先日リリースされたMicrosoftの2024年1月セキュリティ更新プログラムには、「BitLocker」のセキュリティ機能がバイパスされてしまう脆弱性「CVE-2024-20666」への対策が含まれている。これにより「Windows 回復環境」(WinRE)が自動で更新されるが、一部のデバイスにはこのパッチを適用させるのに十分なサイズの回復パーティションがなく、以下のエラーが表示される場合があるとのこと。
- Windows 回復環境サービスが失敗しました(CBS_E_INSUFFICIENT_DISK_SPACE)
- 0x80070643 - ERROR_INSTALL_FAILURE
その場合は、以下の手順で「WinRE」更新プログラムを手動でインストールする必要がある。
- 管理者として「コマンド プロンプト」(cmd)を起動
- 「reagentc /info」を実行して「WinRE」の状態をチェック。場所(パス)をクリップボードへコピーするなどしてメモする
- 「reagentc /disable」を実行して、「WinRE」を無効化する
- OSパーティションを縮小し、新しい「WinRE」パーティションを用意する(同じディスクになければならない)
- 「reagentc /enable」を実行して「WinRE」を再度有効にする
パーティションサイズを変更するには、「diskpart」コマンドが利用可能。GPTパーティションであれば、以下のようにコマンドを入力すればよい。
list disk
sel disk <ディスク番号> # <ディスク番号>はOSと同じものを指定
list part
sel part <パーティション番号> # <パーティション番号>にはOSと同じものを指定
shrink desired=250 minimum=250 # パーティションを250MB縮小する場合
sel part <パーティション番号> # 「WinRE」パーティションを選択
delete partition override
create partition primary id=de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac
gpt attributes =0x8000000000000001
format quick fs=ntfs label=Windows RE tools”
list vol # 確認
exit
大まかな流れとしては、「list disk」「list part」でディスクやパーティションを確認しながら「sel disk」「sel part」で操作対象のディスク・パーティションを選択し、OSパーティションを縮小。「WinRE」パーティションを作り直して、フォーマットしている。
なお、GPTでない(MBR)場合はパーティションの作成コマンドを一部変更する必要がある。
list disk
sel disk <ディスク番号>
list part
sel part <パーティション番号>
shrink desired=250 minimum=250
sel part <パーティション番号> # 「WinRE」パーティションを選択
delete partition override
create partition primary id=27
format quick fs=ntfs label=”Windows RE tools”
list vol
exit
https://news.google.com/rss/articles/CBMiOWh0dHBzOi8vZm9yZXN0LndhdGNoLmltcHJlc3MuY28uanAvZG9jcy9uZXdzLzE1NjAxNzEuaHRtbNIBAA?oc=5
2024-01-11 06:52:55Z
CBMiOWh0dHBzOi8vZm9yZXN0LndhdGNoLmltcHJlc3MuY28uanAvZG9jcy9uZXdzLzE1NjAxNzEuaHRtbNIBAA
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