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ゲームにおいては、実在の場所をモデルにマップが作成される例も多く見られる。たとえば『グランド・セフト・オート』シリーズでは、アメリカの各地がマップとして登場。各地の景観のほか、著名なランドマークも少しアレンジが加わった上でゲーム内に再現されてきた。また国産のゲームにおいても、『龍が如く』シリーズでは東京や大阪といった全国各地の都市が再現。地名などは異なるものの、各都市の特色を感じられる作りになっている。
一方で、ゲーム内に実在の“住所”が使用されるケースもある。海外掲示板Redditにて先日、ユーザーのAngwyK氏がスレッドを投稿。某AAA級ゲームにおいて自分の住所がテロリストの住みかになっていたと嘆いている。なお本スレッドは、英国の法律に関してユーザーの相談が集うコミュニティ「Legal Advice UK」にて投稿された。
スレッド投稿時のコメントについては現在AngwyK氏自らが削除しているものの、Twitterユーザーが当時のスクリーンショットを投稿している。同氏は自身の住所が、あるゲームにおいて「テロリストの住みか」の住所として利用されていたと主張。住人の同意なしの、住所のゲーム内利用が許されるのかどうか疑問を唱えている。ゲームはAAA級タイトルであり、何百万人もの人々にプレイされているとのこと。同氏の家は多くの人に写真を撮られ、ソーシャルメディアでも話題にされていると述べている。
スレッド内では、一部ユーザーがAngwyK氏に対しさらなる情報を求めている。中には、どのような形で住所が利用されていたのかと問うユーザーも。同氏は、ゲームのカットシーンにおける運転免許証にて、自分住む場所の住所や郵便番号(Postcode)が映し出されていたと主張した。
あるTwitterユーザーはAngwyK氏の言及するゲームが、2019年発売の『Call of Duty: Modern Warfare』(以下、CoD:MW)ではないかと推察。弊誌で確認したところ、たしかに同作には同氏の説明と一致する場面が存在する。キャンペーンモードの「大掃除」における、冒頭のカットシーンだ。同シーンでは、4人のテロリストたちの運転免許証(Driving Licence)が映し出され、すべてに同一の住所と郵便番号が記載されている。
上述シーンの免許証に記載の住所や郵便番号を調べたところ、実在であり、その場に家も存在することが確認できた。AngwyK氏の家かどうかは定かではないものの、誰かが住んでいる可能性はありそうだ。
なお同シーンではテロリストのアジトがロンドン北部カムデン・タウンにあると判明する。一方、上記住所はイギリスの南西部に位置しており、ロンドンからは程遠い。したがって、免許証に記載の場所が、テロリストのアジトとして実際にゲーム内に登場することはない。
なお先述のとおり、AngwyK氏の当初の主張は現在削除されており、同氏の言及するゲームが『CoD:MW』だったのかどうかも定かではない。一方で本作において、テロリストの免許証に、実在の住所が記載されていたのは興味深いところ。実際に現地住人に迷惑がかかる可能性もあるため、開発元Infinity Wardは住人に対し許可を取っているのかも気になる点だ。
ちなみに続編となる『Call of Duty: Modern Warfare II』でも、実在ロケーションにまつわる問題が浮上していた。同作内に登場するホテルは、実在のホテルをモデルにしていると見られる。先日には、実在ホテルのマネージャーが、同作に対して不服を述べる一幕があった(関連記事)。
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2022-11-05 09:29:40Z
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