電子機器製造のアンテック(瀬戸内市邑久町豆田)の火災検知センサーが、企業の防災、減災を支援する損害保険大手・あいおいニッセイ同和損害保険(東京)のサービスの対象製品に採用された。製品を導入すれば、保険料割引などの特典を受けられる場合がある。炎が発する紫外線を正確に検知する機能が評価された。
同センサーは、炎と太陽光の紫外線を判別する独自技術により、屋外など太陽光が当たる場所でも誤検知を起こさないのが特長。専用システムと組み合わせて最大96台のセンサーの稼働状況をリアルタイムで確認することも可能で、大規模な工場や倉庫での出火も迅速に把握して初期消火につなげられる。
同損保は「DXソリューションパッケージ」の名称でサービスを展開し、対象製品は同センサーや他社製の配管検査システムなど10種類。同損保と保険契約を結んだ企業が対象製品を導入し、火災などの事故リスクが低減した場合、保険料を割り引く。割引率はリスク低減効果などで異なる。また、事故発生後に企業が対象製品を導入する場合、費用の一部を負担する。
アンテックの末石健二社長は「火災を防ぐ機器としての認知度をより高められる。被害防止に貢献したい」と話している。
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2024-01-29 07:01:00Z
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