、できるだけ簡単にきれいに撮りたいというニーズにしっかりと応えてくれるスマホといえます。


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ドコモ Xperia 1 IIは6月18日発売、11万8052円


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2020-06-17 22:35:11Z
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